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人文学部 コミュニケーション学科 柳谷啓子先生

【2013年5月1日】

柳谷啓子先生

日進月歩のメディアの世界 学生に教え、教えられ

プロフィール

柳谷啓子(ヤナギヤ ケイコ)先生。東京都世田谷区出身。幼年期をイギリスで過ごす。慶応義塾大学 文学部 英米文学科卒業後、アメリカ・ジョージタウン大学 大学院へ留学。帰国後、慶応義塾大学 大学院文学研究科 英米文学専攻 博士課程単位取得満期退学。その後、帝京大学文学部米英言語文化学科と、母校の英米文学科や慶応の外国語学校の教員に。中部大へは2003年4月に赴任。人文学部 コミュニケーション学科 教授、学科主任。専門は「社会言語学」「英語学」「談話分析」。

趣味は登山。人生訓は「そこに山があるから登る」。自他共に認めるネコフリークでもあり、自宅では学生が保護してきた2匹のネコの飼い主。研究室はネコのグッズであふれるほど。いつかは「ネコミュニケーション」という研究分野の開拓も!?

往年の帰国子女、海外生活を通して自然と言語に興味

父親の仕事の関係で小学校時代をイギリスで過ごした柳谷先生。海外生活をしてきた影響で「自然と言語に興味があった」と言い、この思いが現在の仕事に結びつくこととなります。

その大きなきっかけになったのが、ある本との出会い。今も月に20冊は本を読むと言う読書家の柳谷先生は、高校の時『ことばと文化』という本に出会い、社会言語学を追究したいと考えるようになったそうです。大学時代は、この本の著書でもある鈴木孝夫先生の授業に啓発され、幼年期に芽生えた「言語」への興味がいよいよ開花することに。

柳谷啓子先生

学生時代はアメリカに留学

研究に精を出す

大学院生の時には、社会言語学を追求するべく黒人街に住んでいた柳谷先生。アフリカ系アメリカ人のあいさつ表現を研究するために、現地で知り合った方の家を間借りして研究生活に精を出しました。当時の状況を振り返り、「職がなく、昼間から大の大人が集まっておしゃべりしているような状況だった」と言い、治安は大丈夫だったのか尋ねると「向こうの一員になってしまえば大丈夫!無謀と言えば無謀だったかもしれないけど、とても居心地のいい生活でしたよ」と、好奇心旺盛で研究熱心な様子は今と変わりありません。

研究では、相手に気付かれないようにカセットテープを設置して会話のデータを採取し、アフリカ系男性か白人系男性かで女性の対応が違うことを発見して興味深かったそうです。なんでも、アフリカ系男性から声が掛かると女性は受け答え、白人系男性からだと無視する傾向があったとか。柳谷先生の分析では、マイノリティー(少数)である黒人の方は無視されることを非常に嫌うとのこと。言語は、アイデンティティーの源であり、それはあいさつに最もよく表れるそうです。

ジョージタウン大学

留学先のジョージタウン大学

海外生活の影響

アメリカでの留学生活

ルームメイトたちと

幼年期や学生時代の海外生活がご自分の性格にも影響を受けたという柳谷先生。「自分を『相対化』できることは、海外生活のおかげ」と言い、物事の一面だけを見てはいけないことを話してくれました。

また、海外ではチャリティーの精神が日本より強いのですが、中部大生にも公益心の強い人間になってほしいと言います。

 

 

 

勉強の毎日

テキスト

現在はメディアとコミュニケーションという新たな分野に

研究領域であった社会言語学は、実際の言語使用データを分析するという手法を取る学問。教員になってからは、なかなか海外に出る機会に恵まれず、身近で集められる日本語をデータにせざるを得なくなったと言い、研究対象が変遷し、現在はメディア環境の変化が私達のコミュニケーションや言語行動にどのような影響をおよぼしつつあるかを研究しています。特に携帯電話やインターネットの普及が、言語自体や表現様式、言語行動、さらには人間関係にまで変化をもたらしつつあることに関心を抱いています。「メディアという領域は、日進月歩の世界。日々、勉強が必要です。学生から教わることも多いんですよ」と笑顔がこぼれます。

研究室で

「学生には難しいことほど易しい言葉で、具体例や比喩(ひゆ)を用いて説明するように心掛けています」と、言語を研究する先生らしい言葉。

 

ゼミの学生からの寄せ書き

今春卒業したゼミ生。研究室は、学生からの寄せ書きなどがたくさん飾られています。今のゼミ生には、優等生タイプやオタクタイプなどさまざま。全員よく勉強してくれるので教師冥利(みょうり)に尽きるとか。学生とのカラオケには朝までだろうがとことん付き合う柳谷先生。

高校生にメッセージ

柳谷啓子先生

「本をたくさん読んでほしいと思います。一人の人間が一生の間に経験できることは限られていますが、本を読むことで他者の経験も追体験することができます。そのことによって世界は何倍にも広がりますよ」

 

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