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経営情報学部 経営学科 寺澤朝子先生

【2012年3月1日】

※2016年4月より経営総合学科

ゼミ生といっしょに

人生を楽しく幸せなものにするために 「組織行動論」のスペシャリスト

プロフィール

寺澤朝子(テラザワ アサコ)。愛知県春日井市出身。中部大学経営情報学部経営学科教授、大学教育研究センター副センター長。名古屋大学大学院経済学研究科、助手、研究員を経て中部大学へ。ご主人と小学6年生と6歳の女の子の4人家族。趣味はRPG(ロールプレイングゲーム)でファイナルファンタジーとドラゴンクエストは全制覇。好きな食べ物はチョコレート。毎年2回ほど家族でディズニーリゾートへ。ディズニーは先生よりもご主人が好きなのだとか。

Close Up 寺澤朝子先生

例年2月のこの時期は学部3年生向けの学内企業説明会が行われます。この日もちょうど先生のゼミ生が研究室で、面接の指導を受けていました。インタビューの後には出張が控えているというお忙しい中、「こんにちは!」と寺澤先生が登場!いつも明るく元気な先生。授業もあっという間に時間が過ぎるほど楽しい。しかし、意外にも小学生のころは引っ込み思案だったとか。「母が保護者面談で『もっと意思表示がはっきりとできるといいですね』と言われるほどおとなしかった」そうです。

日本のことを知らなかった自分に出会う

高校生の頃は理系科目が苦手で、文系のコースに進んだ。この地域で一番難しいと言われる大学を目指そうと、苦手な数学もなんとかこなし、銀行員だった父の勧めで名古屋大学経済学部に進学した。当時、女子は文学部に進むことが主流で、経済学部の女子学生は珍しく、300人中10人ほどしかいなかった。卒業後は、キャリアウーマンになることを目指していた。

転機になったのは大学3年生の夏休み。担当の先生に交渉し、授業の欠席を了承してもらい、3カ月間ギリシャのアテネに留学。「現地の電力会社でインターンシップに参加しました。アフリカ、アメリカ、ヨーロッパからの学生ばかりで、ほとんどが大学院生。日本人は自分1人でした。しかも、唯一のアジア系学生で、珍しく、最年少だったせいか、みんなにかわいがられました。週末になるとエーゲ海の島へクルージングに出かけたり、ホテルのテラスでパーティーしたり、楽しく充実した日々を送りました」

世界中に友達ができ、その中でも特に共産主義国家の友達から「日本は敗戦国だったのになぜこれだけの経済成長を遂げたのか?」などいくつも質問をされたが、その質問に上手く答えることができなかった。「自分がいかに日本のことを知らないかに気付き、これはもっと勉強をしなければならないと感じました。この経験で、将来は国連などの国際機関で働きたいと目標を持つようになりました。そして、それらの求人情報を調べると、修士(大学院修士課程修了)の資格を持っていると有利なことが多く、研究室の先生に相談し、大学院に進むことを決心しました」。

当時の日本経済はいわゆるバブル。今と違って好景気で、企業の方が学生を採用するのに必死だった。就職せずに大学院に進むなんてもったいないと考えられた時代。「周りの友達からもどうして進学するの?とよく言われました(笑)」。

ギリシャ国会前

ギリシャ国会前

パーティの様子

パーティーで浴衣姿を披露

研究者の道へ

「就職したら1日の約半分は職場にいる。もしその職場が面白くなかったら、人生はとてもつまらないものになってしまうんじゃないか。だったらどう変えればいいんだろう?と思うようになり、組織行動論を研究テーマにしました。父が朝早くから夜遅くまで仕事をしているのを見て育ったことも影響しているのかもしれません」。大学院では、「本や論文を読み理論を学ぶことが中心でしたが、現場を知ることが大事だったので、さまざまな企業のトップの方に調査、アンケートなどの協力をお願いしました。断られることもありましたが、調査結果をフィードバックすることを伝えていたので、協力してくれる企業がほとんど。その時研究していたのが、『トップの考えていることが、どれだけ社内にきちんと伝わっているか?』というものだったので、トップの方も結果が気になりますよね(笑)」。

良い組織とは?

「常に変えなきゃ!と思い、頑張っている人が頑張って良かったと報われる組織が健全だと思います。みんながこのままで幸せだと思う組織は逆に心配も。変えなきゃいけないことに気付いていない可能性があります。また、企業や学校のクラスでも問題や課題を見つけ、それを解決する過程が繰り返されているのは良い状態。上手くいかないこともあるので、なぜ上手くいかなかったのか検証することが大事です。考え方や価値観の違いがあるので、意見をまとめて実行するのはすごく大変なことですが、それが組織を変えていきます」

寺澤朝子先生

寺澤先生の授業

授業はエンターテインメント!

