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10月のメッセージを公開します。

【2016年10月31日】

コモンズサポーター

 皆さん、こんにちは。朝の気温は8度。日中は雲に覆われたと思えば、青空もありました。ただ、気温も一桁と、上着が必要な一日でした。気がついたら、10月31日。秋学期がはじまり、一ヵ月強が経過し、あっという間の10月だったと実感しました。

 コモンズサポーター2期生が半年を経過しました。 コモンズセンターは、学生のための施設です。そのため、コモンズセンターでは、「学生の学生による学生のためのサポート」の提供を目指し、コモンズサポーター(学部学生)が常駐し、日々奮闘しています。コモンズサポーターは就業を通し、社会人として通用する力を養う「コモンズ・インターンシップ」として考えています。
 昨年12月の本メッセージ(https://www3.chubu.ac.jp/commons/news/9405/)で社会人基礎力について書きました。再掲すると、「社会人基礎力」は、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、2006年に経済産業省により提唱されました。少し前のデータになりますが、若手社会人を対象とした調査(Benesse教育研究開発センター「社会で必要な能力と高校・大学時代の経験に関する調査」(2010年))によると、社会で求められる力として「問題解決力」「継続的な学習力」 「主体性」「チームワーク力」「自己管理力」などの能力やスキルが上位に挙げられています。また、経済産業省が実施した調査(経済産業省「大学生の『社会人観』の把握と『社会人基礎力』の認知度向上実証に関する調査」平成21年)では、企業が学生に不足を感じている力は「主体性」「コミュニケーション力」「粘り強さ」などでした。これらは、課題に根気よく仲間と協同して向き合うための力であり、先に紹介した若手社会人を対象とした調査の若手社会人の意識と共通します。しかし経済産業省が実施した調査では、学生は自分に不足している力として「語学力」や「業界の専門知識」を挙げており、企業と学生では「不足している力」の認識にギャップがあるのです。

 以上を頭の片隅に残し、コモンズサポーターを観てみます。オープン当初は、ICT機器の貸し出しや予約受付などの業務を担っていましたが、1年半が経過し、今では「こんな利用がしたい」という学生の積極的な要望に応えることができて来ています。特にサポーターが企画する“法律カフェ”や“コモンズ企画”には学生ならではのアイデアが一杯です。そもそも、サポーターに企画運営する学生が集っているのでしょうか。(失礼な言い方ですが、)そんな事はありません。現に、コモンズアカデミアで確認しましたが、グループワークでディスカッションを経験した学生は3割程度、自分の意見や考えを発表することを経験した学生は4割程度と多くなかったのです。社会で求められる「チームワーク力」「主体性」を獲得する機会が、これまでに十分でなかったことがうかがえました。
 そんな中、サポーターが成長できたのはなぜでしょうか。まず確認すべきなのは、「主体性」や「コミュニケーション能力」が極めて“抽象的”な能力であると言う事です。また、この抽象的な能力を伸ばす確実な方法を断定することが私にはできません。しかし、抽象的な能力だからこそ、日常生活のいろいろな場面で能力を伸ばす機会があると思います。それがコモンズサポーターと言う場面なのだと思っています。例えば、コモンズセンターをより良い場所、より楽しい場所にするためにはどうしたらよいでしょうか。自分ひとりで考えるだけでなく、他の人と話をしてみることも大切だと、サポーターは実感しています。大げさな事では無く、「もっと良くしたい」という意識をもつことが成長のきっかけになっているはずです。

第1回法律カフェの様子。

コモンズ企画「他学科交流会」の様子

 われわれ教職員は、コモンズセンターが学生の成長する環境として教職学協働で有機的に運用できるように考えています。多少、はみ出したサポーターも居ます。そのはみ出した部分を尊重し、同時に、一番大切な価値観やモラルなどといった部分はきちんと伝えます。アクセルを踏もうとする学生に、ブレーキをかけるのではなく、走りやすい「成長」の環境をどのように整備したらよいのか、まだまだ共に勉強中です。

コモンズセンター長  伊藤 守弘
 

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