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応用生物学部 環境生物科学科 金政 真先生

【2018年9月1日】

金政 真先生

新たな有用微生物の探索や、遺伝子工学を用いた微生物の改良を研究
フヨウ花酵母による「中部大学のお酒」づくりも携わる

プロフィール

金政真(カナマサ シン)先生。大阪府立大学大学院 農学生命科学研究科 博士後期課程修了。博士(農学)。東京工業大学大学院生命理工学研究科助手、静岡大学農学部産学官連携研究員、科学技術振興機構JSTイノベーションサテライト静岡研究員を経て、2007年7月に中部大学に着任。応用生物学部 環境生物科学科准教授。

大阪府出身。趣味は、ドライブ、乗り物(自動車、オートバイ、飛行機など)の鑑賞、カメラなど。好きな食べ物は、チーズケーキ、ししゃも、桜えびのかき揚げ。

金政先生を Close Up!

先生の研究内容

金政 真先生

「微生物といえば病原菌などのように良くないイメージがあるかもしれませんが、実は人類は微生物なしの生活は考えられません。昔からパンやヨーグルト、お酒、納豆、漬物、かつお節などさまざまな発酵食品が微生物の働きで作られています。また、多くの医薬品(例:抗生物質、悪玉コレステロール低下薬、診断キット)、調味料、酵素(例:洗濯洗剤)などが微生物で生産されています。私は、新たな有用微生物の探索や、遺伝子工学を用いた微生物の改良を研究しています。例えば、地球温暖化や石油資源枯渇の問題に対応するため、バイオマスから次世代燃料やプラスチックなどを生産するために役立つ微生物の研究を行っています。その他、化粧品成分の生産菌、フヨウ花酵母の研究などを行っています」

研究を志したきっかけ

実験の様子

「学部時代の講義で分子生物学、すなわちDNAやタンパク質などの細胞での働きについて学びました。生物は、到底人間が思いつかないような素晴らしい仕組みを持っていることに驚かされ、分子生物学の研究室で卒業研究を行いました。また別の講義で、持続可能社会の実現のために、微生物を利用してバイオマスから燃料を生産する研究が行われていることを知り、自動車やオートバイが趣味の私にとって、将来重要になるテーマだと感じました。大学院進学先を探していたときに、“分子生物学”の手法で“バイオマス利用のための微生物”を研究している、私の希望にぴったりの研究室があることを知り、大学院はそこに進み、今日まで続く研究生活が始まりました」

フヨウ花酵母による「中部大学のお酒」づくり

中部大学のお酒「白亜」

中部大学のお酒「白亜」

「4年生の卒業研究テーマとして、本学オリジナルの酵母を自然界から分離してお酒を開発しました。数十種類の花や果実から多数の天然酵母を分離し、生化学試験やDNA解析による菌種同定を行いました。当研究室がバイオ研究で行ってきた研究手法を醸造に応用しました。愛知県の協力を得て発酵試験を行い、最終的にフヨウ(芙蓉)の花から分離した酵母を選びました。『中部大学ワイン・日本酒プロジェクト』として大学の支援を受け、東春酒造株式会社で米200kgスケールでの試験醸造したところ、天然酵母であるにも関わらず市販品と遜色のない良好な酒質の清酒(日本酒)が出来ました。2016年に初めて発売し、新聞などでも報道されました。毎回約500本を試験醸造・販売(販売は中部大学サービスから)しており、2018年9月中旬からは第5回試験醸造分を販売する予定です。研究開始から3年で販売できたので、研究自体は順調だったと言えます。しかし、最初の米200kgスケールでの試験醸造は失敗すると大赤字になるところだったので、醸造中の約2週間は最も心配でした。搾りたてのお酒を一口試飲して『清酒らしい味』を確認した時には、ほっとしました。多くの関係者のおかげで完成したお酒です。また、天然酵母の入った酒かすを有効利用したパンも試作しています」

フヨウから分離した酵母

フヨウから分離した酵母

酒粕を有効利用したパンも開発中

酒かすを有効利用したパンも試作

先生の学生時代

国際学会で

大学院修了後、三重県で行われた国際学会で

「4年生の1年間と大学院の5年間は研究三昧でとても楽しかったです。4年生の時は最終バスまで、大学院は車通学だったので深夜まで実験していました。便利な実験キットなどは研究室に無く、自分たちで工夫して実験方法を改良していたので、今と比べると原理を調べて学ぶ機会に恵まれていました。部活は園芸研究会で観葉植物などを育てていました。また、ちょうど香港の中国返還の直前に、香港と北京の両方を旅行しました。返還という一つの事に対し、両地域での捉え方の違いを感じることができたのは貴重な経験でした」

メッセージ

研究室の学生たちと

研究室の学生たちと

「大学4年間はとても短いです。『気づいたら時間が過ぎていた』ということにならないように貴重な時間を大切に過ごしてください。そのために、中部大学を隅々まで活用してください。中部大学は経験豊富なさまざまな先生がいます。施設も充実しています。大学で吸収できることは、積極的に吸収してほしいです」

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