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専門教育(B、C)

建築計画系

住宅模型群
住宅模型群

再び、小学校の事例を考えてみましょう。小学生の身長など身体的能力と小学校の授業方針など多くの要素からようやく教室の寸法やレイアウトが決まります。理科室や運動場は教科の内容を知らなくては、どんな施設を作れば良いかすらわからないでしょう。学校教育の深い内容まで入り込まなくては、小学校の設計はできません。建築を計画するということは、非常に多くの検討しなければならない項目があります。

小学校が人里離れた山奥にポツンと建っている場合は稀でしょう。小学校の学区は地域の一つの単位となる場合が多く、これを中心に行政が行われる場合もあります。建築は街の顔であり、風景の一部です。良い街づくりをするためには、ひとりひとりが、正しい知識と技術で街を構築していかなければなりません。

B1
各種の建築を計画する上で必要な理論や技法を理解できる
B2
建築群としての都市を計画する上で必要な理論や技法を理解できる

建築構造系

構造模型の実測調査
構造模型の実測調査

童話「三匹の子豚」では、レンガの家を造った子豚だけがオオカミに食べられなくて済みましたが、現代の建築では、特に日本では、地震というオオオカミに対しての備えが必要です。紙の上だけでなら、どれだけでも広い教室や体育館を描くことはできるでしょう。しかし、実際に作るとなれば、その教室を支える柱や梁はどれだけの大きさでどこに何本必要なのでしょうか?音楽室のグランドピアノの重量は何kgでしょう。快適で使いやすい空間を設計するのは、建築計画ばかりでなく、建築構造設計による安全性の裏付けがあるのです。構造設計を知るためには、まず、部材に力が作用した時の挙動を知るところからはじめなければなりません。建築構造系では、段階的にこれらの学習をします。

B3
建築物の材料と構築方法を理解でき、作用する外力と応力の基本的な関係を理解できる
B4
応力と変形の関係および構造設計と設計基準の基礎的な関係が理解できる

建築材料・施工系

爪楊枝ブリッジコンテスト
爪楊枝ブリッジコンテスト

その昔、日本の建物は木と紙でできている、と評されたものですが、現代では、多種多様な材料が大量に建築現場に搬入され、非常に複雑になっています。小学校建築でも、以前はアスベストなど発ガン性物質が使用されており、大きな社会問題となりました。現在でも接着剤に含まれる可塑剤がアレルギー症状を引き起こすシックハウス問題があります。健康で快適な空間は、使用材料の面からも確保しなければなりません。

これら大量に搬入された材料で建てられた建築も、最終的には産業廃棄物として解体廃棄されます。こういった自然な流れを理解しつつ、資源の有効利用、地球環境に優しい建築素材について理解を深めなければ、産廃大国日本になってしまいます。

B5
建築物がどのような材料から構成されているかを理解できる
B6
建築物の企画、生産、供用、廃棄といったそれぞれの工程と問題点を理解できる

建築環境系

ゼミナール風景
ゼミナール風景

みなさんはいま、暑過ぎず、寒過ぎず、うるさ過ぎず、まぶし過ぎず、きれいな空気を吸い、快適な部屋の中でこの学生便覧を読んでいることでしょう(芝生に寝転んで読んでいる人も居るかも知れませんが)。誰かがこのような快適な空間を設計しなければ、建築はとても不快な空間になってしまうでしょう。小学校を設計するのであれば、小学生が元気に生活する空間を確保しましょう。でも、お隣の教室には音が響かないようにするにはどうしたら良いのでしょう。良い空間を確保するためには、音や熱や光がどのように伝わり拡散していくのか、その物理的な現象から理解していかなければなりません。

現在、地球規模で温暖化防止が叫ばれています。建築は建てる時よりもはるかに、実際に使っている時に消費するエネルギー量が非常に多いものなのです。しかしこれは、室内の採光や断熱性、冷暖房システムの効率化を改善し、通風を工夫することで、エネルギー消費量をずいぶん減らすことができます。建築技術者は、地球規模の環境問題も視野に入れつつ、個別の建築の省エネルギーについて理解しなければなりません。

