愛国心について

国際関係学部 国際文化学科 鈴木理恵

  • 中華人民共和国(ハルビン理工大学中国語・中国文化プログラム)
  • 期間: 4カ月

愛国心について

日本人は“愛国心”がないとよく聞く。しかしそれは本当にないのだろうか?

そもそも愛国心とは、人が自分の帰属する親密な共同体・地域・社会に対して抱く愛着は忠誠の意識と行動のことである。また愛国心の現われ方は、懐かしさ・親近感・郷愁のような淡い感情から対象との強い一体感、或いは、熱狂的な献身にいたるまで幅が広い。つまり、愛国心は本来、地域の固有の生活環境の中で育まれた心性であり、自分の属している生活様式を外から侵害しようとする者が現われた場合、それに対して防御的に対する<生活様式への愛>なのである。これはどの時代、どの地域にも見られる。しかし“愛国心”が世界で国家単位として編集されるようになってから、愛国心は国家目的に動員されたり、逆に国家に抵抗する働きを見せたりすることで、国家との関係を深めた。日本では愛国心は近代において、権力によって促成栽培された歴史的経緯があるため、日本語の“愛国心”には、国家主義的な意味合いがつきまといがちである。(はてなダイアリーより)

私は以前、なぜ自分が日本人なのか、どうして日本で生まれてしまったのか考えたことがある。今となっては大半の国で話すことができる英語を、もしアメリカに生まれてアメリカで生活していたら、英語が母国語となり、学ばなくても話すことができているはずだ。1945年、日本が戦争に負け、マッカーサーが日本を変えに来たとき、なぜ日本語を禁止し、英語を母国語にしなかったのか?とも考えたこともある。しかし、今回留学する機会をもらい、外から日本という国を見たとき、その考えは間違っていることに気がついた。

中国に留学して、日本が誇らしく思うのは、買い物に行ったときによく思う。食べ物、日本のアーティストのCDや日本の映画(特にアニメ)のDVD、そして電気機器。輸入の電気機器の中ではたぶん日本のものが一番多く売っているのではないかと思う。やはり日本製だからか、結構な値段にはなっているが・・・。中国人から、日本の製品はすごくいいという話をされたとき、私はとても嬉しかった。それが愛国心かどうか定かではないが、やはり自分は日本人で、日本のことを好きなのだと感じた。
そこで、私みたいに、以前愛国心がない人もまだいるかもしれないし、もっと国のことが好きな人がいるかもしれない。本当に日本人は愛国心がないのか調べたくなり、一度も日本から出たことない日本人6人、留学もしくは旅行等一度は海外へ行ったことがある日本人8人、中国人3人、中国に留学している韓国人4人にアンケートをしてもらった。聞いた質問はこうである。

  1. あなたは“愛国心”がありますか?
  2. いつ“愛国心”があると感じますか?
  3. 自分の国でこれが一番という自慢がありますか?
  4. 今年オリンピックがありますが、自分の国を応援しますか?
  5. もし自分の国をけなされたらどう思いますか?
  6. 例えばTVで自分の国の旗を燃やされている映像を見たら、どう思いますか?

この6つを聞いて、国別に分けてみると、面白い結果が出た。

まず、(1)の質問について、日本にいて一度も日本から出たことない人のほとんどが、“どちらでもない・あまりない”などの答えだった。しかし一度は海外へ行ったことがある日本人はほとんど、“ある”と答えた。もちろん韓国人・中国人は“もちろんある”と答えた。

(2)の質問では、韓国人と日本人はほとんど同じ答えで、他の国と試合をした時と答えた。他に日本の昔ながらの伝統的なもの(着物や建物)を見たとき、世界が日本の評価をしたときなどがあった。それに対して中国人は日常、いつも愛国心を感じているようだ。

(3)の質問は、韓国・中国の人よりも日本人の方がたくさんの意見を書いてくれた。韓国の自慢としては、オリンピックなどの国際試合でいい結果が出たときという意見がダントツで、中国も同じく、国際試合でいい結果を出したこと、そして歴史が長いことを挙げた。それに対して、日本は車や精密機械、料理など、すべての人が、日本人が作り出したモノについて自慢をしていた。

(4)の質問では、ほとんど、どの国の人も、自分の国を応援すると答えたが、一部の日本人は興味がないので見ないという意見も出た。日本人はスポーツにもあまり興味がないのだろうか?

(5)と(6)の質問でもまた意見が日本と異なった。韓国・中国の意見は、とても怒り、なぜけなされたのか原因を追究したいと答えたが、日本の意見は、けなされたら嫌だと思う程度で、怒りはしない。国旗に対しても、悲しいと思うが特に感情的になることはないという意見ばかりだった。

私はこのアンケートをしてみて、日本人にも愛国心があることはわかったが、他の国に比べて愛国心がとてもないことがわかった。しかし、以前日本も愛国心はあった。戦時中、日本人は天皇=日本の為なら死ねるという考えを持っていた。今、こんなにも日本人が、愛国心をなくしてしまったのは、天皇中心の政治ではなったからだと思う。天皇中心の政治がいいのかといえば、それ違って、あまりにも天皇中心ではない政治になってしまったからではないかと思う。きっと日本人の大半は、日の丸=天皇=愛国心というようなイメージなのではないかと思う。

日本は他の国の人からたくさん評価されているが、日本にいる日本人は自分たちのことを誇りに思っていないと思う。私も中国来る前まではそうだった。しかし、中国から日本の良いとこを日本の外から見てたくさん見つけた。

日本はいい国だと思う。島国なのに戦後よくここまで経済大国になったと思う。しかし、今よりもう少し愛国心を皆が持てば、今落ちかけている日本もまた立て直せるのではないかと思う。やはり自分の国であるし、誇れる物たくさんもっているし、世界は日本のこと評価している人はたくさんいると思う。

だから今、私は日本人として生まれてよかったと思う。

参考

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