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平成24年度 現代教育学部 幼児教育学科卒業 佐藤夢子さん

【2015年7月31日】

子どもたちを認めることを大切に

信頼関係で結ばれた先生と子どもたち

 保育室でにこやかにオルガンを弾くのは保育士として働く佐藤さん。その音色に合わせて子どもたちの元気いっぱいの歌声が響き渡る。現在は5歳児(年長)クラスの担任で、26人の子どもたちを受け持つ。佐藤さんが「絵本を読もうか」と呼び掛ければ、すぐに集まってくる。自由闊達(かったつ)な子どもたちが先生の一声で一斉に集まる光景に、子どもたちとの信頼関係がうかがわれる。1日の主な活動は、朝の体操や集団遊び、季節ごとの作品制作などに加え、年長では文字や鍵盤ハーモニカの指導もある。「来年度から小学生になる子たちなので、少しずつ次年度を意識した活動も取り入れています」 。現在受け持つクラスには、保育士になった1年目に担任をした子もいる。「年少だった時にはなかなか話をしてくれなかった子が、今ではたくさん話し掛けてくれるようになったのがうれしいです。私に心を開いてくれたのかなと感じます。友達同士の関わりも以前より深くなって一緒に遊ぶ姿を見られるのもうれしく思います」。子どもたちの成長を感じるのが一番の喜びだという。

保育の難しさも実感

年長の子どもたちは言葉や動きが活発になる一方で、繊細な面も出てくる。争い事も当然起こるが、その子の発達のことを考えるとどの程度まで介入していいかが難しいという。また、年齢的に子どもたちに求めることも多くなる中で、頑張っている姿を認めて褒めることを大切にしている。

佐藤夢子さん

  • 佐藤 夢子さん
  • 春日井市立保育園
  • 2012(平成24)年度 現代教育学部 幼児教育学科卒業

保育士になる夢を追いかけた学生時代

保育風景

 4人兄弟の末っ子で、子どもの頃から年下の小さい子の世話をすることに憧れ、中学生の時は職場体験で保育園を選択した。本学の幼児教育学科に進学し、長く温めてきた思いを実現しようと意気揚々だった。しかし、1年生の時の保育実習で挫折を感じた。「子どもが好きという気持ちはあるのですが、どう接していいのか分かりませんでした。お姉さんが来たと物珍しく寄ってきてはくれるのですが、私が声を掛けても誰も集まってきてくれない。あれ?・・・と思いましたね」。自分の話を聞いてくれるわけでもなく、思い描いていたものと違ったことにショックを受け、保育士になる夢を諦めかけた。「今思うと逃げていたと思います」。保育士だった母親の応援もあり、もう一度頑張ろうと思い直し、4年生の時に市の保育職に就こうと公務員試験の勉強を始めた。2次試験からは学科の先生にも相談してピアノや小論文などの指導を受けた。「出先からでも小論文の添削をしていただくなど、本当に熱心に指導してくださる先生ばかりでした」。周りのサポートもあり夢へ向かって歩みを進めた。

学生時代の思い出を胸に

 「大学ではたくさんの仲間に出会い、先生にも恵まれました。総合大学なので、自然科学や芸術系の授業など、いろいろな分野を学べたことも良かったです」。子どもたちと絵を描いていて、ふと大学の授業で習った技法を思い出す。今になってまた教科書を開くこともある。保育士になって3年目。「これからもっと多くの経験を積んでいきたいです」。佐藤さんの目が輝いている。

※ウプト195号(2015年7月31日発行)より転載

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