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卒業生Q&A

このページは、社会の第一線で活躍している卒業生の勤務状況、スケジュール、後輩へのアドバイス等を紹介します。

このコーナーは4人のOBが登場し、Q&A方式で、勤務の状況とスケジュール、社内エピソードなどの紹介、後輩へのアドバイスなどをします。

K.S.さんの場合(システム設計・開発)

Q. 勤務されている会社の概要を教えてください
A. 電子メカトロ機器(FAシステム、エレベータ、ビルシステム、空調機や冷蔵庫など)に関わるシステム開発・ソフトウエア開発・周辺機器開発を行っています。
Q. 現在どのような業務を担当されているか教えてください
A. 表示器(タッチパネル)の画面作成用S/Wの開発に携わっており、S/Wの仕様検討・作成の業務を行っています。
Q. その業務について大変だなと思うところ、やりがいのあるところ、好きなところなどを教えてください
A. S/W設計上のポイント、関連機能への影響、使い易さなどいろいろな視点での仕様検討が必要なのが大変です。しかし、製品として形になり、実際に世の中に出ているのを見ると「もっと使ってもらえる製品にしたいな」と、やりがいも感じます。
Q. これまで仕事をしてきた中で面白いエピソードなどがありましたらお願いします
A. 外国の方から特産品というシロップ漬けのお菓子をおみやげでいただいたので食べましたが、ミルキー味でスポンジのような食感にみんなで騒いでいたのが面白かったです。
Q. 会社に行く日の典型的な1日の過ごし方、スケジュールを教えてください
A.
8時に起床。
9時頃家を出発。
9時30分に出社。
12時から会社の食堂で昼食。
17時頃におやつを食べる。
22時に退社。
23時前に帰宅。
Q. 大学ではどんな学生でしたか、どんなことに力を入れましたか
A. プログラム実習の授業は苦手でしたが、ブラインドタッチの練習だけはとても力を入れました。
Q. 学生時代にやっておくとよかったなと思うことはありますか
A. わからないことにぶつかった時にすぐに他の人に聞いてしまうのではなく、時間がかかってもとりあえず自分で調べてみるという習慣をつけておくことが大事だったなと思います。
Q. 後輩にアドバイスなどがあればお願いします
A. 少しでも興味を引くことがあれば、ぜひとことんやってみてください。
  「これはまかせて」と言えるものがあるのは強みになると思います。

K.A.さんの場合(製品検査用画像処理ソフトウェアの開発)

Q. 勤務されている会社の概要を教えてください
A. セラミックスの部品を製造する会社で、主に自動車部品などに使われております。
  また碍子の製造もしています。
Q. 現在どのような業務を担当されているか教えてください
A. 作られたセラミックスの部品は出荷される前に傷やカケがないか検査をするのですが、ほとんどの製品は人の目によって検査されております。それを画像処理によって機械を使い自動化する試みをしております。私はその画像処理のプログラムを作る担当をしています。
 現在、寸法を調べる機械が4台稼動しているので、その機械の調整、検査する製品などの管理もします。また他に作られた製品の色々な測定もしております。
Q. その業務について大変だなと思うところ、やりがいのあるところ、好きなところなどを教えてください
A. 大変だというところは画像処理の仕事と測定の仕事を両立することです。画像処理の仕事は期限が長めに取ってあり、ある程度余裕があるのですが、測定の仕事は出荷する品物があればその度に測定を行うため、ほぼ毎日行っております。
 測定する製品量が多くなれば、画像処理システムの開発のためのまとまった時間が取りにくくなります。画像処理の仕事はほぼ私一人で行っているのでとてもやりがいはあります。そのため、画像処理の仕事で相談できる相手が社内にいないことが大変なことの1つでもあります。
Q. 会社に行く日の典型的な1日の過ごし方、スケジュールを教えてください
A.

