Clinical Engineering Clinical Engineering

Clinical Engineering

臨床工学科

臨床工学科

高度化する医用工学機器の操作や管理、開発を担う臨床工学技士を育成

生命を守る医療機器を運用する工学と、そのために必要な医学知識の修得によって技術力を養い、医学の進歩、医療技術の高度化、病気の重度化・重複化などの諸問題に対応できる医療機器のスペシャリストを目指します。

お知らせ

    01学科の概要

    卒業までに何が得られるの?
    [学びのポイント]

    学びのポイント1

    POINT 1

    臨床経験が豊富な教員から、現場で必要とされる知識と技術を学びます。人工透析室や手術室、集中治療室(ICU)での機器操作など、実践的な教育を行います。

    学びのポイント2

    POINT 2

    工学部との連携により、基礎工学に精通した医療人を育成します。医学と工学の両面を理解し、日々高度化する医療技術に対応できる能力を養います。

    学びのポイント3

    POINT 3

    臨床実習で高度な実践力を身につけます。4年次に行う人工透析室・手術室・ICU・医療機器管理業務での実習をとおして、3年間学んだ知識と技術の統合を図ります。

    就職・キャリアデータ

    取得が期待される資格

    • 臨床工学技士(国家試験の受験が可能)
    • 第1種ME技術者(第2種ME実力検定試験合格者が受験可能)
    • 第2種ME技術者
    • 心電図検定3級・4級

    ●は所定の単位を修得後に資格取得が可能なもの。()内は実務経験年数。
    〇は受験(受検)資格の取得が可能なもの。()内は実務経験年数。
    ◎はその他、各学部・学科に関連する資格(受検資格を要しないもの)。
    *は文部科学省設定のガイドラインに従い、日本語教養講座を設置する。希望者は申請手続きを行うことで、所定の単位取得後に日本語教員育成講座の終了証明書が交付されます。

    想定される主な進路

    就職率 100%(就職者数 / 就職希望者数)

    • 愛知医科大学病院
    • 葵セントラル病院
    • 天野記念クリニック
    • 新瑞橋ネフロクリニック
    • 安城更生病院
    • 一宮市民病院
    • 磐田市立総合病院
    • 宇治徳洲会病院
    • 大垣徳洲会病院
    • 岡崎市民病院
    • 春日井市民病院
    • 上飯田第一病院
    • 刈谷豊田総合病院
    • 菊川市立総合病院
    • 輝山会記念病院
    • 岐阜県立多治見病院
    • 岐阜市民病院
    • 岐阜大学医学部附属病院
    • 光寿会
    • 公立陶生病院
    • 小牧市民病院
    • 済生会松阪総合病院
    • 桜セントラルクリニック
    • 滋賀県病院
    • 慈山会医学研究所附属坪井病院
    • 城西病院
    • 新生会第一病院
    • 諏訪赤十字病院
    • 聖隷福祉事業団
    • 総合青山病院
    • 泰玄会病院
    • 多治見市民病院
    • 中濃厚生病院
    • 知立クリニック
    • 東海クリニック
    • 常滑市民病院
    • 豊川市民病院
    • 豊橋市民病院
    • 中野胃腸病院
    • 名古屋医療センター
    • 名古屋掖済会病院
    • 名古屋大学医学部附属病院
    • 名古屋徳洲会総合病院
    • ニプロ
    • 白楊会
    • 浜松医科大学医学部附属病院
    • 碧海共立クリニック
    • 増子記念病院
    • 松波総合病院
    • 名鉄病院
    • メディカルサテライト岩倉
    • 守山いつき病院 ほか
    • 進学
    • 中部大学大学院 ほか
    就職率グラフ

    STUDENT’S VOICE

    学生の声

    生命健康科学部 臨床工学科

    最先端の医療機器に触れることで、臨床工学技士としての実践力を伸ばす。

    身近な人の病気をきっかけに、高校で学んでいた電気工学の知識を生かして医療現場で働きたいとの思いが芽生え、臨床工学技士を志すことを決意。実習では大学にある医療機器を扱えるのに加え、医療機器メーカー提供の最先端機器でも学ぶことができます。あらゆる医療機器の知識を深め、臨床工学技士として活躍するのが目標です。

