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挑戦し続けることの大切さ‐卒業論文を通じて‐(特派員:GENKI)

【2015年11月26日】

 

私は、国際関係学科の4年生です。現在、卒業論文を執筆中です。 

卒論のテーマは、14世紀初め頃に書かれたイタリアの古典、ダンテ・アリギエーリの『神曲』です。古典として社会にどのような影響を与えたのか、ということを調べています。 

このテーマには、三年次から取り組んでいます。もともと私は、ハンナ・アーレントの『人間の条件』について論じる予定でした。しかし、ゼミで月に一度行われる「読書案内」に取り組む中で、夏合宿の自由研究に向けて『神曲』を読み始めました。そして、次第に『神曲』に惹かれて、テーマを変えました。とくに、ダンテが生涯愛したベアトリーチェへの姿勢・態度や、何度も苦難を乗り越えていく不屈の精神(主に「煉獄篇」)に興味をもっています。 

ダンテへの関心から、先日の11月11日に、東京のイタリア文化会館で行われた講演会、「日本におけるダンテ-言語と文化のへだたりを超えて-」に参加してきました。

                                                

これは、ダンテ研究者の岩倉具忠氏(京都大学名誉教授)による、約2時間にわたる講演でした。内容としては、日本におけるダンテ『神曲』の受容の歴史が中心でした。 

岩倉氏によると、明治政府の方針で、当時先進国であった英独仏の三カ国の言語が、高等学校、大学で教えられる言語として採用されたため、イタリア語は普及しなかったそうです。また、日本でイタリアのものが受容された場合でも、『神曲』などの文学作品が紹介されるにとどまり、しかも英訳などの重訳というかたちであったようです。 

この講演は、すべてイタリア語で行われました。そもそも、参加者のほとんどが学者の方か、駐在イタリア大使をはじめ、イタリア語を話せる外国人の方ばかりでした。驚いたことに、学生は私だけでした。私はイタリア語を理解できず、日本語通訳付きとはいえ、緊張しました。しかしメモを取っている内に、森鴎外や上田敏など、今まで勉強してきたことが紹介され、面白かったです。

                                                    

結果的には、卒業論文とはあまり関係はなかったものの、今まで自分が調べてきたことを別の側面から見ることができました。そしてより一層イタリアについて学びたいと感じました。               

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