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現代教育学部 幼児教育学科 千田隆弘先生

【2020年9月1日】

千田隆弘先生

教育・保育環境が専門
子どもの「遊び」に着目して保育環境とそれを構成する人・物・事を研究

プロフィール

千田隆弘(センダ タカヒロ)先生。愛知教育大学大学院 教育学研究科 修士課程修了。保育者を養成する名古屋市内の専門学校の教員などを経て、2012年4月に中部大学に着任。現代教育学部 幼児教育学科講師。

愛知県出身、幼少期を東京で過ごす。好きな食べ物は、せんべいなど和のものからフロランタンなど洋菓子まで幅広く。趣味は映画観賞や読書、ゲームデザイン、テニス、スノースポーツなど。

千田先生を Close Up!

先生の研究内容

千田隆弘先生

「子どもが主体となる活動としての『遊び』について、保育環境とそれを構成する人・物・事の探究が私の研究内容です。ここでの『保育』とは、養護(Care)と教育(Education)を一体的に行う保育(Early Childhood Care and Education)をいいます。『遊び』は能力を獲得してしまった大人にとっては気晴らしにすぎませんが、子どもにとっては『遊び』こそが能力や知識の獲得につながる学びの過程であり、その後の人生の土壌となります。そのため、遊びにはじっくりと遊びこむ時間、自由に関わることができる仲間、そしてさまざまな道具、空間といった保育環境が必要です。私は、いろいろな保育環境を知るために日本各地をはじめ、アメリカ、デンマーク、ニュージーランド、イタリアなどへも勉強や調査に行きました。これらの経験を生かしながら、保育者や研究者と共に社会や保育者養成への還元を目指した研究をしています」

研究を志したきっかけ

はさみコーナー

2020年度春学期のプロジェクトテーマ『はさみ』に関連した絵本やおもちゃが集められた模擬保育室のコーナー

「大学で教育学を学びながら、子どもを招く学内イベントや、おもちゃ図書館でのボランティア、家庭教師、塾講師、親戚のおむつ交換等、子どもと直接関わる活動を通して、就学前教育の意義と魅力に気付き大学院への進学を選択しました。大学院では、複数の幼稚園、保育所、夜間保育所へ通い、子どもが過ごす環境にはどのような物やコーナーがあるのかを調査しました。この過程で保育現場の願いを知ったことと、恩師から“人の気付かないところに気付く良い着眼点を持っている”という言葉をいただいたことが保育環境を研究テーマにしたきっかけです。総合大学だからこその刺激ある環境と、他の養成校や保育現場で出会う人・物・事からの学び、さらに自分の母園が日本初の幼児保育にルーツがあることがわかったことで、恵まれた縁と人生経験を生かして、研究とそれを踏まえた保育者養成に取り組むことが、自分の使命であると信じています」

クリアファイルで作る「フェイスシールド」

「新型コロナウイルス感染症が流行する中、自分の得意分野で社会貢献できることはないかと考えていたところ、鼻や口を覆うマスクには熱中症のリスクがあること、目も守った方が良いこと、手話には表情という非言語コミュニケーションも必要であること等を知り、感染や熱中症を防ぎながら『表情』を伝え合うこともできるフェイスシールドを身近な物で簡単に作ることができれば社会や教育現場に普及するのではないかと考え、クリアファイルで作製しようと考えました。最初はクリアファイルを複数に切り分けてセロハンテープと輪ゴムで組み立てるものでしたが、もっと簡単に作れないかという周囲からの意見があり、一部を切り取ってひねる形にたどりつきました。クリアファイルにはさまざまな厚みや透明度、色があり、紙のように加工できる可塑性も持ち合わせているため、お面づくりにも生かせることが分かりました。現在、学内の学生相談室や名古屋市の子育て支援活動でも活用されるなどの反響があり、年長児がかぶって遊ぶ姿もありました。これからも状況に合わせた活用方法で広まるとうれしいです」

授業風景

授業でも製作した「フェイスシールド」を着用

ちゅとらのフェイスシールド

子どもも楽しんで作れるよう黄色いクリアファイルで作成した「ちゅとら」のフェイスシールド

先生の学生時代

「学生時代は、地域の子どもを大学に招くイベントに毎年参加しました。特に印象に残っていることは、おもちゃ作りの教室を企画したことです。1人で1部屋を使って3つの難易度の違うコーナーを作り、作り方と見本を参考に工作をする企画で、楽しい雰囲気になる装飾と子どもたちがいくつでもおもちゃを作ることができるように動線も工夫しました。100人以上の子どもが参加し、シールで回答をするアンケートの結果も好評でした。また、アルバイトで塾講師や家庭教師をして多くの子どもたちと接してきました。塾講師では1対複数の関わり方や教員間の連携を学び、家庭教師では1対1の関わり方や保護者との連携を学びました。そのほか、オリジナルのカードゲームを考案し、パソコンで試行錯誤しながら創作しました。どのカードにも存在意義があるよう工夫し、状況によって優劣が変わるルールでした。友人たちが喜ぶ姿がうれしくて意見をもらいながら改善を重ねました。これらの経験は、現在の教材研究や遠隔授業にも生かされています」

メッセージ

千田隆弘先生

「学生時代は社会人になる前の貴重な時間です。社会人になると、なかなか自分の時間を作ることが難しくなるでしょう。だから今は『すべきこと』はもちろんですが、『したいこと』や『できること』に一生懸命取り組んでほしいです。自己選択で取り組んで得た結果は、どれも受け入れることができます。自分自身の五感を通した体験でしか自分の経験にはなりません。たくさんの試行と失敗の先に、きっと成功や正解があるはずです。恐れずいろいろなことに挑戦してください」

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