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国際関係学部 国際文化学科 中野智章先生

【2013年12月1日】

※2016年4月より国際学科

中野智章先生

プロフィール

中野智章(ナカノ トモアキ)先生。愛知県・名古屋市出身。南山大学 大学院 文学研究科 博士後期課程修了。博士(文学)。財団法人 古代オリエント博物館勤務を経て、2009年4月から中部大学 国際関係学部 国際文化学科 准教授。専門は「エジプト学」「考古学」。エジプト展関連のテレビ番組出演の他、各地での講演や展覧会の監修なども務める。現在も新たなエジプト展を企画・準備中。

趣味はドライブ、料理、テニスなど。二児の父親であり、休日は家族でのんびり。

中野先生ってどんな先生?

古代エジプト文明を研究する日本有数の専門家

これまで幾度となくエジプトを訪れ、現地でピラミッドや神殿など遺跡の調査に関わってきた中野先生。全国的にもエジプト学や考古学を専門に学べる大学が少ない中で、ここ中部大では中野先生による『考古学』の授業が開講されており、実体験を交えた貴重なお話を聞くことができます。また、西アジア・エジプト地域専門の博物館として知られる「古代オリエント博物館」に学芸員として勤めた経験を生かして『博物館学』関連の授業も担当しています。

ザヤーン(エジプト)の神殿調査をする中野先生

ザヤーン(エジプト)の神殿調査をする中野先生

古代オりエント博物館に勤務していたころ

古代オリエント博物館に勤務していたころ

復元ピラミッドに象形文字など、好奇心をかき立てられる授業

『考古学』の授業では、中野先生たちの調査隊が実際にレーザースキャナと呼ばれる装置を使ってピラミッドの表面を記録し、そのデータを基に復元した階段ピラミッドの3D画像がスクリーン上に披露されるなど、驚きと感動に詰まった授業が展開されています。他にも特徴的な授業の1つに象形文字を学ぶ授業があり、受講生は最終的に石碑の文字が読めるようにまでなるそうです。当の中野先生は、象形文字をイギリスのオックスフォード大学に留学した時に勉強したそうで、あの難解な象形文字をスラスラ読み書きできるとは、本当にすごい先生です!「中野先生に学びたい」と入学してくる学生もいるというから、中部大自慢の先生です。

 

象形文字の書かれた資料

ゼミ生とのフィールドワーク

フィールドワークも

現地での遺跡調査がライフワークになっている中野先生。エジプトでの調査に学生を引率して行くことはかなわないものの(大学院修了が条件などのため)、現場主義を教育理念の1つにしていることから、学生を連れて日本各地の博物館などへ行くことがよくあります。

他学科の学生でも名前を覚えて、できる限り個人レベルで指導するよう心掛けている学生思いの先生です。

 

考古学との出会い

「エジプト学」(文庫クセジュ)の文庫本

 

そんな中野先生は幼い頃、古代史や考古学が好きな父親の影響で展覧会に連れて行ってもらったり、そうした本を読んだりして過ごす少年だったとか。その後、高校生の時に本屋で『エジプト学』(文庫クセジュ)という本に出会い、巻末に感動的な一文を目にしたことから古代エジプトのとりこになりました。

―エジプト学者は、今日も明日も、困難であると同時に、心の奮い立つ使命を持つであろう。それは、はるかなる異郷で、かつて人類の豊かさと品位に満ちていた古代社会に、生命と光を取り戻させることである―(引用)

発掘作業ではこの時の一文を実感し、感動を覚えることも。「さまざまな仮説を立ててそれを証明できた時は、(大げさかもしれませんが)世界中でこのことを知っているのは自分だけと何物にも代えがたい思いを味わうことができます」。現在はエジプト情勢が不安定なため、現地に行くことができませんが、過去の調査で持ち帰ったデータを分析・研究しています。

中野先生にとって考古学とは?

「考古学とは、数千年前の時代に生きた人々やその生活を考えるだけではなく、物事のあり方や移り変わりから未来を読み解く学問だと考えています」と、中野先生。現地ではつい20年ほど前まで電気が通っていなかったそうで、極端に言えば数千年前の暮らしとさほど変わらないとか。そういった意味でもその土地の風土やそこに生きる人々の暮らしぶりを見聞きすることは研究の大きなヒントになると言います。

中野智章先生

高校生にメッセージ

中野智章先生

「本をたくさん読んで、考える力を身に付けてほしいです。考古学の調査も、何か珍しい物を見つけたから素晴らしいのではなく、その後の研究が大事です。それには、当時の人々の立場に立って物事を考える『想像力』と、新しい見方を生み出す『創造力』の両方が必要となります。そうした力は、ネットで検索して出てくる答えを鵜呑みにしていては身に付きません。そして、実際に体験してみること。身体を動かして得たものは、本を読むのと同じくらい大事だと思います。幸い、日本で最も古い歴史を持つ私たちの国際関係学部には、世界を舞台に活躍する先生方が多数在籍していて、現場を重視する教育が盛んなほか、全国的にも珍しい民族資料博物館では実物を使った教育も行っています。一度ぜひ大学に足を運び、自分の目で確かめてみてください」

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