6時30分 起床、準備
7時30分 家を出る(自転車通勤)
8時 出勤
8時15分 仕事開始 寸法の自動機の調整、製品の補充等
9時 画像処理プログラム開発
9時50分 自動機の面倒
10時 測定の仕事
11時50分 自動機の面倒
12時 昼食
12時50分 自動機の面倒
13時 画像処理の仕事
14時50分 休憩
15時 自動機の面倒
15時20分 画像処理の仕事
17時 測定の仕事(残業時間)
19時 仕事終了
19時30分 帰宅
20時 ご飯
20時30分 趣味等
23時 お風呂
24時 就寝

運がいいとこんな感じ。運が悪いと画像処理の仕事が測定の仕事に変わってしまったり、自動機の調整に変わります。測定の仕事が残れば最大21時まで残業します。
Q. 大学ではどんな学生でしたか、どんなことに力を入れましたか
A. のんびり過ごしてたような気がしますね。夜はバイトをしてました。力を入れたことはプログラムの本とか自分で買ってきて読んでいたりしてたかな。
Q. 学生時代にやっておくとよかったなと思うことはありますか
A. 自分の会社はプログラムを作ることがメインの仕事ではないので、資格などは特に必要はありませんでしたが、もう少し資格があったらよかったなと思います。
 今は忙しくて資格を取りに行く余裕もありません。資格を取っておけば就職活動も有利になるはずなので、余裕があれば取っておくといいですよ。
Q. 後輩にアドバイスなどがあればお願いします
A. まずは単位をしっかり取って、余裕ができたら学生のうちに自分の好きなことをいっぱいするとよいですよ。社会に出ると職種によってはまったく休みもないところもありますしね。
あとはしっかり目標を持ってがんばると良いと思います。

K.T.さんの場合(オフィス設計のトータルサポーター)

Q. 勤務されている会社の概要を教えてください
A. 株式会社篠田商会と申しまして、主にオフィスのトータルサポートを行っております。詳しく申しますと、オフィスを新しく作りたい、移転したい、リニューアルしたいといった時、廃棄から納入、配線ネットワークの設備、またその他備品をそろえる事が主な仕事です。もちろんお客様のオフィスに必要なOA機器や家具や備品の販売も行っています。
Q. 現在どのような業務を担当されているか教えてください
A. 私は、第一営業部 OA課 ソリューション担当 という所属にあたり、主にお客様のネットワークの設計や、社内システムの提案、OA機器の営業販売を仕事にしています。
Q. その業務について大変だなと思うところ、やりがいのあるところ、好きなところなどを教えてください
A. 大変なところは、やはり勉強をしていかないとIT関連の仕事は付いていけないところです。どんな仕事であっても、今まで聞いたことが無いような内容がたくさんあります。お客様より知識が低いと話しにならないので、とにかく勉強と経験なところです。
 やりがいのある所好きな所は、自分がお客様に提案した案件に、競合相手何社かを出し抜き受注を頂いて、その案件がうまく稼動して、お客様が喜んで使ってくれているときです。
Q. これまで仕事をしてきた中で面白いエピソードなどがありましたらお願いします
A. 入社して分かったのですが、ウチの会社のNo,1営業マンが中部大学出身だったことです。すごく良い先輩で仕事のアドバイスやプライベートで野球などもやっています。頼りになります。
Q. 会社に行く日の典型的な1日の過ごし方、スケジュールを教えてください
A.
7時に起床
7時40分 家を出る
7時45分 出社
8時20分 朝礼
9時 営業活動開始(~18時)
12時頃 昼食
18時 雑務(提案書や見積書など作成、発注、アポ取り、打ち合わせ 社内書類の提出など)
21時頃 会社を出る、数分後家に着く
22時30分頃までご飯洗濯風呂など
22時30分頃~趣味やボーっとするなど
24時 就寝
Q. 大学ではどんな学生でしたか、どんなことに力を入れましたか
A. 学業のほうはあまり勉強好きではありませんでした・・・。自分はアウトドアが好きなのでユースホステル部に属し、キャンプや旅行などをしてサークル活動に力を入れていました。そこでの仲間は今だ良く会って遊びます。
Q. 学生時代にやっておくとよかったなと思うことはありますか
A. 外国語の習得です。仕事や趣味に使えます。そして趣味で工作するのがすきなんですが、工具や部品が何でもそろっている大学で色々やっておけばよかったです。
Q. 後輩にアドバイスなどがあればお願いします
A. 時間に余裕があるので、時間を必要とするやりたいことをやっておくべきです。自分は旅行や大型自動二輪免許取得などやっておきました。社会人になったら結構やりたくてもできないことが多いと思います。

K.M.さんの場合(大学の教員)

