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平成21年度 国際関係学部 国際文化学科卒業 日比野成良さん

【2019年2月28日】

韓国企業の日本進出を支援

韓国漬けの学生時代

日韓ワールドカップが開催された2002年。日比野さんは、通っていた中学校の行事で韓国でのホームステイを経験した。以来、韓国に夢中になり、韓国のことを学ぼうと中部大学に進学。韓国地域研究を専門とする澁谷鎮明先生のゼミに志願して1年生から参加し、2年生の時には留学もした。卒業論文は韓国の徴兵制度について取り上げ、現地で兵役を終えた男性にインタビューするなど、本格的に調査し、まとめた論文はその年の論文優秀賞に選ばれた。就職先ももちろん韓国に関連するところ。新卒で韓国資本の企業に勤めた後、現在の勤務先である大韓貿易投資振興公社(KOTRA)に転職した。

韓国政府機関KOTRAの職員として

KOTRAは、1962年に設立された韓国政府が運営する貿易促進のための機関。世界85カ国に127の事務所を持ち、「韓国を、もっと身近
なビジネスパートナーへ」をスローガンに、韓国企業のグローバルビジネスをサポートし、韓国の中小企業と外国企業との間の貿易やパートナーシップの機会を創出するなど、さまざまな貿易振興サービスを行っている。日比野さんが勤務するのは有楽町駅から程近い東京貿易館。職場の9割近くは韓国人で、日本人は8人だけ、給料も外貨を換算して支払われるなど、日本の中の韓国。さまざまな業務がある中でも、日比野さんの主な業務は、日本進出を図る韓国の中小企業のサポート。KOTRAに相談のあった企業が日本でビジネス展開する上での支社的な役割を担う。「KOTRAが対象とする韓国企業は、日本に支社を持たない中小企業です。大企業と違ってネームバリューや後ろ盾がないため、営業に苦労します。そこで政府機関であるわれわれKOTRAの職員が間に入り、日本企業を紹介するだけでなく、営業活動を代行するところまでしています」。日比野さんは約10社を受け持ち、工場など日本中を飛び回る。時に韓国のビジネスマンと共に商談にも臨み、サポートする。日比野さんの仕事は商談の成立までで、これが自身の業績にもなる。

仕事での苦労と喜び

大変なのは、言語や国民性の違う韓国人と日本人の両者をうまくつなぐこと。「これまでの経験から、韓国人はYES、NOがはっきりしていて、結論を急ぐところがあると感じています。かたや日本
人は、慎重に検討するため態度があいまいに見え、結論までに時間がかかります。そこをうまく仲介してビジネスに発展するよう働き掛けるところに苦労があります」。心掛けているのは、クライアントである韓国企業へのフォロー。「韓国人は気にかけてもらえることを好みます。そのため、特に用事がなくてもメールや電話で近況を聞き、コミュニケーションをとるようにしています」。やりがいを感じるのは、商談が成立した時。「やはり感謝の言葉をいただけた時が、やっていて良かったと思う瞬間ですね」

日比野成良さん

  • 日比野成良さん
  • 大韓貿易投資振興公社(KOTRA)
  • 2009(平成21)年度 国際関係学部国際文化学科卒業

いつかは新事業を

日比野成良さん

「今後も日本と韓国が良好なビジネス関係を築けるよう、誠意を持って橋渡しをしていきたいと思っています。そしていつか、これまでの経験を生かして新しい事業もしたいですね」。今後も日比
野さんの活躍から目が離せない。

※ウプト209号(2019年2月28日発行)より転載

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