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ハーバード留学記2―アメリカのなかの中国(中国語中国関係学科 講師:大澤 肇)

【2015年1月17日】

中国語中国関係学科の大澤肇です。

私は2014年の8月から、アメリカ・ボストンにて研究に従事しています。今回は、私がアメリカで所属する研究所についてご紹介しましょう。

私が所属するイェンチン研究所は1928年に設立された、アメリカにおけるアジア研究の拠点の一つです。本年度において、日本から招待された研究者は私も含めて8名ですが、そのうち6名が日本において中国の政治や外交、歴史を研究している学者ということからも、アメリカにおいて、中国研究が重視されていることがわかります。

なお、ハーバード大学では、中国語・中国文学や、中国政治、中国史のコースがあるのみならず、中国でのインターンシッププログラム、中国との共同研究なども実施されていますが、私が専門としている中国現代史や台湾研究の研究者の層は、引き抜き・異動が相次いでおり、実はそれほど厚くありません。

           

                 イェンチン研究所外観                        研究所でのハロウィンパーティーの際に彫ったカボチャたち

 ハーバード大学全体での中国人留学生の数は、1,616名で留学生全体のおよそ20%を占めます(Harvard International Officeの統計による)。これ以外にも、広い意味での中華圏である台湾と香港からの留学生数もいますし、そればかりか最近では、新入生の20%がアジア系アメリカ人ということですから(Harvard college のadmission officeの統計による)、アメリカの高校を卒業して直接ハーバードに進学するような中華系の学生も増えています。以上から、特に大学のなかでは、アジア、特に中国の存在感を大きく感じますし、キャンパスのなかでも中国語がとびかっています。

ちなみに、私は商売上(?)、中国人研究者との交流が多く、またアメリカの中国研究者も、みな中国語が話せる人ばかりなので、中国語で会話してしまうことが多く、なかなか英語が上達しないのが悩みです。

                           

           中国インターンシッププログラムポスター                    夕暮れ時のハーバード大学キャンパス

こうした「中国」の勢いは大学内に留まりません。昨年インターネット上で話題になったこの画像を出すまでもなく、アメリカで売られている多くの商品は「made in china」です。そのため、中国人観光客がアメリカで「made in china」のボストン土産を買う、というようなことは頻繁に起きているわけです。そういえば、昨年12月に起きたニューヨークでの警官襲撃事件でも殉職した警官のうち1名は中国系アメリカ人でした。

これらこそ、国境を越えて人やモノが動く、「グローバリゼーション」を体現していると言えるでしょう。これからは中国の中国人だけや、アメリカのアングロサクソン系住民だけを狭く学んでいくのではなく、中国に居るアフリカ人やアメリカに居る中国人などについても、ハイブリッドに学んでいく必要があるのではないかと思います。

                                   

          中国人観光客向けのポスター                   昨年から続いている黒人少年射殺事件への抗議活動の様子 

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