• ページの本文のみをプリントします。ブラウザの設定で「背景色とイメージを印刷する」設定にしてください。
  • ページ全体をプリントします。ブラウザの設定で「背景色とイメージを印刷する」設定にしてください。

電気・情報との違い

電気、電子、情報の3学科の違いや特徴などについて、Q&Aの形で説明します。

中部大学工学部には「電子情報工学科」、「電気システム工学科」、「情報工学科」がありますが、「電子情報工学科」と「情報工学科」どちらも“情報”の名前が入ってるけど、どう違うんですか? 「電子工学」と「電気工学」って、何が違うの? この3学科の違いと特徴をわかりやすく説明してください。

うーん、いきなり難しい質問の連発ですね。それでは、順を追って説明しましょう!

まず、3学科の誕生の流れを知ろう

最初に誕生したのは「電気工学科」で、電気エネルギーの発生、輸送、制御やモータを始めとする電気応用機器などの分野を学ぶ学科としてスタートしました。

しかし、その後、電話やテレビ、衛星などの電気通信機器、半導体、集積回路、レーザ、コンピュータなどの“エレクトロニクス”といわれる分野が急速に進歩、発展しました。このため、電気工学科で全てをカバーすることが困難となり、エレクトロニクス分野を専門に学ぶ「電子工学科」が誕生しました。

そして、近年、コンピュータの高性能化と光ファイバーや半導体レーザなどの光エレクトロニクス分野の発展に伴い、音声や画像認識を始めとする情報処理技術や情報通信ネットワーク技術が飛躍的に発展、拡大しました。そこで、このコンピュータ応用分野(情報処理、ネットワーク、ソフトウェア、etc)を学ぶために誕生した学科が「情報工学科」です。

3学科誕生の流れ

3学科誕生の流れ

中部大学の3学科の歴史を知ろう

中部大学は、昭和39年(1964年)に中部工業大学として開設され、「電気工学科」、機械工学科、土木工学科、建築学科の4学科でスタートしました。

電子工学科」はその2年後の昭和41年(1966年)に、工業化学科、工業物理学科と共に誕生しました。そして、2000年(2000年)に「情報工学科」が設置されました。電気工学科と電子工学科は、技術の進歩と社会のニーズに対応するためカリキュラムを変更し、2004年(2004年)から学科名を「電気システム工学科」と「電子情報工学科」に発展的に改称しました。

3学科誕生の歴史

中部大学の3学科誕生の歴史

3学科の特徴と位置付け

3学科の特徴
電気システム工学科

電気エネルギーの発生と輸送を行う電力システム、エネルギーの変換や制御のための電気機器、計測制御システムおよび電気エネルギーシステム全体を支える電気電子材料学などを学びます。

電子情報工学科

半導体や電子回路など基礎としたハードウェア技術や電子デバイス、電磁波、通信、光エレクトロニクス、信号処理、コンピュータ制御、ロボット工学などの先端技術を学びます。

情報工学科

情報通信ネットワーク技術、画像認識・人工知能などの知能情報処理や脳情報処理、論理プログラミングやデータ検索技術などの高度ソフトウェア技術を学びます。

 

3学科の位置付け

3学科の位置付け

3学科誕生の歴史からも分かるように、電子情報工学科は電気システム工学科と情報工学科の間に位置し、両学科とオーバーラップする領域を含んでいます。3学科は相互に関連しつつも、上記のように各学科の特徴を明確にし、教育研究を行っています。
電子情報工学科は電気工学から独立したエレクトロニクス分野を中核に、情報工学を取り入れ、電子デバイス・通信工学・情報システム分野の基礎知識と幅広い応用能力を備えた技術者を育成します。

3学科の違いと特徴が分かったんですが、実際に志望学科を決める際に、やはり迷ってしまって・・・。例えば、コンピュータに興味があるのですが、電子情報工学科と情報工学科のどちらを志望したら・・・。

これまた難しい質問ですね。志望学科は自分で決めないといけないのですが、この3学科の場合、確かに迷うよね。では、チョットだけ、アドバイスしましょう。

まず、将来やってみたいことや興味のあることが決まってる人は簡単ですね。

  • 例えば、ハイブリッド車に興味があり、将来、高性能電気自動車用モータを開発したいと思っている人は、電気システム工学科かな。
  • 携帯電話とかロボットに関心があり、将来、超小型携帯電話の開発や自律行動型のロボットを作ってみたいと考えてる人は、電子情報工学科へ。
  • 将来、超高速情報通信ネットワークを構築したいとか、YahooやGoogleを超えるデータ検索システムを開発したい人は、情報工学科ですね。
  • このように、自分のやりたいことと先に説明した3学科の特徴を照らし合わせると、学科の選択がしやすくなりますね。

では、質問にもあったようにコンピュータに興味がある場合は…
電子情報工学科か情報工学科のどちらになるかは、興味の内容によります。

  • 例えば、将来、コンピュータの心臓部であるCPUの開発に携わりたいとか、電子機器組込み用の高性能マイクロコンピュータを開発してみたい、また、マイコンによるロボット制御などに興味がある人は、電子情報工学科へ。
  • これに対して、コンピュータのOS(オペレーティングシステム)を開発したいとか、コンピュータによる画像・音声処理などのマルチメディア情報システムに興味がある人は、情報工学科向き。

このように、コンピュータといっても、その内容はハードウェアからソフトウェアまで広範囲にわたります。情報工学科はソフトウェアの比重が大きく、アルゴリズム(考え方)の開発などが主体となります。電子情報工学科はコンピュータのハードウェアやコンピュータによる制御や通信システムの開発などが対象となります。

さあ、ここまでくれば、君の志望する学科が決まりましたね。おめでとうございます!えっ、何だって、まだ迷ってるって。じゃ、最後に、とっておきのアドバイスをしよう!

まだ迷ってる人は、恐らくコンピュータのハードもソフトもやりたい欲張りな人か、あるいは、実際に入学した後、興味が変わったり、向いてなかったらどうしようと考えてる心配性な人かな?そういう人は、迷わず(?)電子情報工学科へ。

3学科の位置付けのところで説明したように電子情報工学科は電気や情報の分野とオーバラップする領域があり、電気系あるいは情報系にウェートを置いた進路も選択できます。

電子情報工学科はエレクトロニクスをベースに、通信・電子デバイス・情報システムの3コースがあり、自分の適性に合わせて進路を選択できるようになっています。さらに、この3コースは相互に行き来ができる“ゆるやかなコース制”となっており、将来の進路を念頭において柔軟な履修計画が立てられます。

最後に…

電子情報工学科を志望する人は、もちろん電子情報工学科へ!

志望学科を迷っている人は、迷わず電子情報工学科へ!

電子情報工学科について詳しく知りたい人は、高校生向け体験プログラムのご利用を。

ページの先頭へ