• ページの本文のみをプリントします。ブラウザの設定で「背景色とイメージを印刷する」設定にしてください。
  • ページ全体をプリントします。ブラウザの設定で「背景色とイメージを印刷する」設定にしてください。

研究レポート 尾方寿好

【2013年7月25日】

自力で歩くことが困難な人たちに向けた運動とは?       尾方寿好

特殊な運動器具を用いることで、歩いている時のような脚の動きが可能になります(図1)。この動作は、自分の意思とは無関係な他動的な動作です。このため、歩行が困難な方でも実施することができます。

 

脊髄損傷者や脳卒中患者を対象とした研究では、他動的な歩行動作であっても、健康増進効果が得られることが分かっています。

 

一方で、立つことによって、立ちくらみや失神を招く可能性があります。特に、若い人達では血管迷走神経失神と呼ばれる症状が生じやすいと言われています。しかしながら、他動的な歩行動作を行っている最中には血管迷走神経失神が発生する危険性が低いことが、スポーツ保健医療学科の研究によって明らかになりました1)

 

現在の研究では、歩くときに無意識に行っている“腕振り”に着目しています。下の写真のように、立った姿勢で他動的な腕振り動作だけを行った場合と(図2)、他動的な腕振り動作を、他動的な歩行動作と同時に行った場合(図3) の体の反応を明らかにすることを試みています。

 

 

歩行が困難な人たちは実施できる運動が限られています。本研究の成果を踏まえて、歩行困難者のための新たな運動方法を開発して行きたいと考えています。

 

文献

 

1.       Ogata H, Fujimaru I, Yamada K, Kondo T. Suppression of cardiocirculatory responses to orthostatic stress by passive walking-like leg movement in healthy young men. J Physiol Anthropol. 2012 31:24. 

ページの先頭へ