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生命健康科学部 理学療法学科 宮下浩二先生

【2012年2月1日】

宮下浩二先生

プロスポーツの現場で学んだ経験とバイオメカニクスを使った研究の成果を学生に!

プロフィール

宮下浩二(ミヤシタ コウジ)。愛知県春日井市出身。1991~1992年と1996~2004年、財団法人スポーツ医・科学研究所勤務。1993~1995年、中日ドラゴンズメディカルスタッフ。2005~2007年、広島大学大学院保健学研究科講師。2008年、中部大学生命健康科学研究所准教授。2010年より生命健康科学部理学療法学科准教授。奥様とふたり暮らし。趣味は最近始めた陶芸とそば打ち。スポーツ観戦はもちろんのこと日本庭園やお城などの旧跡を巡るのも好き。

Close Up 宮下浩二先生

趣味は陶芸と、そば打ちという宮下先生。そば打ちは、最低10回は失敗しないと食べられるものにならないと言われているが、なんと2回目でうまくいき、食べてくれた人たちもびっくりしたとか。そういえば、陶芸は土をこねるし、そばもそば粉を揉む。たくさん人のカラダを診て、筋肉に触れてきた先生の仕事に何か通じるものがあるのかも?!意外な趣味のお話からインタビューがスタートしました。

そば打ちの様子

宮下浩二先生

小さい頃の夢はプロ野球選手

「小学生の頃は野球ばかりやっていました。町内のソフトボールチームに所属し、朝6時から練習。学校から帰るとランドセルをグローブとバットに持ちかえる、いわゆる野球少年でした」。中学、高校と野球を続け、夢はもちろんプロ野球選手。しかし、「高校2年の時に右肘の痛みでボールを投げられなくなってしまいました」。

「理学療法士という職業がある」

右肘の痛みは3歳のときに骨折したことが原因。本来手術が必要だったところ、ギプスで固定したため、後遺症が残ってしまった。「小学5年のときに一度目の手術をしたが、やはり硬式野球ではごまかしが効きませんでした。高校2年の時に、再度手術してもらったお医者さんに診てもらったところ、今の医学では治せないと言われ、そこでなぜかフッと自分で治してやろうと思ったんです」。最初は医者になろうと考えていたが、高校の先生に「理学療法士という職業がある」と教えてもらった。理学療法士は当時あまり知られていない職業。「今思うと、20年以上も前にスポーツ医学の事情を知っていた先生に感心し、指導していただいた幸運に感謝しています」。

甲子園を目指してエース投手のサポートに

ケガをしてからもあきらめられなかった甲子園。毎日エース投手をランニングに誘い、下半身の強化に取り組んだり練習に付き合ったりと、チームを影でサポートするようになった。「その成果があったのかどうかわかりませんが、夏の大会の県予選で初めてベスト16まで進みました」。そのころから、裏方の仕事は結構面白いぞと思うようになった。

スポーツ医療の世界へ

短期大学を卒業し、財団法人スポーツ医・科学研究所で働く時には「アルバイトでもいいので使ってください!」と頼みこみ、月給10万円で朝6時から深夜2時まで働いた。ここでプロからジュニアまでさまざまな年代のスポーツ選手を診る機会に恵まれたことが、現在の技術の礎となっている。その後、中日ドラゴンズメディカルスタッフに就任し、3年間プロ野球の現場を経験した後、再び財団法人スポーツ医・科学研究所に戻り、広島大学での講師を経て、中部大学へ赴任した。

教育・研究・社会活動

研究のスタンスは「実験をしてこんな結果が出ましたではなく、感覚的にこうなるだろうというものをどのように科学的に証明するか」。それは教育方針にも生かされており、「まず学生に実際にやらせてみて、自分に何が足りないか気付いてもらう。そして、足りないところを自分で気付き、自分から学ぶ。そうしないと勉強しないし、勉強する目的を見失ってしまいます」。

