• ページの本文のみをプリントします。ブラウザの設定で「背景色とイメージを印刷する」設定にしてください。
  • ページ全体をプリントします。ブラウザの設定で「背景色とイメージを印刷する」設定にしてください。

工学部 応用化学科 籔内一博先生

【2015年6月1日】

籔内一博先生

プロフィール

籔内一博(ヤブウチ カズヒロ)先生。東京大学大学院 工学系研究科 化学生命工学専攻 博士課程修了。山口東京理科大学 基礎工学部 物質・環境工学科助手・助教を経て2009年4月に中部大学に講師として着任、2013年4月より准教授。

埼玉県三郷市出身。奥さまと息子さん1人の3人家族。趣味は、ドライブと組み合わせた自然探索、温泉巡りでしたが、最近はもっぱら子どもの相手。学生時代は、自転車でツーリングも。好きな食べ物は麺類全般。

籔内先生をClose Up!

先生の研究内容 ~超分子化学~

籔内一博先生

籔内一博先生

「研究室では、一つ一つでは何もできない分子が集まることで初めて力を発揮する、『超分子化学』と呼ばれる分野の研究を中心に進めています。一番分かりやすいもので言うと、てんぷら油の凝固剤のような液体をソフトに固める『ゲル化剤』の開発です。粉末を加熱した液体に溶かして冷やすと、粉末を構成する分子が繊維状に集まって、網目状になることで、その網の中に液体分子をとらえて固まります。繊維状にうまく集まるように分子の形を考えるところから始めています。

また、単に液体を固めるだけでは面白くないので、加熱することなくゲルを作ったり(あるいはゲルを溶かしたり)、光に応答して色変化や構造変化する物質を用いて、光を当てるとゲルの強さが変わったり、表面にできた傷を修復したりするようなゲルの開発も進めています(まだうまくいっていないものも多いです)」

研究を志したきっかけ

籔内一博先生
学生時代の籔内先生

「大学1年生の春に受けた卒業単位と関係のないゼミ科目で、液晶などの有機機能材料について話を聞く機会があり、材料の開発に関わる研究をしてみたいと思いました。そのゼミの担当教員の一人が、学生時代の恩師です。話を聞いていると、その先生が、実は私が高校3年生の時に、今でいう出前講義のようなもので高校に来られていたことを思い出しました。縁というか運命的なものを感じ、卒業研究でその先生の研究室を志望しました。研究室に入り実際に研究を進めるうちに、単純な構造の分子が思い通りに集まって形を作り、優れた機能を発揮する点に惹かれていきました。また、色が変わる現象は、難しいこと抜きに見ていて楽しいので、大学で働くようになってからそのような物質も研究対象に加えています」

学生時代には長期ツーリングも

籔内一博先生

「中学・高校とバスケットボール部に所属していましたが、子どもの頃から自転車で出かけるのが好きだったので、大学では自転車のサークルに入りました。週末は関東近郊へ日帰り、夏休みなどの長期休暇は、北は北海道から南は鹿児島まで、長期ツーリングに出かけました。舗装路の山道を走ることが多く、信州ビーナスラインと乗鞍エコーラインが特に好きです。2年生まではサークルの部室に入り浸っていました。4年生~大学院時代は研究室中心の生活で、終電で帰る日が多かったです。最後の1年半は大学の近くに下宿しました。研究室帰りの夜中に数人でラーメン屋に行くこともしばしばありました」

最近興味があること ~化学(科学)リテラシー向上に向けて~

最近興味があること

「最近興味があることは、『化学(科学)リテラシーの向上』です。たとえば、ある製品の、いかにも化学っぽく説明されている機能について、その説明を『テレビで良いと言っていたから』など深い考えなしに受け入れてしまっていないでしょうか。化学が関わる情報が世に氾濫している現在、専門家ではない一般の人でも、その人が持っている化学的な知識を活用し、適切に情報の良し悪しを判断できるようになることが必要だと感じています。最近、委員を務めている学会誌で、化学リテラシーに関する企画を提案し、だいぶ先になりますがその企画が採用されることになりそうです。また、少なくとも応用化学科の学生はそういう能力を身に付けてもらいたいので、講義や実験などでも化学(科学)リテラシーについて考える機会を取り入れたいと思っています」

メッセージ

籔内一博先生

「常にアンテナを広げて、いろいろなことに興味をもって過ごしてほしいと思います。直接今の自分の役には立たないような知識や経験、あるいは人とのつながりが、ある時ふと役に立ったりします。人生何が結び付くか分かりません。そのような引き出しが多ければ多いほど、それらが結びつく可能性は広がるはずです。その点、中部大学は1つのキャンパスにいろいろな学部学科が集まり、自分の専門分野に偏らず幅広く学べるだけでなく、副専攻制度もあるので総合大学としての強みを最大限に生かすことができると思います。施設も充実していて、私の所属する応用化学科も2年前に新築された14号館に移り、快適な環境で実験や研究を進めています。もちろん、勉強以外の活動にも積極的に参加し、充実した学生生活を送ってください」

ページの先頭へ