大西素子研究室

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破骨細胞分化におけるプロテインホスファターゼの機能の解析

骨は、成長期が終わった後も、身体の他の組織と同じように、破壊と新生が繰り返されて絶えず新しく生まれ変わっています。

 

この骨の新陳代謝をリモデリングと呼びますが、リモデリングは骨の新生(骨形成)を担っている骨芽細胞と骨の破壊(骨吸収)を担っている破骨細胞のバランスによって維持されています。

 

何かの原因で骨芽細胞の働きが悪くなったり、破骨細胞の働きが増加すると、骨密度が低下し、骨折し易くなったり、骨粗鬆症などの骨疾患の原因となります。

 

破骨細胞は、様々なホルモンやサイトカインの働きによって、骨髄細胞である造血幹細胞由来の前駆細胞が分化することによってできる、巨大な多核細胞です。

 

破骨細胞の分化をコントロールすることができれば、破骨細胞が必要以上に活性化したためにおきる病気の治療が期待できます。

 

私達は、破骨細胞分化のメカニズムを明らかにするために、破骨細胞が分化する時の情報伝達機構について研究しています。

その結果、いくつかのタンパク質脱リン酸化酵素(ホスファターゼ)が分化を抑制する働きを持つ可能性があることがわかってきました。

 

現在、東北大学加齢医学研究所などの協力を得て、realtime PCR法やsiRNAなど最新の遺伝子実験技術とともに、遺伝子を細胞の染色体に導入して樹立した細胞株や、遺伝子操作したES細胞から作り出した遺伝子欠損マウスを使って、さらに解析を進めています。

 

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