    TEACHER’S VOICE

    先生の声

    中井 浩司 准教授 Kouji Nakai

    経験豊富な指導陣と総合大学の環境のもと、医学・工学の知識を深め、臨床現場に強くなる。

    中井 浩司 准教授 Kouji Nakai

    専任教員のうち8人が臨床経験者、かつ工学部を有する総合大学の環境を生かし、臨床現場と医学・工学に強い教育を行っています。授業では臨床工学技士のやりがいや魅力などを伝えるとともに、あらゆる現場で臨機応変に対応できるよう想像力を養います。医療機関をはじめ医療機器関連企業、研究・教育機関などが活躍の舞台です。

    02科目・カリキュラム

    • 紹介しているカリキュラムは、2023年度の内容です。
    • 全学共通教育科目・生命健康科学部共通科目は除きます。

    臨床工学技士の資格取得に必要な理系科目の基礎を学んだ上で、工学系の基礎を学びます。また、臨床工学技士が働く病院を見学する実習も行います。

    生命健康科学基盤科目

    人体の構造と機能Ⅰ

    解剖・組織学

    生理学

    生化学

    生命物理化学

    分子生物学概論

    疾病と障害の病態及び医療Ⅰ

    病理学

    微生物学

    遺伝・実験動物学

    生涯人間発達論

    保健医療と社会Ⅰ

    学科専門基礎科目

    人体の構造と機能Ⅱ

    基礎医学実習

    疾病と障害の病態と医療Ⅱ
    保健医療と社会Ⅱ
    臨床工学の基礎

    臨床工学のための基礎物理学

    臨床工学のための基礎数学

    応用数学

    電気工学Ⅰ

    電気工学Ⅱ

    電子工学Ⅰ

    基礎工学実習

    情報処理工学Ⅰ

    情報処理工学Ⅱ

    臨床工学概論

    医療英語

    学科専門科目

    生体・医用工学
    医用機器学及び臨床支援技術
    生体機能行技術学
    医療安全管理学
    臨床実習
    演習・研究

    医療系の基礎知識を学修し、身体に異常をきたしている原因や症状について学びます。工学と医学を融合させた基礎的な知識・技能を修得します。

    生命健康科学基盤科目

    人体の構造と機能Ⅰ

    栄養治療学

    疾病と障害の病態及び医療Ⅱ

    臨床病理学

    薬理学

    免疫学

    疾病病態学概論

    疾病治療学概論

    臨床心理学

    保健医療と社会Ⅰ

    公衆衛生学

    環境衛生学

    学校保健学

    社会福祉学

    理学療法学科・作業療法学科共通専門基礎科目

    人体の構造と機能Ⅱ

    臨床生理学

    疾病と障害の病態と医療Ⅱ

    臨床微生物学

    内科学

    内分泌・腎臓内科学

    臨床検査総論

    保健医療と社会Ⅱ

    感染症予防医科学

    臨床工学の基礎

    電磁気工学

    電子工学Ⅱ

    電気工学実習

    電子工学実習

    システム・制御工学

    情報処理工学実習

    バイオメディカルマテリアル学

    医療英語

    医療英語A(専門基礎系)

    学科専門科目

    生体・医用工学

    医用材料工学

    生体力学

    物性工学

    計測工学

    医用機器学及び臨床支援技術

    医用治療機器学A(治療機器)

    医用治療機器学B(手術用機器)

    生体計測装置学

    臨床支援技術学

    医療関係法規

    生体機能代行技術学
    医療安全管理学

    医用機器安全管理学A(医用電気機器、医療ガスの安全管理)

    医用機器安全管理学B(システム安全・電磁環境)

    臨床実習
    演習・研究

    ME技術演習

    臨床工学技士の業務に直結する講義や機器操作など実践的な授業を実施します。現場の業務を前提とした学内での実習が本格化します。

    生命健康科学基盤科目

    人体の構造と機能Ⅰ
    疾病と障害の病態及び医療Ⅱ

    生体防御学

    保健医療と社会Ⅰ

    生命倫理学

    理学療法学科・作業療法学科共通専門基礎科目

    人体の構造と機能Ⅱ
    疾病と障害の病態と医療Ⅱ

    臨床薬理学

    臨床血液学

    外科学

    一般臨床医学

    臨床神経学

    老年医学

    小児科学

    救急医学

    チーム医療概論

    放射線医学総論

    保健医療と社会Ⅱ

    医療情報経済学

    臨床工学の基礎

    機械工学

    医療英語

    医療英語B(臨床工学専門系)

    学科専門科目

    生体・医用工学
    医用機器学及び臨床支援技術

    医用治療機器学実習

    生体計測装置学実習

    医用生体学演習

    生体機能代行技術学

    人工心肺装置学A
    (基礎・原理・操作方法)

