• ページの本文のみをプリントします。ブラウザの設定で「背景色とイメージを印刷する」設定にしてください。
  • ページ全体をプリントします。ブラウザの設定で「背景色とイメージを印刷する」設定にしてください。

昭和61年度 工学部 電子工学科卒業 西村昌一さん

【2016年2月29日】

エンジニアから起業して経営者に

社長としての日々

  「最近は数字を見ることが多くなりました」と、まさに経営者の顔でにこやかに話すのは、ツーエス・テクノロジーズ株式会社社長の西村さん。本学を卒業して20年以上いくつかの企業でエンジニアとして活躍した後、6年前に起業した。主な事業はソフトウェア開発やさまざまな機関から受託する新規技術の研究開発などで、最近では電波を発する小型機器“ビーコン”を活用した製品など自社商品の開発も手掛け、事業規模を拡大している。西村さんは社長として会社の進む方向を示し、社員がモチベーションを高めながら自らの能力を最大限生かせるよう、その環境づくりに気を配る。「少し前までは一技術者としてプログラムを組むこともしていましたが、今は社員に任せています。普段は新事業のことや売り上げを考えたり、銀行や投資会社などとの折衝をしたりしています」。睡眠時間は家での2時間と、通勤で電車に乗っている間の往復2時間程で、1日の大半は会社のことを考えている。「命を懸けて働いています」

会社設立に東奔西走

「小学生の時から、何年後にはこうなっていたいということを考えて実現させてきました。大学に進学して恵那での研修に参加した時はすでに、自分で何かを興したいと思ったことを覚えています。父が工場を経営していたことも影響したのかもしれません」。40代で起業しようと決めてからは図書館に3カ月通い、財務三表など主に経営の勉強をしたという。今後20年の事業計画書を手に資金調達のために銀行を回り、事業所を確保しようとベンチャー企業を支援する名古屋市のインキュベーション施設に入居するためのプレゼンにも参加した。これまでの人脈をつてに株主集めに奔走して株式会社を設立。「失敗することは一切考えていませんでした。失敗を恐れていては起業できません」。2015年12月期の売上高は1億4千万円。「まずは創立10年を目指して前進あるのみです。黒字を続けて資金の調達をスムーズにすること、さらに大きな会社として成長し、知名度を上げることが今後の目標です」

西村昌一さん

  • 西村昌一さん
  • ツーエス・テクノロジーズ株式会社
  • 1986(昭和61)年度 工学部 電子工学科卒業

中部大学での学生時代、そして再び

西村昌一さん

今でも家で電子回路を組むという西村さん。大学進学に当たり、当時の各大学のカリキュラムを念入りに調べ、1年生から専門科目が学べる本学を進学先に選んだ。在学中はまだコンピュータが珍しい時代で、桐山清研究室にパソコンがあると知り、同研究室のメンバーになった。「一度スイッチが入ると時が経つのも忘れて熱中していましたね。研究室で過ごす時間が長くなり、すっかり桐山研の住人でした(笑)」。情報技術の最先端を走る西村さんのソフトウェア人生はここから始まった。 そして中部大学を卒業して約30年、西村さんが母校に戻ってきた。ここ数年、電子情報工学科1年生の初年次教育科目「スタートアップセミナー」の授業で講話をしている。これまでの社会経験とそこから得た教訓を熱く語る。「困難があっても立ち向かい、野心を持って歩んでいってほしい」。競争社会を生き、夢を実現させてきた西村さんらしいメッセージが心に響く。

※ウプト197号(2016年2月29日発行)より転載

ページの先頭へ