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平成18年度 経営情報学部 経営情報学科卒業 有我佳裕さん

【2017年11月30日】

人の命、安全な暮らしを守る仕事 大きな使命とやりがいを持って

消防士の仕事と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは、火災現場での消火、人命救助。ひとたび火災の通報が入れば防火衣に着替え消防車で急行する。「人命救助を最優先にその場その場の判断で火災現場に入ります」。緊迫した現場は経験がものをいう世界。救いたいという一心だけではなく、自分たちの身の安全も考慮しながら、隊員同士が連携して最善を尽くす。また、救急車の出動要請も多く、場合によってはドクターヘリの要請も行う他、水難事故や自然災害での救助活動、地域の人々への防火指導など、業務は多岐にわたり、日夜私たちの命、生活の安全を守っている。そして最近では、テロ災害への備えも重要な任務の一つとなり、2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップで全国12の開催都市の1つに豊田市が選ばれたことから、負傷者が多数出た場合の対応などを協議しているという。「人の命に関わることなのでプレッシャーは大きいですが、誰かのために自分にできることがあるというのは大きなやりがいです」

Change or Die

数々の現場を経験してきた有我さん。災害対応で判断を誤ったことはないが、こうするともっと良かったのではないかと後から思うことはあると言う。中でも重症な事例は病院側と連携し、最初の処置は正しかったかなど、今後に向けた症例検討会を行い、改善に生かしている。学生時代、授業で聞いた経済学者ドラッガーの言葉が今も心に残る。“Change or Die ” ―変革か死か。「うまくいっている時でも改善できる点を見つけてより良くしていきたいと思います」

有我佳裕さん

  • 有我佳裕さん
  • 豊田市足助消防署管理課 稲武出張所 消防士長
  • 2006(平成18)年度 経営情報学部 経営情報学科卒業

消防士までの道のり

有我さんが将来の職業を意識したのは大学2年生の時。なりたいものが何もないことに気付き、過去を振り返って見つけた道が消防士
だった。「身内や友人を事故で亡くし、辛い思いをしたので、自分と同じように悲しむ人をなくしたいという思いがありました。高校時代にハ
ンドボールをやっていたので体力には自信もあって、人命救助に関わる消防士を目指すことにしました」。3年生からは学内で開催される公務員講座に通ったが結果は不合格。それでも諦めずに卒業後もアルバイトをしながら1年間勉強を続け合格した。採用が決まってからの半年間は消防学校に通い、訓練と消防士としての基本的なことを学んだ。

救急救命士としての次の道

有我佳裕さん

それから約10年。昨年有我さんは次のステップへと進んだ。それが救急救命士の資格取得。「職場に志願して東京で半年間、救急救命士になるための勉強をする機会を与えていただきました」。実務経験があるため理解が早く、予定通り半年後には救急救命士の資格を携えて戻った。救急車内で医師の指示に従
い、気道確保や点滴を打つなどする。「仕事の幅が広がり、一層責任が大きくなりました」。消防士としてさらなる活躍が期待される有我さんの当面の目標は、救護技術の向上。私生活では最近子どもが生まれ、父親にもなった。公私共に順調でますます仕事に精が出る。 「私の卒業後、中部大学に救急救命士の
資格取得を目指す学科ができたと知りました。私と同じように消防士を目指す学生の皆さん、本当にやりがいのある仕事だと思うので、ぜひ頑張ってください」

※ウプト204号(2017年11月30日発行)より転載

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