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人文学部 歴史地理学科 山元貴継先生

【2013年9月1日】

山元貴継先生

学生にさまざまな経験を!

プロフィール

山元貴継(ヤマモト タカツグ)先生。鹿児島県出身。名古屋大学 大学院 文学研究科 史学地理学専攻 博士後期課程修了。博士(地理学)。中部大学 人文学部 歴史地理学科 准教授。専門は「歴史地理学」「文化地理学」。

趣味は研究。ちょっとした休みともなれば、現地調査を兼ねて日本をはじめ、アジア各地へ。「文化」に関することであれば、ジャンルを問わず、愛読本は多数。名古屋文化やアニメ好きが高じて、セミナー活動なども。8歳と4歳の男の子のパパで、新しく銭湯や喫茶店がオープンすると必ず一緒に行くとか(著書に『名古屋の“お値打ち”サービスを探る―喫茶店からスーパー銭湯まで』がある)。好きな歴史上の人物は西郷隆盛―自身の良心に反することはしたくない。座右の銘は「やらないで後悔するより、やって後悔しよう」。この精神でどんなことにもチャレンジ。

やまげん?!

山元貴継先生

やまげんとは、山元先生のニックネーム。毎年1年生の初めの授業では、「やまげんと呼んでくれるとうれしい」と、学生にも呼び掛けており、「山元(やまもと)先生」と呼ばないようにお願いしているとか。「学生の時から『やまげん、やまげん』と呼ばれているので、今さら変なあだ名を付けられるのもいや。だから先に自分から言うんです。それに“やまもと”っていう名前の先生っていっぱいいますからね(笑)」。最初はちょっと勇気がいるかもしれませんが、皆さんも思い切って「やまげん!」と呼んでみてはいかがでしょうか!?

興味のあることをトコトンやろう!

歴史地理学科の先生でありながら、中学・高校時代は物理の成績が一番よかったとか。当然、高校の先生も周りの友達も、誰もが得意の物理を生かして工学系の分野に進むと思っていたそうです。しかし、やまげん先生が進んだのは地理の道。「小学校や中学校でやった地域調べの思い出が忘れられなくて・・・」 と、本来理系クラスは履修しなくてもよい地理の授業に潜り込んでテストまで受けていたとか。こうして今、教員・研究者として中部大にいるのもこの時の決断によるところが大きいようで、「進学は将来のライフワークを左右するかもしれないから、得点が取れる科目よりも本当に自分が興味のある分野に進んでもらいたい」と高校生にメッセージを送ります。

韓国での現地調査

現地調査をする学生時代のやまげん先生。韓国のとある村でお墓をチェック。

やまげん先生の授業をClose Up!

学生にはさまざまな経験を積んでもらいたい ―年に4、5回は現地合宿へ

毎年行われている現地合宿はやまげん先生の定番とも言える行事の1つ。シーズンになると学生から「今年はまだ?」と尋ねられるとか。沖縄や韓国など、これまでにもいろいろな地へと学生たちと向かっています。「学生時代の恩師が、いろいろな場所に行っていろいろな経験をしなさいという方でした。だから自分も学生にはさまざまな経験を積んでもらいたいと思っています」。中でも代表的なのが、授業『地理学野外実習』での現地調査合宿。毎年6月~7月にかけて行われ、調査の立案から実施、集計から分析まで、学年を越えて共同で取り組んでいます。今年7月には長野県の妻籠(つまご)宿などに向かい、現地の資料を収集したり、観光客に聞き取り調査をしたりすることで、その地域への理解を深めました。

ファーストステップは一緒に、そこからは学生が切り開く

最初はどうしていいのか分からない学生も、先輩の調査をお手本にしたり、先生からアドバイスをもらうことで取っ掛かりをつかむと、徐々にその面白さに目覚めていきます。2年生が対象の授業にもかかわらず、次の年も、そして卒業後も調査合宿に参加し続ける学生が出るほど。「学生には最初のきっかけ、ファーストステップを示すと、あとは自分で切り開いていきます」。これまでにも三重県伊勢市や岐阜県下呂市の観光問題について調査をし、学生が中心になって全国学会で調査結果を発表したり、現地の観光協会などへ問題解決のための提言を行ったりしてきました。

妻籠宿での調査の様子

妻籠宿での調査の様子。調査合宿を通して先輩が後輩にアドバイスをしたり、学生どうしで学び合ったりする関係が築かれていきます。

記念写真

記念写真。やまげん先生自身は撮影する側にいるため、なかなか写る機会がないとか。

テストは絶対記述式!

「私の試験では、穴埋め問題や単語を問う問題は出題しません。全て記述式です」。というのも、やまげん先生の教育理念は “他人に説明できるようになって初めて「知識」となる” 。だから試験もそれを試すために、記述式の試験です。「説明にストーリーを持たせることが大事だと思っています。期末試験の予行練習を兼ねた小レポートの最初の回で、大学の授業はただ聞いているだけではダメなんだと気付く学生もいますよ」。

授業では800字程度の小レポートを!

「お互いに学び合えばいいと思っているので」と、良い小レポートの回答は次の回に公開しているとか。同時に公開される受講生の学籍番号一覧は、成績ごとに色付けされていて、一目見て良い小レポート回答だったのか、そうでなかったのかが分かるようになっています。「こういったことが刺激になって頑張る学生もいれば、抵抗のある学生もいます。でも、このような文章の訓練を学生のうちから積めば、きっと社会人になって、企画書を書いてなどと指示された時に、800字程度のストーリーを持った説明文がすらすら書けるようになると思うんです」。

研究テーマは?

アジアの景観変容を追究!

20年以上前に初めて韓国へ行った時、辛いキムチと読めないハングル文字に「何だこの国は!!」と衝撃を受けて以来、韓国のとりこに。両親に内緒でパスポートをつくって韓国に行ったり、学生時代にはたびたび数ヶ月程韓国に住み込んだこともあったそうです。最近行っている沖縄・台湾研究に加えて、現在も韓国への興味は尽きませんが、「韓国研究は、実は日本探しかもしれません」とやまげん先生。見た目はそう変わらないのに、すぐ隣の韓国や台湾には「日本とちょっと違う」景観や人々の暮らしがあり、それらと比較することで、むしろ日本とはどういう地域なのかを考えています。

調査史料を扱うやまげん先生

アニメも研究対象!

アニメも研究の対象にしています。日本のアニメの設定が韓国での放映時にはどう表現されているのかといった、韓国における日本のアニメの現地化などについて研究しています。

アニメの研究も

たくさんの専門書の中に、マンガも。幼稚園児を中心に日本だけでなくアジアでも大人気のアニメ「プリキュア」の韓国語版。

教員としてのやりがい

山元貴継先生

「教育とは長期戦です。学生はその場ではなかなか学んでいることの重要性が理解できず、ただやまげんという面倒な先生に当たった、と感じてしまうこともあると思います。しかし、卒業後に『実習で学んだことが社会で役に立った』『授業の内容が話題のネタになった』と伝えてくれることが、何よりもやりがいです」

 

 

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