Q. 勤務されている会社の概要を教えてください
A. 文学部、経済学部、社会学部、理工学部など、8学部で構成されている私立大学に勤めています。私は理工学部の教員として勤務しています。
Q. 現在どのような業務を担当されているか教えてください
A. 実習・演習の準備・運営の補助を行っており、そのほかにも、学科の運営、機材管理、サーバの監理など行っています。また、一部の学生の卒業研究指導のアシスタントを行っています。
Q. その業務について大変だなと思うところ、やりがいのあるところ、好きなところなどを教えてください
A. 一般的に「学校は授業のみが業務」と見られがちですが、授業準備には、授業時間の何倍もの時間や労力をかける事になります。他の業務として、学科運営に伴う事務処理や学科サーバなどの常時稼動している機材の管理などの業務とあります。
 また、大学では小学校・中学校・高等学校とは違い、自分の専門分野だけを網羅していれば良いというわけではなく、学科のカリキュラムに関わる分野全てにおいて、学生指導ができるレベルを有する必要があります。このため、常に最新の研究・技術動向を把握し、それを学生への指導という形で還元する必要があります。
 以上のことを考慮し、実習では多くの学生に対して直接指導することになります。また、学生にとって理解できない部分というのは十人十色で、その全てを説明し「理解してもらう事」は大変なことだと思います。これらのタスクをほぼ同時期に遂行することは大変なことなのかもしれません。しかし、その中でも指導した学生が、実習を通して色々な知識や技術を習得してもらえる事が、私自身のモチベーションになっていると言えると思います。
 また、教育のための研究活動で色々な知識や技術、経験を習得できるのも業務を意欲的にできる糧になっていると思います。
Q. 会社に行く日の典型的な1日の過ごし方、スケジュールを教えてください
A.

8時30分~9時 起床、朝食、準備
9時~12時30分 出勤。学科業務
12時30分~13時30分 昼食(お昼休み)
13時30分~15時10分 プログラミング関連の実習講義
15時10分~18時20分 ネットワーク・プログラミング関連の実習講義
18時20分~22時 一旦帰宅、自由時間(買出し、夕飯、入浴など含む)
22時~26時 再び出勤。研究活動もしくは学科業務
26時 就寝(翌日そのまま出勤)

通常、業務が立て込んでいる時が多いので、日によってスケジュールは異なりますが、一例として実習が多い日のスケジュールを記載します。(曜日によっては講義の時間帯が変わります。)
 私が所属している学科は創設4年目(2006年現在)ということもあり、何かと準備が多いので、大学に泊り込みが週3・4日ほどあります。大体上記のスケジュールで業務にあたっています。実習講義が無い日は会議や学科業務に時間を当てています。
Q. 大学ではどんな学生でしたか、どんなことに力を入れましたか
A. 大学入学時には目標を「ハードウェアの技術者になる」と設定していましたので、そのために勉学に励んでいたつもりです。大学で習得できる知識は講義で、それ以外の必要な知識や技術は独学で習得するよう努めていました。
 また、当時の私はTVゲームが好きで、よくゲームをしていましたが、他の人と違い、ゲーム機本体を分解して解析・改造をしていました。ゲーム機も近年のものとは違い、汎用ICが多用されていたため、構造も比較的簡単で、分かりやすいものでした。そこからディジタル・アナログ回路の知識を習得していました。
 また、パソコンゲームのソフトウェアの解析などもしていたため、C言語の他に、アセンブラ言語などのプログラム言語の独学で習得に努めていました。また、コンピュータや電子回路にだけにかまっていたわけではなく、野球のサークル活動や、体調管理も兼ねたトレーニングジムなどで汗を流すことも多くありました。周りからは変わり者と思われていたみたいです。
Q. 学生時代にやっておくとよかったなと思うことはありますか
A. 動作のみを目的としているようなプログラムは何とか作成できるものの、ユーザビリティを考慮したアプリケーションソフトの開発ができないので、もっとプログラミングを勉強しておけばよかったと思います。また、業務の中でUNIX/Linuxを使うことが多いので、せめてLinuxだけでも勉強しておけばよかったと思います。あと、英語が苦手なので、もっと勉強しておけばよかったと思います
Q. 後輩にアドバイスなどがあればお願いします
A. 学生という身分は自由に使える時間が比較的多く、色々なことができます。「勉学に励むことが良い事で、遊ぶ事は悪いこと」とは言いません。遊びの中でも得るものもありますし、人生の転機を迎えることもあるかもしれません。しかし、周りの環境や人間の意見に流されること無く、自分の意思・ポリシーを持ってください。
 知識や技術を習得する事も重要ですが、人間性が疑われるような人間は社会では必要とされていません。日本人としての品格・品性を持ち、自分の発言と行動に誇りと責任を持てる人間を目指してください。悔いのない学生生活を送れるよう頑張ってください。

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