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他動歩行の効果

【2016年3月7日】

機械や人の力を使って脚を動かして歩かせることを他動歩行と言います。この他動歩行は、歩行困難者のリハビリテーションの一環として行われています。我々は、他動歩行が呼吸循環系に如何なる影響を与えるのかについて検討してきています1, 2)。循環系について言えば、何もしないで立ち続ける場合には、血圧が低下して立ちくらみや失神が引き起こされる危険性がありますが、他動歩行を行うことにより、血圧低下とそれに伴う立ちくらみ・失神を抑制できることが分かっています1)。最近行った実験では、他動歩行のテンポが非常にゆっくりとした場合でも、立ちくらみ・失神の抑制効果があることが分かりました3)。具体的にどの程度ゆっくりのテンポかというと、我々ができるだけ遅く歩こうとしたときの歩行のテンポが1分間に約67歩ですが、このテンポよりも遅いテンポです。つまり、我々が失神せずに立っているためには、非常にゆっくりのテンポであったとしても、歩いている時のように脚が動くことが重要なのです。この事実は人生に通じる意味を持っています。学生の皆さんは自立するために脚を動かして前に進んでください。それも、教員に歩かされる(他動歩行)のではなく、自分の意思で歩いてください。それが大学卒業後に自立した生活を営む重要なポイントです。

なお「歩くこと」と「生き方」の関係については、尾方の論考4)を参照してください。

 

1)     https://www3.chubu.ac.jp/sports/news/5160/ 別サイトにリンクします

2)      https://www3.chubu.ac.jp/sports/news/5610/ 別サイトにリンクします

3)    尾方寿好、堀田典生、藤丸郁代、近藤孝晴「異なる動作頻度の他動歩行様動作時における心臓活動応答」

       日本生理人類学会誌2016年21: 23-28

 4)    尾方寿好 「歩いて行こう! (Portfolio 医療と生活)」中部大学編『アリーナ』風媒社2012年13: 146-148

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