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館長あいさつ

ごあいさつ

中部大学民族資料博物館は、2011(平成23)年4月に大学博物館として開館いたしました。前身である民俗資料室において、オセアニア、アジア、南アメリカ、アフリカ等の各国の生活道具、祭礼具、民族衣装など、関係教員たちにより海外フィールドワークで収集してきた民族資料と、学園がさまざまな地域交流、海外交流のなかで収集した、工芸、絵画等の歴史資料を合わせて2017年4月現在では3,800点を所蔵しています。

館における基本理念は、さまざまな国、地域を自由なテーマで切り開いてみる、という「比較文化研究」の観点を一つに掲げています。そのために、さらに2つのキーワード「シルクロード」と「素材研究」をもとに学習テーマを提案するよう試みております。企画展示の内容に合わせて、外部から専門研究者を招き、連続講演やギャラリートークを年間に数回開催しております。画材をテーマにした場合には、伝統的な手法で製造される胡粉等の顔料の製造過程を説明するために、原材料の稀少なイタボ牡蠣の貝殻や絵具の原石を実際に教材として提供いただき好評を得ました。このように、解説とともに直接的に実物に触れる機会をもつことを重要な観点として当館では考えております。こうした意識は、一般対象の日本画制作の公開講座を年間に連続して開催する生涯学習プログラムを開館以後、毎年継続して行ってきたなかでより強く実感しております。

当館は、2013(平成25年)2月には、「博物館相当施設」指定を受け、大学博物館としての役割に地域社会への貢献という使命をいただきましたことを契機に、学内外との連携活動を通じて幅広い世代の人々に向けて発信する場を提供する工夫を試みております。一昨年の京都工芸繊維大学の「アート・マネージャー養成講座」の学外展示実習への協力では、双方の大学所蔵の資料を新たな視点で調査観察する過程を通じて、学芸員養成課程のあり方を考えさせられる非常によい機会となりました。

また東海圏では数少ない、7学部を擁する私立の総合大学の中にある大学博物館は珍しく、多分野との交流活動を行うにあたり、さまざまな知見に会い、身近で触れることのできる大変恵まれた学習環境にあるといえます。これまでには、工学部における博物館の収蔵資料情報を反映するデジタルミュージアムのプログラム開発実験や、教育学部における学生と地域児童との教育交流の活動で、博物館における鑑賞見学のためのカリキュラムについて、教師を目指す学生の感性で作成実施する試み等が行われてきました。世代や分野を越え、さまざまな人びとの遭遇することのできる場として、大学博物館は今後の生涯教育の発展に未知数の可能性を持つといえましょう。中部大学民族資料博物館は、これまでの成り立ちの経緯を継承しつつ、当館ならではの特色をより活かしていけるよう努めてまいります。御支援を賜りますようお願い申し上げます。

2017年4月吉日 中部大学 民族資料博物館 館長  荒屋鋪 透

館長 荒屋鋪 透

   民族資料博物館
   館長  荒屋鋪 透

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