山本 敦 研究室

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2017年度

Tomoharu Fujiyoshi, Takahito Ikami, Koji Kikukawa, Masato Kobayashi, Rina Takai, Daisuke Kozaki, Atsushi Yamamoto, 2017 Aug., “Direct quantitation of the preservatives benzoic and sorbic acid in processed foods using derivative spectrophotometry combined with micro dialysis”, 食品中の保存料,安息香酸とソルビン酸を透析装置による簡易精製法とその後の分光光度計による微分処理によって容易にスクリーニングできることを明らかにした.Food Chem., 240, 386-390.

 

Sohei Tanaka, Takumi Dohi, Sen-ichi Aizawa, Tomoko Kemmei, Hiroyuki Terashima, Atsushi Taga, Atsushi Yamamoto, Shuji Kodama, 2017 Nov., “Simultaneous determination of alcohols including diols and triols by HPLC with ultraviolet detection based on the formation of a copper(II) complex”, 光学的に不活性なアルコール類のインライン銅錯体によるHPLC-UV検出を試みた.Benesi-Hildebrand法による錯生成定数の決定や,Hill plotを用いた配位子数の確定を行った.J. Sep. Sci., 40, 4168–4175.

 

Ryohei Yamamoto, Minato Sawada, Naoki Yamato, Atsushi Yamamoto, Shuji Kodama, 2018 Feb., “High-performance liquid chromatography fluorescence detection of ochratoxin A in cereal, coffee, and wine: Effective pretreatment with bovine serum albumin-immobilized adsorbent”, 食品中のカビ毒オクラトキシンA (OTA) をHPLC-FL検出するための精製法として,牛血清アルブミン (BSA) を固定化したカラムを用いた.カラムからのOTA溶出には,同じくBSAのリガンドであるオクタン酸を用いることで夾雑ピークの少ないクロマトグラムを得ることができた.Sep. Sci. Plus, in press.

 

山本 敦・山本良平・川部 勤・松島充代子・加藤祐史.平成28年6月,「高親水性表層を有する多層型薬物吸着剤の開発と呼気中 薬物モニタリングへの応用」,研究期間内における成果を報告した.ラット呼気中に含まれるエアロゾルの物性解明から始まり,サーファクタントで包まれたエアロゾルは疎水的な吸着剤での捕集が最適であることを解明した.呼気エアロゾルに含まれる薬物情報は,循環血液ではなく肺組織内での分布を示しており,肺疾患における治療薬物モニタリングに適していることを明らかにした.平成28年度共同研究推進事業報告書,pp.1-30.

 

日下部純平・高井里奈・梶原 若・小﨑大輔・山本 敦.SPG膜乳化法による均一性を持ったポリマー樹脂粒子径の制御,2017年5月,第66回高分子学会年次大会(幕張).ポリマー吸着剤をラジカル重合で合成するための膜乳化法によるエマルション調製法を検討した.粒径調整のための分散媒温度と撹拌速度,油層の送液速度について最適化を図った.

 

山本 敦・山本良平・川部 勤・松島充代子・加藤祐史.高親水性表層を有する多層型薬物吸着剤の開発と呼気中薬物モニタリングへの応用,2017年8月,科学技術交流財団共同研究推進事業成果発表会(名古屋).呼気からの薬物排泄量を測定することで,投与された薬物の吸収・分布・代謝・排泄に肺という器官がどのように関わっているかを解明する2年間の研究推進事業の成果を報告した.

 

八木啓介・堤内 要・菊川浩史・山本 敦.イミダクロプリド光分解物の同定による蛍光FIA法の最適化,2017年9月,日本分析化学会第66年会(東京).蜂群崩壊症候群で話題となったネオニコチノイド系殺虫剤イミダクロプリドを簡易スクリーニングするためのアルカリ条件下光照射発蛍光物質の構造について考察を行った.

 

健名智子・小玉修嗣・山本 敦・井上嘉則・早川和一.モリブデン酸添加移動相を用いる無機陰イオンの逆相UV検出HPLC分析,2017年9月,日本分析化学会第66年会(東京).C30逆相カラムにモリブデン酸添加移動相を組み合せたHPLC-UVにおいて,無機陰イオン類が分析できることを明らかにした.移動相組成の最適化を図った.

 

小﨑大輔・谷畑壮磨・中村理矩・山本 敦・中谷暢丈・森 勝伸・田中一彦.フタル酸溶離液を用いるイオン排除/陽イオン交換クロマトグラフィーによる清涼飲料水及びアルコール飲料中の無機及び有機イオンの同時分析,2017年9月,日本分析化学会第66年会(東京).陽イオン交換カラムとフタル酸溶離液を組み合わせることで,無機の陽陰両イオンと有機酸類を同時に測定可能な系を構築した.本系を飲料中のイオン類の一斉分析に適用した.

