山本 敦 研究室

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2009年度

  • Shuji Kodama, Sen-ichi Aizawa, Atsushi Taga, Tomohisa Yamashita, Tomoko Kemmei, Kentaro Suzuki, Yoshitaka Honda, Atsushi Yamamoto, 2010. Metal(II)-ligand molar ratio dependence of enantioseparation of tartaric acid by ligand exchange CE with Cu(II) and Ni(II)-D-quinic acid systems. 銅(II)-D-キナ酸系での配位子交換キャピラリー電気泳動法で、銅(II)-D-キナ酸のモル比が酒石酸の光学分割に及ぼす影響を調べた。同様の挙動をニッケル(II)でも比較した。Electrophoresis, 31, 1051-1054.

 

  • 内山一寿・近藤万莉・中村霞美・伊藤宏・利根川幸・行谷義治・田嶋一郎・山本、2010.光分解-電気伝導度検出HPLCによる臭素系難燃剤の簡易分析。光分解/電気伝導度検出HPLCにおける高分子材料中の難燃剤としての有機臭素化合物測定装置の開発とその最適化について報告。分析化学、59, 207-212.

 

  • Tomoyasu Tsukamoto, Mari Yasuma, Atsushi Yamamoto, Kayo Hirayama, Takafumi Kihou, Shuji Kodama, Yoshinori Inoue, 2009. Evaluation of sulfobetaine-type polymerresinas an SPE adsorbentin the analysis of trace tetracycline antibiotics in honey. 蜂蜜中の抗菌剤テトラサイクリン類を選択的に抽出可能な樹脂を使って精製し、LC-MS/MSで測定する方法を開発した。J. Sep.Sci., 32, 3591-3595.

 

  • Tomoyasu Tsukamoto, Atsushi Yamamoto, Waka Kamichatani, Yoshinori Inoue, 2009. Synthesis of novel sulfobetaine-type adsorbents and characteristics of their adsorption of polar solutes in Hhydrophilic solid phase extraction. 純粋に親水性相互作用を発揮するスルホベタイン型の官能基を導入した吸着剤を開発した。この吸着剤の官能基導入量や保水量等の物性を測定し、化合物の保持特性を解明した。Chromatographia, 70, 1525-1530.

 

  • 石上孝行・塚本友康・山本・太田一徳・中島康夫・井上嘉則。ジオールカラムにホウ酸移動相を用いた錯形成型陽イオンクロマトグラフィの開発、2009年5月、第70回分析化学討論会(和歌山)。ホウ酸とジオールが陰イオン性の錯を形成することを利用した陽イオン交換クロマトグラフィにおいて、芳香族アミンを対イオンに用いることで、アンモニウムイオンを含む一価陽イオン類の一斉分析を可能にした。

 

  • 山本。高機能性吸着剤の開発と食品分析への適用、2009年6月、食のグリーンアナリシス研究会(名古屋)。食の安全性は、生産者、流通業者から行政、消費者までがそれぞれの立場で努力して初めて確保されるものであり、そのためには食品がヒトの健康に及ぼす悪影響と、それを排除すべく行政がとっている施策に関する情報が全ての関係者間に上手く伝達されていなければならない。そこで、迅速かつ環境調和型分析法の確立を図り、食品製造、流通そして消費者の安全に関わる要求に応える方策について提案。

 

  • 山本・立松路也・塚本友康・井上嘉則・齊藤満。オンレジン抽出検出一体分析法、2009年9月、日本分析化学会第58年会(札幌)。化合物に選択性の高い樹脂を合成していくうちに、溶出の困難さから、溶出の必要性を除外した新規測定法の可能性を見出し、その概念について報告。

 

  • 塚本友康・山本・中島康夫・井上嘉則・齊藤満。イオン交換樹脂を用いない高感度陽イオン分析、2009年9月、日本分析化学会第58年会(札幌)。ホウ酸・ジオール錯体の陽イオン分析系において、従来と異なる新規サプレッサ法について提案。

 

  • 内山一寿・山本・伊藤宏・利根川幸・近藤万莉。HPLC-DADを用いた微分スペクトルクロマトグラム法による難燃剤の選択検出、2009年9月、日本分析化学会第58年会(札幌)。臭素系のジフェニルエーテルおよびビフェニル類は多数の異性体が存在するため、LCでは多くのピークが重なり状態で溶出される。そこで、微分スペクトルクロマトグラフ法により、未分離ピークの個別定量法について検討した。

 

  • 山本・内山一寿・近藤万莉・木方隆文・小萱香代。HPLC-DAD微分スペクトルクロマトグラム法による蜂蜜中抗菌剤TMPの高選択的分析、2009年9月、日本分析化学会第58年会(札幌)。蜂蜜中のTMPを測定するために、濃縮カラムを使った直接インライン多量注入法を検討している。精製が不十分なため、妨害ピークの影響を受ける。そこで、微分スペクトルクロマトグラフ法による定量を試みた。