B7
建築で生じる現象の基本原理を理解し、安全で快適な環境を考えることができる
B8
建築設備の基本的な仕組みを知り、エネルギー消費と環境への影響を理解できる

建築デザイン(建築総合科目)

石膏像デッサン
石膏像デッサン

これまで述べたように、小学校ひとつ建築するためには、周辺環境まで含めた計画をし、構造計算によって安全を確かめ、良い材料を使って、快適な空間を構築しなければなりません。建築という仕事は、分野ごとの単独技術ではなく、持てる全ての知識と技術を練り上げて問題解決にあたらなければならないのです。建築デザインは、創造的で、唯一の正解といったものはありません。同じ小学校を設計するという目的で百人の建築家が携わっても、百通りの正解を導き出すことでしょう。創作し、相手を納得させるだけの力(表現能力)を身に付けなければなりません。

B9
建築に求められているた内容を理解し、建築空間として構想できる
B10
構想された建築を正しく図面化しプレゼンテーションできる

建築と歴史・建築と社会(建築総合科目)

施工現場でのインターンシップ
施工現場でのインターンシップ

建築は歴史の影響を受け、歴史は建築の影響を受けてきました。建築の歴史のみならず、文明の足跡を建築というフィルターを通して見つめ直すことは、現在抱えている問題を解決する糸口となるかもしれません。

建築を学ぶ上で必要なことは、建築の中だけにあるものとは限りません。さきほどから例示している小学校では、小学生への教育の場という枠を超えて、地域社会が活動を行う拠点として社会に解放されています。小学校に限らず、駅前・商店街の活性化など、建築は地域社会に大きな影響を与えるものです。

実際の社会にかかわる建築活動に従事することは、大学の机の上だけの勉強より何倍も有意義なことです。設計コンペに参加したり、インターンシップで研修したりと、自発的な勉強の機会はいくらでもあります。

B11
現代社会における建築的な重要課題について理解できる
B12
近現代の建築史がと、それが現在の建築デザインにどのような影響を与えているかを理解できる

建築一般(建築総合科目)

建物実測調査(基礎製図A)
建物実測調査(基礎製図A)

建築は、社会との繋がりや、過去との繋がり、他分野のハイテクノロジーとの繋がりなど、多くのものごとと繋がりがあります。歴史的な変遷をともなう街の顔である建築、社会基盤を造り出すためには、単なる専門技術屋ではなく、社会情勢も含め、全体を俯瞰(高いところから見下ろすこと)できる視野が必要なのです。建築一般は、建築学科への導入科目(建築入門や基礎製図A/Bなど)としての役割もあります。

B13
建築の基本的な構成を理解し、多くの専門技術から構築されていることを理解する
B14
災害に対する備えや法による秩序が建築および生活空間を保護していることを理解できる

(選択科目・卒業研究)

建築学科では、幅広い建築学の教育を目指し、専門性の高い分野の授業科目を選択科目として開講しています。計画、構造、材料、環境、総合の5つの分野の選択科目がこの中に散りばめられており、それぞれの専門ごとの建築技術者に求められる知識や能力を身につけるための科目となっています。皆さんは、自分の将来や興味などに応じて選択的に履修し、卒業の要件を満たすだけの単位数を取得してください。また、学習・教育到達目標C群の中には、ゼミナールA/Bと卒業研究が含まれています。卒業研究は、これまで学んできた学習成果の集大成というべき科目で、指導教授のもとでしっかりと研究し、その成果を研究論文あるいは設計図書にとりまとめるという科目です。この卒業研究への導入であり、教授との非常に近い距離で講義・コミュニケーションする科目がゼミナールA/Bです。卒業研究・ゼミナールA/Bともに、指導教授の強い個性の現れている科目であり、また、少人数制のため、各研究室・ゼミには人数制限があります。                                     

C1               専門性の高い建築学に関する知識・技術を理解できる

C2               専門性の高い建築学に関する知識・技術を理解できる

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