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平成11年度工学研究科 工業物理学専攻 博士前期課程修了 岩田哲也さん

【2012年6月1日】

競合会社は海外の企業 誠実な対応で顧客の信頼を得る

NAND型メモリを使った製品作りの相談・調整役

USBフラッシュメモリやSDカードなどの他、デジタルカメラ、携帯電話、液晶テレビなどの製品の内部に部品として組み込まれているNAND型メモリ。電源を切っても記憶が消えないこのメモリを開発し、韓国の企業に次いで世界シェア2位の東芝。岩田さんはNAND型メモリを組み込んだ製品を生産する企業を顧客とする部署で、マーケティングの他、自社の技術部門とのつなぎ役として活躍している。

「お客様からの自社製品についての質問や要望に対して回答し、メモリを部品として組み込む過程で何か不具合が起きた時には、話を聞いて状況の解決に導きます。タイムリーな情報提供と、きめ細かな対応を心掛けています」。

国内企業のNAND型メモリの事業からの撤退が続き、現在では生産しているのは東芝だけとなった。「ライバル会社は海外の企業で、お客様も日本だけでなく海外も多いです」と、技術革新のスピードが速い、競争の激しい世界で奮闘する日々を送っている。

岩田哲也さん

岩田哲也さん

  • 株式会社東芝 セミコンダクター&ストレージ社
    メモリ事業部 メモリ応用技術部
    メモリ応用技術第一担当 主務
  • 1997年度工業物理学科(現・情報工学科)卒業
  • 1999年度大学院工業物理学専攻(現・情報工学専攻)博士前期課程修了

計画・実行して結果を発表するプロセスを学んだ学生時代

学部・大学院とも泉 隆俊先生(現・名誉教授)と栗濱忠司先生(現・電子情報工学科教授)の研究室に所属し、X線関係の工学と原子間力顕微鏡に関する基礎研究を続けた。「特に大学院では研究成果の追求だけでなく、予備実験をし、予想に基づいて仮説を立て、実験を計画して実行し、実験結果をまとめる、というプロセスを学びました。それは仕事にも通じることです。何か課題があれば、どういう結果を出したらいいかをまず考えて、そのために行動を起こし、結果を知らせることで一つの仕事が成り立ちます。学生時代から、自分で考えて文章にまとめ、人に伝える力を身に付けることは大切だと思います」。

仕事に必要な能力を身に付け、自己アピール

大学2年次にオハイオ大学長期研修に参加した。「英語の勉強というよりは好奇心から参加したのですが、4カ月間の研修で海外の人との交流に抵抗が無くなりました。オハイオ大学での寮生活も今となってはできない、非常に素晴らしい経験でした。大学には感謝しています」。学生へのメッセージは「学生時代に勉強した内容は、必ずしも仕事に直結しないかもしれないですが、専門知識を身に付けたという自信は絶対に必要だと思います。そして、自分のやってきたこと、自分の存在意義を大きな声でアピールしましょう。あとは、社会人としての必要な能力プラス英語ができればなお良いですね」。

※ウプト182号(2012年5月31日発行)より転載

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