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教育改革の視点

教育改革を行う理由は、“これまでの工学教育が悪かったか”、あるいは“良かったけれども不足するものが生じてきた”、のいずれかですが、私は後者であると考えています。第二次世界大戦後の我が国の工業は、一時はJapan as No.1と言われた程に日本経済を世界一高度成長させ、日本国民の生活水準を飛躍的に向上させる原動力となりました。そのような工業を支えてきた工学教育が悪かったはずはなく、むしろ成功であったと言えるでしょう。しかし、これはあくまでキャッチアップ時代(欧米先進諸国から基礎知識や基本技術を導入し、それを加工・応用して、画一製品を大量に生産した時代であり、第2次世界大戦後から20世紀後半までの時代)の工学教育としての成功であって、フロントランナー時代(欧米先進諸国に追いつき、追い越してしまったこれからの時代であり、アイディアを外国から導入するのではなく、自分達が自ら生み出したアイディアに基づいてモノを生産していく時代)を迎えたこれからの工学教育としては“不足するもの”が生じてきた、というのが真相です。

したがって、工学教育改革を行うと言うことは、この“不足するもの”を補う教育に変えていくことである、と考え、この“不足するもの”が何であるかを探り出すために、「教育体系」と「教育手段(教育内容・方法)」の二つの視点から検討することにしました。そして、「教育体系」については、“教育に対する評価の視点が国際的に変化してきていること”、「教育手段(教育内容・方法)」については、“社会のパラダイムが変化してきていること”に着目して検討を進めてきましたが、ここでは、皆さんに直接関係する後者の説明に止めます。

なお、このような工学教育改革は、日本技術者教育認定機構(JABEE)による技術者教育プログラムの認定を得るためにも欠かせないものです。

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