中国語の発音

国際関係学部 国際文化学科 本多沙希

  • 中華人民共和国(ハルビン理工大学中国語・中国文化プログラム)
  • 期間:4カ月

中国語の発音

私が中国に留学してもうすぐ4ヵ月になります。4ヵ月前よりは听力も口語も上達しましたが、まだまだ自分で満足するほどではありません。特に授業では発音を直され、買い物をしていても通じないことが多いです。

私たちは一年生の始めに発音を習いました。四声を外して考えると、母音と子音で構成されているのは日本語と同じです。いくらか日本語にはない発音がありますが、a,o,i,uや、d,n,l,g,z,c,sなどは日本語とほぼかわりのない発音だと思います。けれど、日本語と同じように発音すると、四声がよほど綺麗に使えなければ、通じません。そして授業では必ず注意されます。実際に中国人と中国語で会話していると自分の発音がいかに日本語読みなのかがよくわかります。そして、必ずしも中国人の話している中国語の発音が正しい(ピンイン通りの)ものではないこともわかります。

例えば私たちの口語の先生は「chun」を「cun」と発音します。明らかにおかしいのですが、cun tian lai le (春天来了)という発音でも一応通じます。私は始め方言かとも思いましたが、彼女はハルピン出身なのです。だから普通話の中で生活してきたはずです。ただ、彼女の中国語はとても早口なので多少、発音の誤りもカバーされているのかもしれません。

前に述べた通り、中国語には日本語にない発音がいくらかあります。例えば、e,fやzh,sh,ch,r,など。これらは、同時に日本人が苦手な発音でもあります。次の例は日本人がよく間違える発音の違いです。

  1. hとf
    「喜?xi huan」という発音。私は簡単だと思っていました。けれど、中国人には「希望xi wang」や「稀?xi fan」の聞こえてしまい、意外と難しい発音なのだと思います。
  2. zh,ch,sh,ri
    この4つのそり舌音は私たち日本人にとって難しい発音の種類なのではないでしょうか。听写のテストの時にも一番間違えやすい部分だと思います。
  3. chとq
    例えば、「ご飯を食べに行く」という時の発音は「去吃?」ですが急いで言うと「去」と「吃」の区別が難しくなります。日本語の習慣から、このような発音をする時舌をそらせるのが難しいため似たような音を発してします。
  4. anとang
    これも听写でよく間違える発音。そして発音の仕方も難しいと思います。日本にいる時、私はangの発音の方が苦手だし、難しいと思っていました。けど、こっちに来てからはanの発音をやたら直されます。聞き分けるとしたらこの二つが一番難しいのではないでしょうか。

※番外編として、韓国人の苦手だと思う発音も聞いてみました。彼らの国の発音には私たちと同じようにsh,zh,ch,riがなく、さらにc,zの発音もないそうです。一緒に授業を受けてよく思いますが、zがjと似たように聞こえるし、彼らもこの使い分けが難しいそうです。

ですが、一緒に授業を受けていて彼らの発音の進歩は私たちよりも早く感じました。練習の差もあるとは思いますが、短い期間で正しい発音を身につけられたのは韓国語と日本語の違いにもあると思います。日本語には基本的な音が50しかありません。ですが、中国語にはそれより多くの音があり、さらに四声も絡んでくるととてつもなく多くなります。多分韓国語には日本語より多くの音があるから、彼らの発音の進歩は早いのだと思います。そして、私たちのクラスには一人ロシアがいるのですが、彼女の四声はバラバラで、たまに中国語かロシア語かも区別がつかない時があります。ですが、彼女の中国語は中国人の先生が聞き取ることができ、直されることも少ないです。ということは、多分ロシア語には日本語や韓国語よりも多くの音があるのではないでしょうか。

私の今の補導の先生は中国人が日本語を学ぶ方が、日本人が中国語を学ぶより容易だと言っていました。それは中国語の発音が難しいのと、同じ発音にもいくつか意味がある時があるからだそうです。確かに日本語は発音だけ見れば簡単だと思います。私たちは月に一度、「日本語サロン」という、理工大学の日本語学科の学生さんとの交流がありますが、彼らの話す日本語はとても流暢です。私たちとは授業数も環境も、多分勉強量も異なりますが一年生でも日本語で会話することができます。以前、その「日本語サロン」の時、2、3年生の学生さんに「日本語は難しいですか?」と質問しました。すると、「発音は簡単ですが、敬語の使い方や、漢字と平仮名、カタカナの区別が難しいです」と言っていました。

前に述べた通り私は、留学してもうすぐ4ヵ月になりますが、自分の中国語の発音にはまだまだ自信がありません。けれど、この留学で学んだことを活かして帰国後の中国語の勉強にも役立てていきたいと思っています。

ページの先頭へ