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平成14年度 大学院 工学研究科 工業化学専攻 博士前期課程修了 奥田篤史さん

【2016年7月31日】

有資格者として環境測定・分析を行う

人が活動するあらゆる場へ

環境分析を事業とする富士清空工業所。工場からの排水や排ガスなど、環境に影響を与える物質の測定・分析を行ったり、粉じんや有機溶剤、特定化学物質などを扱う場でそれらの飛散量などを測定し、労働者の作業環境に問題がないかを評価したりしている。生活環境を保全するため、また労働者の健康を守るために、工場や事業所などは環境関係法令や労働安全衛生法などで測定が義務付けられている。そのため奥田さんは日々、工場、商用建物、公共施設など、さまざまな所に出向き、時には川辺や山の中などで測定を行うこともある。「実は中部大学様からもお仕事をいただいています」

資格ありきの世界

仕事は資格があってこそ。奥田さんは6つ以上の資格を持つ。公害防止管理者を皮切りに、第1種作業環境測定士、環境計量士(濃度)のほか、最近では日本でまだ22人しか認定されていないというオキュペイショナルハイジニストという労働安全衛生に関わる世界的な資格も取得した。仕事上必要とあって資格を取得するも、現場経験を積むにつれもっと勉強したいという意欲も湧いた。有資格者だからこそできることがある。「資格を持つということは専門の知識を有しているという証明になります。資格があることで自覚と責任を持ち、専門的な観点からお客様と接することができるようになります。次は『環境計量士(騒音・振動)』などの取得を目指しています」

奥田篤史さん

  • 奥田篤史さん
  • 株式会社富士清空工業所 常務取締役
  • 2000(平成12)年度 工学部 工業化学科(現・応用化学科)卒業
  • 2002(平成14)年度 大学院 工学研究科工業化学(現・応用化学)専攻博士前期課程修了

重要なのは機器の管理と現場を見る力

環境測定・分析に使うさまざまな計量機器の管理は、有資格者にとって最も重要な仕事の一つ。「機器が正しく動作していなければ測定の意味がありません。ですから所有している機器が基準となる値を正確に示すように管理は欠かせません」。また、測定の際に大切なのは現場を見る力。「工場などではどのような環境下で、どのような作業工程が行われているかなど、現場をよく観察しておいて、測定結果が妥当かどうか評価する際に参考にしています」。測定・分析し、現場の状況もよく考慮した上で証明書を発行する。もし、規制基準を超えるようなことがあれば依頼者と共にその原因を追究する。依頼者の事業継続にも関わる大事な評価を担い、証明書は自身の名前入りとあって責任も重い。

“学生時代だからこそ”を大切に

「大学院まで進学しましたし、勉強は頑張ったほうだと思います。研究室での実験だけでなく、共同研究で出張する先生に同行し、さまざまな経験や勉強をさせていただきました」。クラブはサイクリング部に所属。初めての長距離ランは白馬(長野)~草津(群馬)~諏訪湖(長野)へ行き、4年生の時は下関から青森まで本州縦断した。「この時は仲間のサポート役として車で並走したのですが、走行スケジュールを考えて休憩地点やそのタイミングを考えるなど、マネジメント能力を養うことができたと思います。地理にもずいぶん詳しくなりました。在学生の皆さんも何かクラブに所属すると良いと思います。社会に出てからも必要とされる“人とのコミュニケーション能力”をクラブという社会で学ぶことができます。一生涯の友達ができるのもこの時です」

奥田篤史さん

※ウプト199号(2016年7月31日発行)より転載

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