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人文学部 歴史地理学科 水野智之先生

【2019年5月1日】

水野智之先生

南北朝~織豊期の公武関係や東海地域史を研究
NHK『ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!』にも出演

プロフィール

水野智之(ミズノ トモユキ)先生。名古屋大学大学院 文学研究科 博士後期課程単位取得満期退学。博士(歴史学)(名古屋大学)。日本福祉大学などの非常勤講師、日本学術振興会特別研究員(PD)、高千穂大学商学部准教授を経て、2011年4月に中部大学に着任。人文学部 歴史地理学科教授。

愛知県出身。奥様と息子さんの3人家族。休日は家族で出掛けて子どもと遊ぶのが楽しみ。今、5歳の息子さんは恐竜が好きで、恐竜のイベントや博物館によく訪れる。食べ物の好き嫌いはあまりないが、果物では梨が好き。コーヒーよりも紅茶をよく飲む。

水野先生を Close Up!

先生の研究内容

先生の著書

先生の著書『室町時代公武関係の研究』(吉川弘文館)

「一つは南北朝~織豊期の公武関係の研究です。朝廷と幕府、あるいは天皇と将軍・天下人との政治的な関係や権力のあり様を探っています。単に武力だけの観点で比較するのではなく、文化的な行事や儀礼などの観点をも踏まえると、両者の意外なあり様をうかがわれる点が興味深いです。また、武家同士の紛争に対して、天皇や公家衆がいかに対応していたのかという点も、天皇の存続理由としてあまり知られておらず、自分にとっては興味深く感じるところです。

もう一つは東海地域史です。特に愛知県史など、県内の自治体史の編纂に携わる機会に恵まれましたので、尾張・三河国の中世史を考察しています。中世までの史料はあまり多く残っていないので、少ない史料から特定の地域に根差した歴史を探ることは非常に難しいのですが、尾張・三河国を舞台として、どのような勢力の興亡があったのかを探ることや、自分の生まれて過ごした身近な地域で、いかなる歴史があったのかを知ることは興味深く感じます」

研究を志したきっかけ

水野智之先生

「学部の3年生の頃、自身で史実を探ったり、先行研究の学説を考察したりすることは、非常に難しいものの、とても面白いことと感じました。ただし、研究者としての職を得ることは極めて困難なので、就職するか、進学するかを迷いました。4年生になって教員採用試験にも合格しましたので、教員になろうかとも思いましたが、やってみたいことは若いうちにやっておかないと、年齢を重ねてからでは難しいと考え、教員になることを辞退し、大学院に進学しました。その後も研究を続けることができたので、現在につながったと思います」

NHK『ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!』に出演

先生の著書

先生の著書『名前と権力の中世史』(吉川弘文館)
この本をNHKのスタッフが読まれたとのことで取材を受け、2019年1月10日に放送された

「私の著書『名前と権力の中世史』を読まれたとのことで、取材を受けました。ただし、番組の企画は『合点承知之助』に代表される、いわば歴史上のだじゃれネームや言葉遊びといった点がメインテーマで、名づけの効能や名前から政治的な関係を探る著書の内容と必ずしも合致するわけではなかったのですが、古代の宇佐八幡宮神託事件で、称徳天皇は道鏡を天皇にしようと考えており、その意向に反する託宣を伝えた和気清麻呂が『別部穢麻呂(わけべのきたなまろ)』という名前に変えさせられたことから、名づけが刑罰でもあったことなどの事例を伝えました。取材では織田信長が桶狭間の戦いの前に、尾張国熱田の武士である加藤順盛(のぶもり)に対して、『加藤、今日の戦に勝とう』と言ったという『尾張名所図会』の伝承は本当と考えられるかどうか、似たようなシャレを信長は言っていたのかどうか、関連史料はあるのかどうかなど数多くのことを尋ねられました。そこで、戦国時代の武将が、戦いに勝利するために験担ぎをしていたことや名前のもたらす効能について、学問的に逸脱しないように気を付けて話しました。学内では教職員の方々や学生に、学外では研究会などの際に『番組を見ましたよ』と声を掛けられるなど、多くの反響がありました」

先生の学生時代

「いろいろなアルバイトをして慌ただしく過ごしていました。オートバイや車を購入する資金や、遊ぶためのお小遣いを稼いでいました。ただし、遊ぶだけでなく、学部の2年生の頃には歴史に関する本を時間を見つけて読んでいました。社会人のサッカーチームにも入って、練習をしたり、試合に出たりしていました」

学生時代

先生の愛車の前で仲間と(後列左から3人目が水野先生)
この愛車は、購入から約30年が経つが、今も乗り続けている

学生時代

初めての海外旅行の様子
タイからラオスへ渡った

メッセージ

水野智之先生

「自分の好きなテーマを見つけて、一所懸命考えることを期待したいです。歴史学は、史料に書かれていることを考察する学問であり、かつての研究者が取り組んだ考察よりも、より深く考え抜いて、新たな歴史像を切り拓いていくことを願っています。これは研究に限らず、あらゆる面にも通じていて、現状をよりよく高められることに気付いたり、行動したりすることを目指し、日々その努力を積み重ねていってほしいと期待しています」

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