山本 敦 研究室

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2005年度

2005年度研究実績

  • 伊藤 宏・早川和一・山本 敦・村瀬 篤・星野邦広・久野 稔・早川和美。 2005。セプタムフリーガスクロマトグラフ用インジェクターの開発。 ガスクロマトグラフ装置の欠点は、試料導入部にシリコンゴム製のセプタムを用いることにある。セプタム材質がブリーディングという現象によってクロマトグラム上に妨害ピークを生じさせたり、導入部の高温化を不可能にしている。そこで、このセプタムを用いない試料導入部を開発した。 分析化学、54、221-226。
  • Kodama Shuji, Yamamoto Atsushi, Iio Reiko, Aizawa Sen-ichi, Nakagomi Kazuya, Hayakawa Kazuichi。 2005。Chiral ligand exchange micellar electrokinetic chromatography using borate anion as a central ion。 ホウ素陰イオンを不斉中心としたピナンジオールとの配位子交換ミセル導電クロマトグラフィーによって、1,2-ジオール化合物の光学分割に成功した。この光学分割は、鎖状のジオール化合物を配位子に用いると達成されなかった。また、ホウ素をアミノスルホン酸類でブロックすることによっても阻害された。 Electrophoresis, 26, 3884-3889。
  • Kodama Shuji, Yamamoto Atsushi, Terashima Hiroyuki, Honda Yoshitaka, Taga Atsushi, Honda Susumu。 2005。A sulfonated capillary that gives reproducible migration times for capillary zone electrophoresis and micellar electrokinetic chromatography。 キャピラリー電気泳動装置の最大の欠点は、再現性の低さである。原因はシラノール基によるフューズドシリカ表面の電位が不安定で、一定の電気浸透流が得られ難いことである。そこで、シリカ表面にスルホニル基を導入したキャピラリーを調製した。これによって、用いる緩衝液の液性に依存しない安定した電気浸透流が得られ、泳動時間の再現性が飛躍的に向上した。 Electrophoresis, 26, 4070-4078。
  • 森 勝伸・垰田博史・山本 敦・塚本友康・池戸みかる・板橋英之・田中一彦。 2005。二酸化チタン光触媒材料によるカルボン酸類の酸化分解の検討におけるイオン排除型イオンクロマトグラフィーの利用。 二酸化チタン光触媒材料によるカルボン酸の酸化分解とその分解生成物をモニタするためには、芳香族カルボン酸を溶離液とした導電率検出イオン排除クロマトグラフィーが有用であることを見い出した。 工業用水、565、47-53。
     
  • 伊藤 宏・早川和一・山本 敦・村瀬 篤・星野邦広・久野 稔・早川和美。 セプタムフリーGCインジェクターの開発(その4)、2005年5月、第66回分析化学討論会(北見)。 セプタムフリーインジェクターは、キャリアガスとパージガスの二つのラインの間が中空で、そこを通してシリンジで試料を注入する方式である。今回は、その間のガスの移動を抑える目的で導入したオリフィスの効果について報告した。
     
  • 伊藤 宏・井上嘉則・塙 幹秀・山本 敦・村瀬 篤・早川和一。 水蒸気をモディファイアとして使用したガスクロマトグラフ、2005年5月、第66回分析化学討論会(北見)。 ガスクロマトグラフ装置において、試料成分の分離選択性を変えようとした場合には、分離カラムの交換が常識であった。それを、キャリアガス中に親和性を持ったモディファイアを導入することで、カラム選択性を変化させるのが今回の目的である。
  • 伊藤 宏・井上嘉則・山本 敦・永井秀典・村瀬 篤・早川和一。 水蒸気をモディファイアとして使用したガスクロマトグラフ(その2)、2005年9月、日本分析化学会第54年会(名古屋)。 無極性のカラムは、キャリアガス中に水蒸気をモディファイアとして添加することによって、中極性のカラムのような選択性を発現することを見い出した。
     
  • 山本 敦・松井順子・小玉修嗣・寺島弘之・伊藤 宏・内山一寿。 光分解/電気伝導度検出HPLCによる有機ハロゲン化合物の選択検出、2005年9月、日本分析化学会第54年会(名古屋)。 POPsとして有害な有機ハロゲン化合物を、HPLCで高感度・高選択的に検出可能な系を構築した。
  • 塚本友康・井上嘉則・上茶谷若・山本 敦。 ポリマー系逆相型充填剤における基材および官能基構造と保持挙動、2005年9月、日本分析化学会第54年会(名古屋)。 種々のモノマーを使ったポリマー充填剤に様々な官能基を導入したカラムを調製し、それぞれについてLCカラムとしての選択性を評価した。
  • 伊藤 宏・早川和一・山本 敦・村瀬 篤・早川和美・星野邦広・久野 稔・井上嘉則。 セプタムフリーGCインジェクターの開発(その5 システムの構築)、2005年9月、日本分析化学会第54年会(名古屋)。 プロトタイプのセプタムフリーインジェクターでの評価を踏まえ、実用タイプのインジェクターを構築した。
  • 伊藤 宏・早川和一・山本 敦・村瀬 篤・早川和美・星野邦広・久野 稔・井上嘉則。 セプタムフリーGCインジェクターの開発(その6 環境試料への応用)、2005年9月、日本分析化学会第54年会(名古屋)。 実用型のセプタムフリーインジェクターを使い、多環芳香族化合物やベースオイルといった高沸点化合物の分析を試みた。
  • 小玉修嗣・山本 敦・會澤宣一。 ボロスピラン形成に基づく配位子交換キャピラリー電気泳動法におけるDL-パントテン酸のキラル分離メカニズム、2005年9月、日本分析化学会第54年会(名古屋)。 ホウ素を不斉中心としたDL-パントテン酸の光学分割において、NMRを使って中間錯体の構造解析を行った。
  • 山本 敦。 食品分析への技術展開(不斉光学検出器)、2005年11月、第189回液体クロマトグラフィー研究懇談会(野田、千葉)。 食品分析において、不斉光学検出器がどのように適用されているかについての基調講演。
  • 塚本友康・森 勝伸・田中一彦・山本 敦。 酸化チタンを用いた有機カルボン酸における光触媒反応過程のイオンクロマトグラフィーによるモニタリング、2005年12月、第22回イオンクロマトグラフィー討論会(岐阜)。 有機物の酸化分解除去のための光触媒としてのチタニアコートガラスビーズの評価を行った。
  • Kodama Shuji, Yamamoto Atsushi, Aizawa Sen-ichi。 Chiral ligand exchange capillary electrophoresis using borate anion as a central ion, Dec. 2005, PacifiChem 2005 (Honolulu)。 従来の遷移金属を不斉中心に用いた配位子交換法では一組のジアステレオマしか構築しないのに対し、ホウ酸を用いた場合には配位子としてのジオール化合物の構造に応じて二組のジアステレオマが構築されることが推定され、それぞれの熱安定性について考察した。
  • 小玉修嗣・山下智富・健名智子・齊藤行雄・會澤宣一・多賀 淳・山本 敦。 還元性単糖のボロスピラン形成に基づくキラル分離、2006年3月、日本薬学会第126年会(仙台)。 ホウ酸を不斉中心とした配位子交換キャピラリー電気泳動法によって、ガラクトース、フコースといった還元性単糖の光学分割に成功した。
  • 山本 敦・蟹江政徳・小玉修嗣・坂本光徳 。 紫外部対応波長可変型旋光度検出器、2006年3月、日本薬学会第126年会(仙台)。 従来の光学的に暗いFaraday旋光計に替わる、光学的に明るい偏光度変調型の旋光度検出器を提案した。

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