• ページの本文のみをプリントします。ブラウザの設定で「背景色とイメージを印刷する」設定にしてください。
  • ページ全体をプリントします。ブラウザの設定で「背景色とイメージを印刷する」設定にしてください。

第1回:「重力データから地殻のやわらかさが解るか?」

【2004年6月15日】

日時 2004年6月15日(火曜日) 午後5時15分~
場所 947講義室
話題提供 サイクル機構東濃地科学センター 研究員
(現:中部大学理学教室 助教授) 工藤 健別サイトへ移動します
内容 日本列島の地下には、過去1500万年間に及ぶ変形運動の痕跡が保存されている。我々はこれらを直接目にすることは不可能であるが、引力や弾性波を利用して“透視”する道は残されている。特に志知教授らの長年にわたる重力測定、データベース構築作業は、重力で観た日本列島下の風景を一変させた。
私はこれらの精密な重力データの中に、地殻の「やわらかさ(あるいは脆さ)」分布に関する情報が含まれていると予想し、(1)情報の抽出、(2)他の観測(察)事実との統計的照合、(3)計算機シミュレーションによる力学的検証を試みている。地殻強度に関する情報は、今後活発化するであろう計算機を用いた地殻変動予測の分野に必要な基礎情報の一つである。今回は、これまでに得た日本列島下の有効弾性厚分布や重力異常roughnessの分布などを紹介し、地震や地殻活動との関連、未来予測への展望などについて、参加される方々とともに思考模索する時間とさせて頂きたい。

ページの先頭へ