寺澤朝子先生

「常に学生と対話することを心掛けています。授業の始まりに必ず前回の授業の復習を行います。授業中に突然クイズを出してそれに点数を与えたりして、学生を飽きさせないようにするためのさまざまな仕掛け作りを心掛けています。教員になったころは自分の専門分野を学生にきちんと伝えることが大切だと思っていましたが、ある先生の授業を見て、自分の個性で授業をしても良いのだと気付きました。学生にとってのエンターテインメントになるように、授業構成を考えたり、ツールやアイテムを使ったりする授業を行っています」

学生の成長を見るのがうれしい

「1年生の授業の初日に『組織って何?』と学生に聞きます。すると、ありきたりな、『会社』や『学校』などの答えが出ます。そこから授業を重ねて、第15週目に再び『組織って何?』と問いかけます。そうすると『組織』について語れるようになっているのです。『みんな1週目はこんな答えだったよね?』と言うと、学生は自分の成長を実感します。そうやって頑張って成長していく姿がとても励みになり、喜びに変わります。これは毎年1年生の授業で感じることです」

ピグマリオン効果とゴーレム効果

「ピグマリオン効果って知っていますか?人は期待するとその期待に応え学習能力が上がり(ピグマリオン効果)、一方できないだろうと決めつけ期待しないことで学習能力が下がり、やる気がなくなってしまう(ゴーレム効果)ことが実験の結果分かっているんですよ」

※ピグマリオン、ゴーレムはギリシャ神話に登場する。

授業以外にもさまざまな活動

寺澤先生は経営学科の授業を担当するだけではありません。授業以外にもさまざまな活動を行っています。

「めざせ!5つ星」~Let's CHALLENGE~

『Let's CHALLENGE』

『Let's CHALLENGE』は中部大学で実施、開催されている課外活動をまとめ、紹介している手のひらサイズの小冊子。ここに掲載されている学内のイベントに参加し、5つスタンプを集めると図書カードをもらうことができる。「立ち上げ時からずっと関わっています。大学では勉強以外の部分でも、もっと楽しんでほしいです。また『Let's CHALLENGE』の課外活動は自分の経験値を上げることにもつながります」

授業サロン

授業サロン座談会の様子

中部大では、先生方に魅力ある授業を行ってもらうために『授業サロン』を実施している。先生同士がお互いの授業を見学して意見交換し、その結果をその後の授業に生かしてもらうのが目的。「もちろん私もやりましたが、他の先生に授業を見られるのはすごく恥ずかしいです。恥ずかしさの感覚は、女性で言うとスッピンを見られる感じです(笑)。だからこそ、参加した先生同士は仲間意識が芽生えます。他の先生方から授業中の学生の様子や、自分では気付かないことをアドバイスしてもらえるので、すごく勉強になるんですよ」

「Cumoc(キューモ)」

授業風景

授業の様子

Cumoc(キューモ)は Chubu University Mobile Clicker の略です。たくさんの人の前で意見が言えなくても、ケータイでコメント、回答の選択をすることで、瞬時に講義室にいる全員に回答の集計結果が伝わるため、先生から学生への一方通行の授業ではなく、双方向型の授業ができるようになる。授業中にケータイを使っていると普通は怒られるが、この『Cumoc』を使う授業ではむしろケータイを使わなければいけない。全国的にも最先端の取り組みで、新聞やテレビの取材を受けたことも。

プレスニュース

中部大生について

「主人が中部大の卒業生なので、全ての学生が後輩。そのせいか私にとってもかわいい後輩であるかのように思ってしまいます。中部大生は素直で真面目な学生が多いです。教員になったころは学生にとってのお姉さんという感覚で接していたのが、だんだん母親のような気持ちになってきました。そのうち、自分の孫のように思っていくのかな(笑)。社会に出ても困らないように育てたいです」

高校生へメッセージ

寺澤朝子先生

「中部大学の建学の精神は『不言実行、あてになる人間』です。みなさんもあてになる人間になってほしいです。勉強も課外活動も頑張って、大学4年間を輝かせてほしいです。そして、出会いを大切にしてください。こんなことがありました。小学校6年生の時に児童会でスピーチしたことがあったのですが、それをたまたま聴いていた下級生と大学に勤め始めた頃に偶然再会しました。自分でも忘れていたそのスピーチをその人は覚えてくれていて、すごく嬉しかったんです。これからの出会いや巡り合わせを大事にしてくださいね」

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