 

  • 小玉修嗣・會澤宣一・多賀淳・山本・鈴木健太郎・誉田佳孝・健名智子・山下智富・齊藤尚仁。配位子交換キャピラリー電気泳動法での配位子濃度依存的エナンチオマー泳動順の逆転現象、2009年9月、日本分析化学会第58年会(札幌)。一般に、配位子交換クロマトグラフ法では、中心金属と配位子の割合には最適濃度が存在するものと考えられてきた。金属濃度を最適以上に増加させると、Rsは0を超えて異性体の溶出順が反転することを見出した。

 

  • 健名智子・小玉修嗣・山本・井上嘉則・早川和一。固相抽出-HPLC法を用いた海水中EDTA分析法の検討、2009年9月、日本分析化学会第58年会(札幌)。海水中のEDTA測定のための固相抽出法の開発を検討した。その結果、活性炭カートリッジに吸着されたFe(III)-EDTAは、塩酸含有メタノールによって溶出されることを見出した。

 

  • 小林泰之・塚本友康・山本・井上嘉則・上茶谷若・齊藤満。長鎖のベタイン構造を有する吸着剤の開発、2009年9月、日本分析化学会第58年会(札幌)。親水性相互作用の発揮を期待して、カルボキシ基とイミノ基を併せ持ったポリマを官能基とした抽出剤を合成し、親水性化合物に対する保持特性を評価した。

 

  • 立松路也・塚本友康・山本・井上嘉則・齊藤満。オンレジン抽出検出一体分析法開発のための基礎的検討、2009年9月、日本分析化学会第58年会(札幌)。抽出・精製・検出一体型のオンレジン検出法における試作型検出モジュールの構築とその評価について報告した。

 

  • 三輪俊夫・山本・小玉修嗣。新規旋光度検出器を用いた光学純度測定~マツタケオールにおける溶媒増感効果、2009年9月、日本分析化学会第58年会(札幌)。キノコ中の香気成分であるマツタケオールを、その光学活性に基づく旋光度検出法について検討した。この発表で、優秀ポスター賞を受賞。

 

  • 中島康夫・鈴木清一・山崎真樹子・井上嘉則・山本。有機リン酸分析システムの開発~分析システムの構築とグリホサートへ応用~、2009年9月、日本分析化学会第58年会(札幌)。リン酸化合物を選択的に捕集するジルコニアを使い、除草剤であるグリホサート分析への適用を図った。

 

  • Tomoyasu Tsukamoto, Takayuki Ishigami, Atsushi Yamamoto, Kazutoku Ohta, Yasuo Nakashima, Yoshinori Inoue. Separation of common mono- and divalent cations on diol-type stationary phase with borate-xylylendiamine eluents. 2009 June, The 3nd Korea-China-Japan joint ion analysis symposium, (Jeju, Korea)。ホウ酸とジオール錯体を利用した陽イオン交換クロマトグラフィにおいて、対イオンであるキシリレンジアミンを疎水性相互作用で除去する新規サプレスト法について報告した。

 

  • 山本。食の安全について―食品中の添加物・有害物質の選択的簡易分析法の開発―、2010年3月、バイオ関連合同コーディネータ会議シーズ発表会(名古屋)。食の安心・安全を担保するために欠かせない、食のリスクコミュニケーションを円滑にする手法としてのオンレジン分析法を紹介した。

 

  • 健名智子・小玉修嗣・山本・井上嘉則・早川和一。活性炭固相抽出-HPLC法による海水中のEDTA分析、2010年3月、日本薬学会第130年会(岡山)。演者らの開発した固相抽出-HPLC-UV法を、実際の海水中のEDTA量測定に応用した。

 

  • 三輪俊夫・山本・小玉修嗣・田所利康・堤浩一・佐藤崇信。回折格子一次光の遅相測定―新規旋光度検出器の感度に及ぼす遅相の影響、2010年3月、日本薬学会第130年会(岡山)。回折格子のようなピッチの短く規則正しい波状板での反射光に遅相が起こる現象は既に報告されている。今回、そこでの回折光に遅相が生じていることを初めて観測し、その現象を利用した旋光度検出器を開発した。

 

  • 小玉修嗣・山本・多賀淳・誉田佳孝・鈴木健太郎・健名智子・山下智富・齊藤尚仁。キラル配位子交換キャピラリー電気泳動法によるイソクエン酸の光学異性体分析、2010年3月、日本薬学会第130年会(岡山)。D-キナ酸を配位子とした場合の、各種中心金属によるイソクエン酸の光学分割の差異について考察した。

 

  • 立松路也・末松千賀子・三輪俊夫・山本・井上嘉則。オンレジン分析法―クロルピリホスへの適用、2010年3月、日本薬学会第130年会(岡山)。クロルピリホスに対する選択的抽出剤の合成と評価、および化学発光法の最適化を行い、オンレジン分析法の確立を目指した。

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