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2016年 開催記録

第1回 2016年9月17日

今年度も、いよいよ始まりました。第1回目は、本学の教員による講義でした。在宅看護の概要を、午前、午後の二部に分けて行いました。受講生の皆さんは、教員の体験談にうなづいたり、笑ったり、とても熱心に聞いておられました。

                                                                                       

在宅ケア・コンセプト概論I

在宅看護の特徴と、訪問看護の実践に必要な基礎知識に関する講義でした。実際の教員の体験や新しいトピックスを交えながら、在宅看護に大切なこと、役割な どを説明しました。

堀井教授の、“在宅看護は、長期予後の改善よりも、今!この時間(とき)!が大事なんです”、という言葉に力がこもっていました。

 

 

 

在宅ケア・コンセプト概論II

在宅看護に関連する制度と社会資源に関する講義でした。訪問看護利用のしくみを、図や資料を用いながら説明し、事例も挙げながら一緒に考えました。

小塩准教授の住む地域の医療費の話もありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第2回 2016年10月22日

在宅における医療処置概論

医療的ケアとは何か、医療処置のある人への支援・教育のポイント等についての概論をふまえ、「一時吸引」「輸液療法」「食事支援(経管栄養法含む)」などの講義を行いました。受講生からは、手指消毒方法ではウオーターレス法が推奨されていることを知らなかった等、新しい技術の考え方について諸々学んでいました。また、在宅では費用も考えて技術を工夫することが重要であることも学んでいました。

医療処置演習

目新しい物品や機器に実際に触れた演習では、受講生の皆さんはいろんなことに興味を持たれ、たくさんの質問が飛び交っていました。また、昼食時には受講生間で交流が持たれ、和気藹々とした雰囲気の講習会でした。

食事支援

胃ろう人形モデルを使用したデモンストレーションを見学しました。様々な形態の胃ろうカテーテルや半固形栄養剤の注入をサポートする用具などを見たり触ったりしました。在宅では病院とは違い、“生活を豊かにする”視点も大切にされるため、形のある食事、香りを楽しめる食事を・・という教員の話に皆さん大きく頷かれていました。

在宅中心静脈栄養法

実際に在宅で使用される輸液ポンプを使用し、ポートにヒューバー針を刺したりしました。教員から在宅現場で行われている管理方法について具体的に話を聞くことができました。リアルな話に、“ヘエ~”と驚きの反応も見られました。

 

 

一時吸引

吸引モデル人形を使用し、在宅での吸引方法を体験しました。気管も見える人形では、実際に挿入された部位も確認でき、関心を持たれていました。

 

 

床走行式電動介護リフト

リフトの使い方の説明を受け、利用者と介護者の双方の状況から、リフト使用を考えることが重要だと学んでいました。

第3回 2016年11月12日

在宅リハビリテーション概論

今回は理学療法士の小幡講師による講義でした。講義の間に演習も行い、体感しながら学ぶという、楽しい講義でした。内容は、1。姿勢がもたらす影響、2・呼吸リハビリ、3・移乗介助、についてお話しされました。正しい立ち方や臀部の筋力トレーニングなどについても言及され、介護者の身体づくりも大切、ということも考える機会となりました。

     

 

         

お尻の筋力トレーニングの前はこんな具合です。  

 

お尻の筋力トレーニングの後は、こんなに柔軟性がアップしていました。すごいっ!

 

在宅リハビリテーション演習

演習では、二人一組になって、講師の指導のもと、トランスファーや、呼吸介助法の練習をしました。トランスファーでは、介助者が力を入れずに移動するコツも学び、何度も練習をしました。小幡講師は各グループの実技を見ながら、具体的なアドバイスをくださり、とても丁寧に指導をしてくださいました。また移乗に便利な福祉用具を実際に使用して、体感したグループもありました。最後まで笑い声の絶えない一日でした。

 

 

 

 

 

2016年 12月17日 

本日は講座の最終日でした。午前中は在宅人工呼吸療法についての講義と演習、午後は訪問看護ステーションで実際に働く看護師をお招きし、茶話会を行いました。終了後、受講生には本講座の修了証が渡されました。

 

在宅人工呼吸療法

在宅の現場に赴いている フィリップス・レスピロニクス様による講義でした。その内容は、在宅人工呼吸療法を受ける利用者の特徴、必要な手技や取り巻く環境など在宅人工呼吸療法の概要でした。その後実際に、在宅で主に使用される人工呼吸器を使って使用方法の説明、設定などの管理方法や、注意事項などを学びました。また、使用するマスクを実際に装着して、空気が送られてくる感覚等を体験しました。在宅人工呼吸療法で使用する機械や物品を実際に見て触ることができ、とてもイメージしやすい、わかりやすい授業でした。

 

茶話会

4か所の訪問看護ステーションの訪問看護師を招き、実際に現場でどのように働いているのかを伺いました。受講生からは勤務体制、新人教育や、ケアをしながら話しを聞くコツ、訪問記録についてなど、さまざまな質問が飛び出し、話が尽きないくらい時間いっぱい意見交換をすることができました。

 

講座が終了した後で

月に1回でしたが、4か月に及ぶ講義に来てくださり、ありがとうございました。
お疲れさまでした(*^_^*)。

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