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アフリカ

アフリカ

アフリカとはアフリカ大陸およびその周辺の島などを指す。

北部のサハラ砂漠ではラクダが重要な移動手段である。当館における数多くのラクダの資料(鞍、首飾り、頭ろく)がある。

西アフリカのコートジボアールには、この世とあの世をつなぐという鳥を頭につけた葬送儀礼用の仮面や頭と顔に幾何学模様のある農耕儀礼用の仮面がある。仮面とともに重要な役割を果たすのが音楽である。

木やひょうたんなどで作るマリやガーナのバラフォン、トーキングドラムなどの楽器は、儀礼、祭り、遠くの人々とのコミュニケーションをとるために使われる。

エチオピアのインジェラの弁当箱、マサイの乳容器、ブルキナファソのスパイスミルなどの資料からは、アフリカの人々の日常生活を知ることができる。

女性用首飾り

「女性用首飾り」(タンザニア)

泥染めの上着

「泥染めの上着」(ブルキナファソ

 

アフリカ木彫資料の公開について

アフリカ諸国の日本大使館で長い勤務経歴をもち、ユネスコ事務局長を務められた松浦晃一郎氏が、アフリカの仮面・彫像など約100点を中部大学民族資料博物館に寄贈されることになりました。これを記念して、松浦コレクションの公開展示と記念講演を、5月10日に「アフリカへのまなざし―広大な自然と多彩な文化」と題して開催しました。
公開式典には、松浦夫妻を招き、飯吉理事長、岸田副学長、陶芸家の玉置保夫氏をはじめとする学内外の交流を持つ多くの皆様とともに、新たな門出を祝うことができました。

◇中部大学民族資料博物館ニュースレター11号 「館長の作品紹介シリーズ」より

アフリカの仮面や木彫は、ご覧の通り、極端な形にデフォルメされ発明された造形であるにもかかわらず、精巧な写実性が併存しています。これがアフリカ工芸文化の奥深さであり、ピカソやミロなどが真似ようとした変形抽象化と具象化の同時発現の力です。ナイジェリア・ムムイェ民族の仮面の極度に長い首もそうです。ナイジェリア・イボ民族の、顔・首・胴体があれば胴体の部分も顔の仮面にしてしまう造形力がそうです。アフリカ社会のイマジネーションは、クリエーションなのです。額が前面に突き出た仮面は、ファン民族に特色的な様式です。展示に示されたガボンと赤道ギニアという、ファン仮面の2カ国にまたがる所属は、植民地分割によってファン民族の日常生活が分断されたことを意味しています。同時に、その植民地化の苦難を乗り越えるアフリカ民衆の生活文化の力が、仮面をとおして矛盾を笑いと祈りに変えて前面化します。

文化財という歴史伝統性を担ったものでも、現代との交渉が必ずあります。コートジヴォワール・バウレ民族の仮面は、頭に子供と自動車を載せている。
フランスの警察官・軍隊の帽子や勲章を、民族の木彫が身につけている。ガーナ・アシャンティ民族の4人すくみの鍋置き・カゴ置きも、現代技法と伝統表現の融合でしょう。

文化財とは、静態として固定した形でずっと伝承されるものではなく、むしろ本質的に今と激しく呼吸し合うものです。そうだからこそ、消えることなく次代に生きるのです。

当館は、県内の大学では4校しかない「博物館相当施設」として指定を受けた大学博物館です。このたび加わることとなった松浦コレクションとともに、今後はますます学内外に広く活用され発展していくよう努力を惜しまないことをここに誓うものです。

(本稿は、「ANTTENA No.133」(2016.7)に掲載された「民族資料博物館 松浦コレ  クション のもつ意義―日本におけるアフリカ研究の中心へ」の一部改訂したもので  す。)

 

 

     式典であいさつする和崎館長(当時)

テープカットの様子

松浦夫妻(中央)・飯吉理事長(右)・館長・当時(左)

新たに公開したアフリカ木彫の展示コーナー

 

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