授業で心掛けていること

「学生の特性を生かせるように考えています。勉強があまり得意ではなくてもコミュニケーション能力に長けている学生は医療者として有能ですし、身のこなしなど体や手の使い方が上手い学生も医療者として伸びていきます。苦手なところを補っていき、学生自身の可能性を気付かせてあげられるような指導を心掛けています」

さまざまな場面で活躍

クラブ活動をサポート

説明をする様子

硬式野球部を中心に、剣道部、ハンドボール部、ラグビー部などのクラブの選手に対するサポートを行っている。これができるのはワンキャンパスだからこそ。学生も間近で先生の技を見ることができる。

地域の高校球児を対象とした研修会

高校球児を対象とした研修会

これまで学んだ知識や経験を地域に還元したいとの思いから、愛知県内の高校球児を対象にケガ予防のための研修会も行っている。また、一般参加者を対象にした公開講座も行う。

「野球肘の撲滅」を目指す研究

バイオメカニクスを用いた研究

投球動作で肘が痛む、いわゆる「野球肘」の予防や治療に関する研究を行っている。バイオメカニクスを駆使し、ハイスピードカメラで撮影した投球フォームを分析し、結果を数々の論文として発表。さまざまな賞を受賞し、スポーツ医療の専門誌で「宮下浩二」特集が組まれることも。

プロスポーツの現場での経験

ラグビーの試合中にケガをした選手を手当てする様子

中日ドラゴンズ、トヨタ自動車ラグビー部、バスケットボールチームや女子ハンドボールチームなど数々の現場を経験。プロの投手は投球フォームを知り尽くしているため、そのときに選手たちと関わった経験が現在の研究にも生かされている。

中部大学・中部大生のよいところ

中部大の良いところを尋ねると、「ワンキャンパスでさまざまな学科の人たちと関わることができ、またキャンパスの内にグラウンドがあるので勉強だけではなく部活動もできる。学科以外の情報が入ってきて関わることができるところが良いです」。また、中部大生の印象を聞くと「個性が豊か、それもバラエティーに富んでいて面白い学生が多く、みんなイキイキとしている」とのこと。

実習の様子

実習の様子

実習の様子

理学療法士を目指す人たちへ

華やかさの陰にある地道な努力

プロスポーツ選手との関わりがあるので一見華やかに見えるスポーツ医療の世界。しかし治療は根気よく、地味な作業が続き体力勝負の面も。また、技術職であるため、「美容師に上手い下手があるように、常に努力し腕を磨いていないといけない厳しい世界でもあります。大学で優秀な成績を修めたからといって、すぐに臨床で活躍できることは絶対にありません。卒業してから多くの患者さんと接して、経験を積むことが何よりも大事です」。

仕事を通して得られる喜び

治療した人が治っていくのは嬉しいこと。「リハビリテーションの成果でおじいさんが孫と散歩ができるようになったとか聞くと嬉しいです。スポーツ選手の場合は試合の勝ち負けで結果がはっきりします。勝てばやっぱり嬉しいし、喜びや感動につながる。でも忘れてはいけないのは、リコンディショニングにより選手のレベルアップに関わったとしても、トレーナーによって勝負が決まるとは思ってはいけないことです」

  • リハビリテーション :元の状態に戻すこと、治すこと。
  • リコンディショニング :より良くすること、良い状態を保つこと。

高校生へメッセージ

宮下浩二先生

自分の限界を決めないで

「自分の限界を決めないことです。努力をすれば限界を超えて、想像以上のことができます。しかし、それには我慢も必要。一番いけないのは根拠のない自信を持つことです。大学で堂々と胸を張れる知識と経験を修得し、社会に出て活躍してください」

受験生向けのマッサージやリラックス方法があれば教えてください

「受験勉強をしているとどうしても体が前屈みになってしまうので、通学の時や、食事をするときなど勉強から離れているときはできるだけ姿勢を正しくしましょう。下を向いているとメンタルにも影響して、ネガティブになるので、胸を張って気持ちを前向きにしてください。それだけで全然違ってくると思います。いいコンディションで受験に臨んでください!」

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