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工学部 電子情報工学科 武藤 敬先生

【2017年7月1日】

※2018年4月より宇宙航空理工学科

武藤 敬先生

専門はプラズマ理工学、電磁波工学、高周波工学
2018年4月、開設予定の工学部「宇宙航空理工学科」を担当予定

プロフィール

武藤 敬(ムトウ タカシ)先生。京都大学 工学部 電気工学科卒業。京都大学大学院 工学研究科 修士課程 電気Ⅱ専攻修了。同博士課程 電気Ⅱ専攻単位取得退学。工学博士(京都大学)。京都大学ヘリオトロン核融合研究センター助手・助教授、核融合科学研究所助教授・教授を経て、2016年4月に中部大学に着任。工学部 電子情報工学科教授。

愛知県出身。自宅では「北海道犬」を飼う。今の趣味は、ゴルフ、囲碁。年に数回風景をスケッチすることも。週2回程アスレチックジムで汗を流す。

イラスト

先生が描いた風景スケッチ「中部大のグラウンドを望む」(クリックすると拡大表示)

武藤先生を Close Up!

先生の研究内容

武藤 敬先生

「プラズマの生成と加熱、およびその応用利用を研究しています。プラズマとは原子や分子がイオンと電子に分かれて電離した状態のことで、気体を高温にした状態といえます。星や太陽はプラズマで出来ています。ですから宇宙の99%以上がプラズマ状態です。私は京都大学に入ってから学部の卒業研究から高温のプラズマを磁場の力で閉じ込めて地上でエネルギーを取り出す研究をしていました。中部大学に着任する前には岐阜県土岐市にある核融合科学研究所でプラズマを1億度以上にしてエネルギーを取り出す核融合発電の研究をしていました。現在も共同研究者としてその研究に参加しています。中部大学に着任してから幾つかのテーマの研究を始めましたが、いずれもプラズマに関したものです。一つは大気圧での高密度プラズマの研究です。そのプラズマを液体中で発生させて世の中に役立つようにしようと思っています。工業応用や医学応用を目指しています」

研究を志したきっかけ

大型ヘリカル装置

プラズマを閉じ込める巨大装置「大型ヘリカル装置」
(核融合科学研究所)

「私が大学で卒業研究を始めた時は核融合研究がとても盛んに行われていました。あと20年か30年で発電できると思われ、世界中で競争していたのです。私がこの研究に関わるようになったのは、京都大学の宇治キャンパスに当時としては、とても大きな実験装置ができたという話を聞いて、訪問したのが始まりでした。10人程度のグループで熱心に一つの目的を目指し研究していました。そのグループの若手リーダーの先生が、現在の学校法人中部大学理事長・総長の飯吉厚夫先生別サイトにリンクしますでした。

そこでは日本独自のアイデアで高温プラズマを閉じ込めることで世界と競争していました。私はそこで18年ほど研究してきました。そのプラズマは私が卒業研究をした頃は30万度くらいでしたが、その後1000万度くらいになりました。装置もとても大きくなって大学の枠の中では研究できなくなったので、全国の大学の共同利用研究機関として核融合科学研究所が岐阜県土岐市にできることになりました。平成元年のことです。私もそこに移り、特に高温プラズマを長時間閉じ込める研究をしてきました。土岐の研究所の装置は長時間高温プラズマを閉じ込めるのに特徴があり、太陽の中心部の温度よりも高い2000万度のプラズマを1時間くらい閉じ込めることに成功しました。この高温プラズマの長時間保持の記録は世界でもダントツの記録になっています」

2018年4月、開設予定の工学部「宇宙航空理工学科」を担当予定

「宇宙航空の分野はとても面白いと思います。空や宇宙を自分で飛んだり、何か飛ばせるものを作ることはそれだけで面白くて、誰でも興味を持ちます。そこで起きている現象を理解したり、どうやって上手く飛ぶ装置を作るか、原理や技術を知ることは若い人に大いに興味を持ってもらえると思います。飛行機やロケットは学ぶ対象が目で見えて、イメージを描きやすいのでとても分かりやすいでしょう。電子の動きが目で見えない電気やIT分野にはない特長だと思います。

宇宙航空理工学科では飛行機やロケットの勉強をするだけではなくて、それらを使った広い範囲の利用法やその応用も勉強する予定です。また、国際的な仕事や活動をするための環境も用意する予定です。

宇宙航空産業は総合技術なので、それを目指して学んだことは将来、自動車産業や電子制御、電気機械、IT分野など、宇宙航空産業以外の分野へ行っても役立つ知識や経験になるでしょう」

先生の学生時代

学生時代

大学に入学した時の京都大学正門(吉田キャンパス)

「大学に入った時は大学紛争で10月まで授業がなくて、本を読んだり散歩をしたりしていました。京都の街を随分歩きました。良い思い出です。勉強も普通にしていましたが、あの頃は同級生たちといろいろと遊んでいました。遊び友達も皆さん社会で活躍されていて、学生時代は勉強だけでなくていろいろなことをする気力や体力と経験をつけておくことが大事だと思います」

メッセージ

武藤 敬先生

「勉強はもちろんですが、学生時代しかできないことがあります。大学時代には、『これ』をしてきましたと、後で話ができるものを何かしましょう。もし多少の学業の遅れがあっても、長い人生において影響はほとんどないので、自分の趣味や関心事にじっくり取り組みましょう。もうひとつ、現在流行のSNSに貴重な時間を縛られるのは人生の損失なので、もっと自分の有効な時間をつくりましょう。周りからの批判や悪口もそんなに気にならないようになりましょう。皆さんに紹介したい私の人生訓は『生きているだけでもうけもの』です。皆さん、貴重な命を、人生を大切にしてください」

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