 

岡田眞稀子・山本 敦・多賀 淳・會澤宣一・寺島弘之・小玉修嗣.野菜中のガラクトース光学異性体分析,2017年9月,日本分析化学会第66年会(東京).天然に存在する単糖はD-グルコースに代表されるD-糖と言われている。L-糖は存在しないのだろうか?今回はL-ガラクトースに焦点を絞り、8種類の野菜を用いて分析したところ、コマツナからL-ガラクトースと思われるピークが観察された。

 

土肥 巧・長瀬博文・石脇智広・寺島弘之・山本 敦・小玉修嗣.コーヒー豆の産地判別分析~苦味,酸味成分およびアミン類による検討,2017年9月,日本分析化学会第66年会(東京). 4か国で収穫されたコーヒー生豆の代謝成分を分析し、産地判別能について検討した。その結果、苦味成分(5種)、酸味成分(3種)およびアミン(2種)の分析により、93.3%の精度で産地判別できることが分かった。

 

田中壮平・岡田眞稀子・山本 敦・會澤宣一・多賀 淳・小玉修嗣.ブロッコリー中グルコラファニンのジアステレオマー分離条件の検討,2017年9月,日本分析化学会第66年会(東京). ブロッコリーから生成するスルフォラファンにはR-体とS-体の異性体が存在し、その比は部位により異なる。この原因を明らかにするために必要となるスルフォラファンの前駆体物質であるグルコラファニンのジアステレオマー分析法について検討した。

 

日下部純平・山本良平・山本 敦・松島充代子・川部 勤.膜乳化重合法を用いた呼気エアロゾル中薬物吸着剤の合成と評価,2017年9月,第9回日本安定同位体・生体ガス医学応用学会大会(東京).膜乳化法で均一な樹脂合成を行うため,150 mの穴を規則正しく開けたPTFE膜を調製した.これを使ってヒト呼吸回収用の吸着剤の合成を試みた.

 

岡 紋乃・山本良平・山本 敦・三宅司郎・河野 猛・東海林秀典・加藤祐史.固相蛍光法によるオクラトキシンAの簡易スクリーニング法の開発,2017年11月,第113回日本食品衛生学会学術講演会(東京).シリカモノリスの表面にオクラトキシンAのモノクローナル抗体を固定化した吸着剤を調製し,オンレジン蛍光法での直接定量を試みた.本法をワイン等の液体食品に適用した.

 

小西真菜香・日下部純平・山本良平・山本 敦・松島充代子・川部 勤.呼気から薬物ADMEは解明できるのか?,2017年11月,第17回高山フォーラム(高山).薬物投与ラットからの呼気回収において,麻酔下と覚醒下での薬物排泄量の違いを確認した.また覚醒下でも,安静時と運動時で排泄量が異なることを明らかにした.

 

白井晃弘・岡 紋乃・山本良平・山本 敦.固相蛍光分析に用いる低蛍光性ポリマーモノリスの合成,2017年11月,第17回高山フォーラム(高山).オクラトキシンAのモノクローナル抗体を使ったオンレジン蛍光検出法で用いるポリマー製モノリス担体の開発を試みた.モノマーと架橋剤の割合,希釈溶媒の種類と量について検討した.

 

小﨑大輔・森 勝伸・山本 敦・谷畑壮磨・田中一彦.酒類中に含まれる主要有機酸、陰イオン、陽イオン及び エタノールの同時分析を目的としたIEC/CECの開発,2017年12月,第34回イオンクロマトグラフィー討論会(広島).陽イオン交換カラムとフタル酸溶離液を組み合わせたシステムを,種類に含まれる有機酸分析用に最適化した.

 

Masanori Yamamoto, Kazunori Sato, Atsushi Yamamoto, Probing and controlling the interactions between polyhalogenated arenes and small molecules at the solid−liquid interfaces, 2018年3月,日本化学会第98春季年会(船橋).ハロゲン化フェノキシ基を導入した吸着剤による溶質との間の相互作用は、エントロピー変化項の寄与が大きく、またその力は各種分光法及び密度汎関数法を用いた理論化学計算により相補的に理解、解釈できることを明らかにした.

 

大和直樹・長屋厚美・山本良平・山本 敦・小玉修嗣.牛血清アルブミンと限外ろ過膜を用いるOchrartoxin A の液相分離法の開発,2018年3月,日本薬学会第138年会(金沢).以前報告した牛血清アルブミン (BSA) 固定化カラムは調製に手間がかかる.BSAだけを使ったオクラトキシンAの簡易精製法について検討した.本法をコーヒー豆やカカオ豆といった食品試料に適用した.

 

日下部純平・小西真菜香・山本良平・山本 敦・松島充代子・川部 勤.呼気を使ったTDMの可能性―ラット呼気量を補正するための指標物質の探索,2018年3月,日本薬学会第138年会(金沢).薬物投与ラット呼気からの薬物排泄量は呼気量に依存する.ラット呼気排出量は測定できないため,呼気中に含まれる常在物質をマーカーとして補正する方法がある.今回はマーカー物質の検索を行った.

 

健名智子・小玉修嗣・山本 敦・井上嘉則・早川和一.イオンペアRPLC-UV法による糖アルコール類の一斉分析,2018年3月,日本薬学会第138年会(金沢).6種類の糖アルコール類をモリブデン錯体とすることで逆相系HPLC-UVによる分析法を確立した.今回はドリンク剤,マウスウォッシュ,目薬等中の糖アルコール分析を試みた.

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