    人工心肺装置学B
    (心筋保護・補助循環・自己血回収)

    人工心肺装置学実習

    血液浄化装置学A
    (血液透析・腹膜透析)

    血液浄化装置学B
    (血漿交換・吸着療法)

    血液浄化装置学実習

    人工呼吸装置学A
    (種類・原理・構造)

    人工呼吸装置学B
    (周辺機器・患者管理)

    人工呼吸装置学実習

    医療安全管理学

    感染防御技術論

    医用機器安全管理学実習

    臨床実習
    演習・研究

    血液浄化装置、手術室、集中治療室、医療機器管理業務の4分野における臨床実習を行いながら、総合的な実践力を身につけます。学修の集大成として国家試験合格を目指します。

    生命健康科学基盤科目

    人体の構造と機能Ⅰ
    疾病と障害の病態及び医療Ⅱ
    保健医療と社会Ⅰ

    理学療法学科・作業療法学科共通専門基礎科目

    人体の構造と機能Ⅱ
    疾病と障害の病態と医療Ⅱ
    保健医療と社会Ⅱ
    臨床工学の基礎
    医療英語

    学科専門科目

    生体・医用工学
    医用機器学及び臨床支援技術
    生体機能代行技術学
    医療安全管理学
    臨床実習

    臨床工学実践演習

    臨床実習A(血液浄化療法)

    臨床実習B(循環器)

    臨床実習C(呼吸療法)

    臨床実習D(治療機器・医療機器管理業務)

    臨床実習E(治療機器・医療機器管理業務)

    演習・研究

    総合基礎医学特論

    総合基礎工学特論

    臨床工学特論

    卒業研究

    学ぶ科目の例

    血液浄化装置学A・B

    血液浄化装置学A・B

    血液をきれいにする透析を原理から理解し、人工腎臓のシステムや血液浄化装置のメカニズムを学びます。血液浄化療法における医学的・工学的意義を考察し、最新技術にも触れます。

    人工呼吸装置学A・B

    人工呼吸装置学A・B

    救命救急の現場では欠かせない人工呼吸療法装置の種類と原理、構造を知り、操作方法や保守点検に関する知識を身につけます。併せて呼吸器疾患とその治療法を学び、患者管理の知識を修得します。

    人工心肺装置学A・B

    人工心肺装置学A・B

    人工心肺装置について、血液ポンプや人工肺、血液回路、その他の構成部品の原理と種類、使用方法を学びます。適正灌流量や血液希釈、低体温法、病態生理などを理解し、装置の操作方法の実際を理解します。

    03PICK UP

    医学の進歩、医療技術の高度化、病気の重度化・重複化などに対応できる
    医療機器のスペシャリストを目指す

    オリジナリティあふれる教材、グループワークで楽しく見識を深める

    医用生体学演習
    医用生体学演習

    医用生体学演習
    外科専門医、心臓血管外科修練指導者でもある平手裕市教授の授業では、心電図とは何かを理解した上で、循環器に関する医学知識を基礎から深めることができます。また臨床現場で求められるレベルの心電図判読力を修得することを目指したグループワークも行います。

    毎回恒例の小テストで反復学習

    毎回恒例の小テストで反復学習


    各地でセミナーを開催してきた平手教授の授業は分かりやすい内容で、幅広く知識を学べます。

    楽しくにぎやかなグループワーク

    楽しくにぎやかなグループワーク


    グループワークによる演習を和やかな雰囲気で行うことで、心電図判読の技能が自然と身につきます。

    オリジナルの教材が特徴

    オリジナルの教材が特徴


    サブノート形式のテキストや豊富なスライドでの解説が、難解な心電図判読の理解力向上に役立っています。

    個別指導でより理解を深める

    個別指導でより理解を深める


    授業ではグループごとに少人数で教員と対話する機会をつくり、疑問点などもその場で解消できます。

    資格取得サポート

    取得が期待される資格

    取得が期待される資格
    • 臨床工学技士(国家試験受験資格)

    サポート体制

    サポート体制

    国家試験科目の講義、計7回の学内模擬試験、全国統一模擬試験の実施に加え、国家試験合格に向けた個別指導など、学科内の全教員による充実したサポート体制を築いています。学内模擬試験のフィードバックでは自分の弱点が一目で分かります。各科目の教員に直接質問できる体制が敷かれるなど、苦手分野を克服しやすい環境が整っています。