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人文学部 コミュニケーション学科 小川順子先生

【2019年2月1日】

小川順子先生

日本映画を中心として日本文化を研究
「殺陣」(いわゆる「チャンバラ」)を基軸に文化を考える

プロフィール

小川順子(オガワ ナオコ)先生。神戸女学院大学大学院 文学研究科 日本文化学専攻 修士課程修了。修士(日本文化学)。総合研究大学院大学文化科学研究科 国際日本研究専攻 博士後期課程 修了。博士(学術)。国際日本文化研究センター研究部講師(研究機関研究員)、関西学院大学社会学部非常勤講師を経て、2006年4月に中部大学に着任。人文学部 コミュニケーション学科教授。

兵庫県出身。趣味は、お稽古事(今は特に能楽)、映画鑑賞、料理、読書、舞台鑑賞など。実はどれも研究につながっている。着物は実際着だすと楽で、四季折々の絵柄も楽しめるので好き。

小川先生を Close Up!

先生の研究内容

小川順子先生

「日本文化を研究しています。日本文化と一言で言ってもその範囲はあまりにも広いため、中でも日本映画を中心に文化研究を行っています。一番の研究内容は『殺陣』を中心にした日本文化です。『殺陣』とはタテと読み、いわゆる『チャンバラ』のことです。殺陣のシーンを考え、演出する人を殺陣師といいます。殺陣師と似たような職業は他国の映画界にもありますが、全く同じではありませんので、『殺陣』はある意味日本独特の文化と言えます。人々が斬りあうシーンでは身体の遣い方などが重要です。日本人はどう身体を遣っていたのか、これを基軸に考えるだけでも武術や芸能あるいはどういう生活をしていたかなど、あらゆる日本文化を考えることへと広がっていくのです」

研究を志したきっかけ

「高校のころまでは、日本文化に全く興味がありませんでした。海外、特に西洋に憧れ、映画も音楽もファッションも料理も、興味の中心は西洋でした。日本映画もほとんど観たことがなく、ましてや現在の専門である『時代劇』『チャンバラ』などは見向きもしませんでしたが、大学のころ、授業のレポートのために文学作品を映画化した1950年代の日本映画『炎上』を観に行き、その映画で主演を務めていた市川雷蔵という役者に惚れこみました。歌舞伎出身の時代劇映画スターである彼を追っかけるうちに、時代劇映画の魅力にどっぷりとはまり、現在の研究へとつながりました。きっかけは、ミーハーな根性からです。だからこそ、研究は非常に楽しいです」

書籍

先生の著書『殺陣という文化―チャンバラ時代劇映画を探る』(世界思想社)

模擬刀

居合稽古用の模擬刀

先生の学生時代

「高校3年生の時に、約11カ月間スウェーデンの片田舎にホームステイし、地元の高校に通いました。ちょうどその時期に昭和天皇が崩御され、昭和から平成へと変わり、スウェーデンにいた私は、周りの人に天皇が交代したら日本はどうなるのか、さまざまな儀式があるがどういう意味かなど質問攻めにされ、悲しいことに何一つ満足に答えられませんでした。帰国して大学に進学してから、本気で自国の文化に向き合うことにしました。伝統に限らず、演劇、映画、料理など、自分の好きなことは相変わらず満喫していましたが、日本のものに特に触れるようになりました。興味の持ち方で世界が変わって見えるような気がして、好きなことにまい進した大学生活でした」

猩々乱

能の演目「猩々乱(しょうじょうみだれ)」を演じる小川先生
(2015年)

お節料理

今年のお節料理。料理が好きで毎年手作りする

メッセージ

小川順子先生

「勉強と言われると嫌な気分になるかもしれません。私もいわゆる『お勉強』は苦手で、自分の興味のあることにのめりこむタイプです。以前恩師から無知とはものを知らないのではなく、自分が何を知らないのかを知らない、知ろうとしないことであると言われたことがあります。世界は広く、知らないことがたくさんあって当然です。ただそれを知りたいと好奇心に駆られるか、どうでもいいと思うかの違いです。とことん好きなことを極めて、知らなかったことを知り、それによって視界が広がっていく、関係ないことがつながっていく、そういう経験を大学時代にしてほしいです」

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