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平成18年度 大学院応用生物学研究科 応用生物学専攻 博士前期課程修了 根本亮佑さん

【2011年6月1日】

人が使い汚した水をきれいに-専門知識を持った営業マン

オーダーメイドの浄化槽を提案

JR新大阪駅から徒歩7分、フジクリーン工業株式会社大阪支店に勤めて4年目の根本さんは、浄化槽の専門知識を持った営業マンとして活躍している。「大阪や神戸は下水道が発達しているので、一般家庭は生活排水をそのまま下水に流せばいいのですが、工場などの廃水は産業廃水用の浄化槽で、ある程度きれいにしてから下水に流します。工場によって廃水の汚さは違うので、その工場に合わせた浄化槽を提案しています」。同社は国内の浄化槽シェアNo.1。生活排水をきれいな水に再生する技術力、商品力の世界一を目標にしている。日本で初めて開発された、家庭排水から窒素とリンを同時に除去できる高度処理型浄化槽「窒素・リン除去型家庭用浄化槽CRX型」は、第31回環境賞の環境大臣賞と優秀賞をダブル受賞した。

根本亮佑さん

根本亮佑さん
フジクリーン工業株式会社 大阪支店
産業廃水担当
平成18年度 大学院応用生物学研究科
応用生物学専攻 博士前期課程修了

自己アピールで難関の研究室へ

環境生物科学科1期生の根本さん。「環境に配慮する家庭で育ったのと、釣りが好きだったので、幼少時代から水質の工場に興味がありました。受験生の時に、偶然電車の中吊り広告で、中部大学に環境を学ぶ学科ができると知りました」。合格し、入学したものの、なかなか大学に馴染めなかった。2年生の後半には単位が危うくなり、同学科の寺井久慈教授(当時・2010年度で退職)に呼び出された。「いろいろ話をした後に、研究を手伝いに来るように言われました。寺井先生は水の研究をされているので、ちょうど良かったです」。その経験が研究室を決める時に役立った。「先生の研究を手伝ったことをアピールして難関の寺井研究室に入りました。成績で決められていたら、きっと入れなかったと思います」。寺井研究室で下水半の一員として、仲間と実験を繰り返し、「夜中まで分析をした日もありました」。卒業後は大学院へ進学、「就職氷河期だったこともあり、研究を続けようと進学しました」。

恩師との出会いで道が開いた

昨年度末(2010年度)、根本さんは寺井教授の退職記念パーティーに出席した。「私は在学中、叱られてばかりでした。パーティーで寺井先生が私の就職を喜んでくださる姿をみて、やっと先生孝行ができたなと感じました」。恩師との出会いが、根本さんの人生に大きな影響を与えたと言っても過言ではない。後輩へのアドバイスを求めると「人との出会いを大切にしてほしいです。私は、寺井先生との出会いがあったからこそ、希望の職に就くことができました。資格取得と外国語の勉強も役立ちます」。会社が英語圏への世界進出を目指して、社内には英語が堪能な人が多いとか。今後の目標は、「技術が分かる営業として何でも1人でできるようになりたいです」。

※ウプト178号(2011年5月31日発行)より転載

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