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「ハイブリッド・プロジェクト」を世界へ・・・(特派員:りゅうちぇる)

【2018年7月31日】

 

私は国際学科2年生で、中部大学ボランティア・NPOセンターに所属しています。7月4日に行われた同センターの「国際理解プロジェクト」の企画、「クロスディスカッション」では様々な意見が飛び合い、とても充実した時間を過ごすことができました。

  

このクロスディスカッションとは、国際関係学部国際学科の授業科目の1つである「ハイブリッド・プロジェクト」とほとんど同じです。ハイブリッド・プロジェクトは、複数の教員+複数の学生により構成され、学生が主体となり、様々なお題に対して全員で議論していくという新しい形態の授業で、学生にとって自主性はもちろん、突然変わる話の流れに対して臨機応変に対応する能力なども身につき、学生と共に教員も知らないことを学んでいくことができます。

少人数クラスで教員1人と学生複数のような、ゼミ方式の授業はよく見られる光景かもしれませんが、学生も教員も複数いる授業形態は画期的ではないかと思います。ではなぜこのような授業が誕生したのでしょうか。それは、従来の講義形式では学生がどうしても受け身になってしまい、1人の教員から複数の学生への一方通行のスタイルになりがちであるため、新しい学びのスタイルを模索していく中で、「教員同士の議論までも授業に取り入れる」という斬新なアイデアが生まれたのではないかと、私は考えます。「良い学び」というのは、学生の積極的な「学びたい」「知りたい」という強い気持ちから生まれるのであり、その気持ちが最大限発揮できる場所こそハイブリッド・プロジェクトであると考えています。

それでは、なぜ1学部のカリキュラムをサークルの企画に推薦したかについてですが、このような授業形態は、わが中部大学のなかでも国際関係学部でしか行われていないことから、まずは他学部の学生も在籍しているボランティア・NPOセンターの企画として実施し、他学部の学生にも学生が主体であるこのような授業が中部大学で行われていることを理解してもらい、この素晴らしい授業を、学部の枠を飛び越えて「中部から全国へ、さらには全国から世界へと広げていきたい」という壮大な理念のもとに、私たちNPOセンターの企画者はこの授業を取り入れた企画を推薦したのです。

今回の企画「クロスディスカッション」の具体的な内容は「日本における英語教育と世界との比較」でした。なぜ日本人は英語が苦手なのか、海外ではどんな教育がされているのか、などと様々な疑問が発生しました。

  

出た意見としては「日本人の学びに対する積極性」「英語学習を始めるのが各国より遅い」「英語が出来なくても充分生活して就職もできる」などと様々な意見がでました。ここで重要なのは、正しい意見を言う必要は全くなく、最初からこの問いに関して正解を導くことが目的ではないことです。この問いに対していかに考え、相手の意見を尊重したうえでその意見から何かを導き出すかが重要なのです。もとより答えのないことを問いにしているのであって、全く違うような発言でも何かとつながる可能性だって見えてきます。むしろ、それっぽい意見よりも何か斬新で新しい見方をした意見の方が重要な意見になってくるかもしれず、これがハイブリッド・プロジェクトの面白いところであり、難しいところであるのかもしれません。

ハイブリッド・プロジェクトが1年や2年で日本全国に広まり、様々な大学の授業科目になることは不可能かもしれません。なぜなら、この授業形態では同じ時間に複数の教員が一堂に会する必要があるので、教員の日程調整や、複数名で一つの授業を担当することについての了解が必要となるからです。更に「本当に学生の自主性が高まるのかわからない」といった保守的な意見も出るでしょう。もしかしたら全国に広がるのは10年後かもしれません。しかし、私は学生が少しでも自分から興味を持ち学ぶ意欲があるのなら、それは必ず良い学びにつながると信じており、この素晴らしい授業を様々な形で世の中に発信するよう努力していくつもりです。

この画期的なよい学びが、学部を飛び越え、さらには日本へ、世界へと発信していく一角を担えていることは、私にとってとても幸せな事であります。

最後に、このハイブリッド・プロジェクトの発案者であり、私にこの記事を書く機会を与えてくださった国際関係学部の中山紀子先生に心より感謝申し上げます。

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