• ページの本文のみをプリントします。ブラウザの設定で「背景色とイメージを印刷する」設定にしてください。
  • ページ全体をプリントします。ブラウザの設定で「背景色とイメージを印刷する」設定にしてください。

平成17年度 応用生物学部 応用生物化学科卒業 渡辺一樹さん

【2014年12月1日】

ライフサイエンスの世界を牽引
最先端技術の普及に携わる

世界初の分析測定技術

社名の一部になっているメタボローム。聞き慣れない言葉だが、体内で作り出された糖やアミノ酸など代謝産物の総称で、渡辺さんが勤務するヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社は、この糖やアミノ酸を含む900以上ある体内の物質を一度に分析できる技術を持つことで、ライフサイエンスの世界をリードしているベンチャー企業だ。仕事の顧客は、大学医学部の先生や食品、製薬会社の研究者など。営業・マーケティング本部に所属する渡辺さんは、この分析測定技術をPRして受託につなげ、同社の研究所で分析した結果をフィードバックするまでをコーディネートしている。

「例えば肝臓がんを研究している先生に、抗がん剤の効く人と効かない人で何が違うか、今までとは違う測定法で分析してみませんか、と提案し、複数の患者さんから試料を提供してもらいます。結果を分析すると、薬が効く患者さんに特徴的な代謝物質を知ることができたり、また効かない患者さんでは薬が体内をたどる特異な代謝経路が見つかったりすることがあり、これらの結果を今後の治療に生かすことが期待できます」。

依頼主への結果報告には説明を伴い、バイオや生命科学の知識が十二分に生きてくる。卒業して10年近く経つが、大学時代に使った生化学の教科書は、今も手離せない仕事の大事なツール。大学で学んだこれらの知識を社会人生活でさらに積み上げていった。

渡辺 一樹さん

渡辺 一樹さん

  • ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社 営業・マーケティング本部
  • 2007(平成17)年度 応用生物学部 応用生物化学科卒業

医療や食の新しい未来を切り拓く

高校時代から追いかけてきたライフサイエンスの世界に身を置きたい―中でもトップの話を身近に聞ける小さな組織、ベンチャー企業に魅力を感じ、現在の会社を志望した。研究所のある山形の本社と東京事務所以外に、西日本での販路拡大を任せられ、自身で京都の事務所を立ち上げた。最先端技術の普及に携わり、医療や食の新しい未来を切り拓く一端を担っている。

相手が求めていることを知る

仕事で心掛けているのは、会った時間が相手にとって無駄だったと思われないようにすること。お客様が求めていることを限られた時間で把握し、提案する。ヒアリングがうまくなったと実感するようになったころには、受託件数も増えていった。「初めて仕事の依頼をいただいた時はもちろん、2回目にまた依頼があった時は本当にうれしいですね。お客様から信頼されて良い関係が築けたと感じます」。今後は、プレゼンテーション能力をさらに磨いて同社の分析測定技術をもっと浸透させていきたいと意気込む。

渡辺 一樹さん

学生時代に学んだこと

学生時代は自分から動くことの大切さを学んだ。卒業までに必ず学科の全ての先生の研究室を訪問すると決め、授業で分からないことを聞きに行ったり、時には先生の授業方法に意見を言ったりすることもあった。受け身ではなく、自分から動くことで得られるものがある。それが今の社会人生活にも生きている。

※ウプト192号(2014年11月30日発行)より転載

ページの先頭へ