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平成14年度 建築学科卒業 筒井 博司さん

【2015年3月1日】

「国際協力の舞台で活躍」

 

 この原稿を書いている時点で、グアテマラに到着してから約2週間が過ぎました。グアテマラには、JICA(国際協力機構)の企画調査員として赴任し、「貧困層の生活改善プログラム」における各協力事業の運営管理や新規案件の形成を担当しています。 長期滞在する国として、私にとってグアテマラは6カ国目であり、通算期間もかれこれ10年を越すようになりました。この間、政府開発援助(ODA)、NGO、国際開発金融機関と立場はそれぞれ異なりますが、一貫して国際協力に身を置いてきました。大学院進学を志した頃には既にこの道を歩むことを決意していました。若手にとって実務経験を積む現場に乏しく雇用が不安定であると言われるこの業界において、当時はもとより現在に至っても不安は絶えませんが、今後どのようなキャリアパスを描けるのか非常に楽しみでもあります。 ではどうしてこのような経歴を持つに至ったのか。事の発端は、沢木耕太郎の『深夜特急』にあこがれ、大学2年生の時に決行したバックパック旅行でした。ロサンゼルスを出発点としパナマ運河をゴールと決めたこの旅で、アメリカからメキシコへ陸路で渡った時の衝撃が今も忘れられません。国境をまたいだだけでこうも状況が変わるものなのか。出発してわずか2日目の出来事でしたが、先進国と途上国の鮮明なコントラストが、残り5週間の旅程の間中、脳裏から離れることはありませんでした。

筒井博司さん

筒井博司さん

  • 平成14年度 国際文化学科卒業

やりたいことはとことん突き詰める

前職である米州開発銀行時代の同僚らと(ウルグアイで)。左から2人目が筆者

  • 前職である米州開発銀行時代の同僚らと(ウルグアイで)。左から2人目が筆者

帰国後、目で見てきたものを自分なりに咀嚼(そしゃく)したいと考えていたところ、幸いにも絶好のゼミに恵まれることができました。研究の基礎を教えていただいたのはもちろんのことですが、恩師である小島 亮先生(現・歴史地理学科)が語ってくださった留学・研究時代の躍動する言葉一つ一つに魅了されたこともまた事実です。もし本当にやりたい事があるのならば、自身の限界を自身で設定することなしに、とことん突き詰めればいい。ゼミでは常にそんな雰囲気が溢れていました。大学やりたいことはとことん突き詰めるはこのような機会に満ちています。積極的に活用することが得策でしょう。

 

これまでとこれから

国際協力分野の熾烈な競争において、どうにかこうにか生き延びて今日に至ることができた訳は、私の場合は「粘り勝ち」と形容するのがしっくりくるように思います。月並みな表現ですが、人生何が起こるか分かりません。進みたい方向が定まったら、中期的な計画を基に挑戦する。おそらく全て思った通りにはいかないでしょう。そこはある程度の柔軟性を持って舵を切っていくしかありません。与えられた条件を踏まえて道筋を描き、時々立ち止まっては方向調整していく。旅行と同じで、楽しむことが一番だと思います。 私もそろそろミッドキャリアに差し掛かり、重要な局面を迎えています。5年後の自分はどこで何をしているのだろうか。考えるだけで心が躍ってきます。

※ウプト193号(2015年2月28日発行)より転載

通学支援プロジェクトであいさつする筆者(カンボジアで)。国際子ども権利センターカンボジア事務所代表時代

  • 通学支援プロジェクトであいさつする筆者(カンボジアで)。国際子ども権利センターカンボジア事務所代表時代

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