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創発学術院 松田一希先生

【2017年4月1日】

松田一希先生

テングザルなど野生霊長類の生態をフィールドワークを通じて研究
テレビ番組『情熱大陸』にも出演

プロフィール

松田一希(マツダ イッキ)先生。同志社大学 工学部 機能分子工学科卒業。同志社大学大学院 工学研究科 修士課程 数理環境科学専攻修了。北海道大学大学院 地球環境科学研究科 博士課程 生態環境科学専攻修了。博士(地球環境科学)。京都大学霊長類研究所特定助教などを経て、2016年4月より、中部大学に着任。創発学術院准教授。京都大学野生動物研究センター特任准教授。公益財団法人日本モンキーセンターアドバイザー。

静岡県出身。奥様とお子さん3人の5人家族。好きな食べ物は、ドリアンと生クリーム。テレビ番組『情熱大陸』で密着取材を受け、その様子が2016年12月11日に放送された。

松田先生を Close Up!

先生の研究内容

テングザル

テングザル

テングザル(大人のオスは鼻が長い)

「コロンビア、マレーシア、ウガンダの熱帯林でのフィールドワークを通じて、さまざまな野生霊長類の生態を探る研究をしています。中でも最も長い期間観察を続けているのが、マレーシアのボルネオ島に生息するテングザルです。研究当初は、このサルが森の中で何をして何を食べているのかといった、基礎的なことすら分かっていませんでした。誰も知らない、見たこともない動物の暮らしを一から暴いていく過程は、辛いジャングルでの暮らしを忘れるほどに魅力的なことでした。12年もの間、テングザルの生態を追い続けていますが、『あの天狗のような長い鼻はなんのため?』、『あの大きな太鼓腹の中はどうなっているの?』など、まだまだ謎の多い不思議な動物です」

マレーシアのボルネオ島

マレーシアのボルネオ島

研究を志したきっかけ

松田一希先生

「工学部に在籍してセラミックスの研究していた時、配属された研究室の近くにアマゾンでサルの研究をする先生の研究室がありました。廊下であいさつを交わすうちにその先生と親しくなり、南米アマゾンに生息するクモザルというサルの調査に同行しました。その時、動植物の謎めいた生態に魅了されました。極め付きは、ただ普通に歩いていてもなかなか出会えないクモザルに、なぜか毎日遭遇し、そのサルを追跡できたことを、『君にはサル運がある!』と教授に褒められたことでした。学生時代、特に褒められたこともなかったので、すっかり舞い上がってしまい、後先考えずに霊長類研究の世界に飛び込みました」

先生の学生時代

学生時代

マレーシアのボルネオ島での研究生活でのひとこま
(お二人は後にご結婚され夫婦に)

「博士課程の時、野生霊長類の研究のためマレーシアに1年半住み、学位論文に必要なテングザルの行動データを集めました。この時に3500時間以上もの時間、サルの観察をしました。洪水で腰まで水が迫る林内で、ワニの恐怖におびえながらサルを追跡したり、50頭以上ものゾウの群れに追われたり、蜂の巣を刺激してしまい体中刺されたり、とにかく必死に熱帯のジャングルの中を歩き回りサルの観察をしたことが印象に残っています」

『情熱大陸』に出演して

フィールドワーク

「今までにも、NHKの『ダーウィンが来た!』などの取材は受けていましたが、今回はドキュメンタリー番組ということで、サルではなく自分自身にカメラが向くことが多く、そのたびに緊張しました。それでも、いつも孤独なフィールドワークが、ディレクターさん、カメラマンさんなどが常に同行していたので、にぎやかで楽しいものとなりました。思わぬ人から『番組見たよ』と連絡をもらい、テレビの影響力を実感すると同時に、テングザルや私の研究活動の様子を多くの人に知ってもらえる良い機会となりうれしく思っています」

メッセージ

松田一希先生

「人生の宝となるような出会いをたくさん経験してください。そして、その出会いが宝だと気付くことのできる人になってほしいと思います。私も偶然の出会いの連続でここまで来ています。自分が好きになれることを見つけて、物事を楽しむことが大切だと思います」

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