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平成21年度 大学院 工学研究科 電気電子工学専攻 博士前期課程修了 新家 惇さん

【2013年11月30日】

転換期を迎える産業用インバータ -技術者として開発に喜び

モータ制御ソフトウェア開発の一翼を担う

工場の機械だけでなく、エレベーターや空調、新幹線のホームの安全ドアなどの社会インフラ、最近では、CTスキャナーなどの医療機器や電気自動車などにも使われ、ますますその用途が広がっている産業用インバータ。電気で動かすあらゆるものに組み込まれているという産業用インバータの開発・設計・製造をしている東芝シュネデール・インバータ株式会社で、新家さんはモータ制御ソフトウェアの開発の一翼を担っている。

英語でのやり取りに苦労

フランスの大手電機メーカーのシュナイダー社との合弁会社であるため、製品の開発時にヨーロッパの会社と提携することが多く、また、製品を中国や東南アジアにも多く出荷しているため、海外からの問い合わせも多い。「苦労しているのは英語です。私が開発を担当している製品の仕様決定や、問題が起きた時の対処法の打ち合わせなど、技術的なやり取りは全て英語です。英文メールに慣れていない頃は難しかったです。こんなに使うとは思っていなかったので、学生時代にもっと勉強しておけば良かったと後悔しています」

新家 惇さん

  • 東芝シュネデール・インバータ株式会社
  • 2007年度 電気システム工学科卒業
  • 2009年度 大学院 工学研究科 電気電子工学専攻 博士前期課程修了

基礎から勉強した大学時代

大学進学を決めたのは工業高校3年の時。高校では就職のための勉強をしていたため、大学入学後は授業の合間に数学の補習として、専門の教員がマンツーマンで指導する学習支援室に通った。「『微積って何?』から始まったので、すごく大変だった思いがあります。1年間、ほぼマンツーマンで教えていただき、本当にお世話になりました。微分・積分は数式を解くだけでなく、微分あるいは積分するとどうなるのか、どういう時に微分を使い、積分を使うか、という基本的な考え方を身に付けておくことが、研究を進める上で大事なのですが、そういった基礎の部分をしっかり理解できました」。

3年生からは長谷川勝教授(電気システム工学科)の研究室に所属し、SynRM(シンクロナスリラクタンスモータ)の制御を研究。大学院進学後には、電気学会産業応用部門大会でYPC優秀発表賞(IEEE IAS Japan Chapter Young Engineer Poster Competition Award)を受賞した。

より省エネへ、新技術への取り組み

「産業用インバータは今、転換期に来ています。現在はより高効率となる永久磁石モータへの移行期であり、SiCパワー半導体が実用化されてきたところでもあります。SiC(シリコンカーバイド)はインバータの中に入っているスイッチ素子で、効率を左右する一番大事な部分なのですが、今までとは全く違う新しい素子です。今後どんどん新しい技術が入ってくるので、インバータの開発はパワエレ技術者にとって大変面白い分野です。普段の生活に直結する分野であり、やりがいもあります。皆さんにもぜひ挑戦してほしいですね」

※ウプト188号(2013年11月30日発行)より転載

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