第9回日中大学フェア&フォーラムin CHINA 2016
【2016年5月6日~ 10日】
開催日:2016年5月6日(金曜日)~10日(火曜日)
開催地:中国の北京と山東省済南市
主催:国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
共催:中華人民共和国教育部留学服務中心(CSCSE)
2016年5月6日~10日(火曜日)に、中国・北京、および山東省済南で開催された、「日中大学フェア&フォーラム in CHINA 2016」に出展し、中部大学の教育・研究を紹介するブース展示を行い、中国の日本留学を目指す高校生・大学生と、中国および世界各国の大学関係者、企業関 係者を対象に、本学の研究シーズや産官学連携の取り組みを紹介しました。
この他、フォーラムへの参加、世界各国の大学・企業の研究および産官学連携の成果発表会、済南イノベーションパークの現地視察会などに参加しました。
本学からの参加者(4名)
【北京地区】地域・国際連携教育研究センター松尾センター長
中国連携推進部松原部長
中国連携推進部阿部コーディネーター
現地で曾客員教授が合流
【山東省済南市】中国連携推進部阿部コーディネーター
北京会場の中部大学ブース
賑わう日本の大学展コーナーの様子
(1)「日中大学フォーラム」
日程:2016年5月6日(金曜日)9時30分~18時00分
場所:中国科学院学術会堂(中国北京市海淀区中関村北一条15号)
主催者挨拶:丁仲礼(中国科学院副院長、中国科学院大学学長)
濵口道成(科学技術振興機構理事長)
来賓挨拶:劉氏(国家自然科学基金委員会副主任)
戸谷一夫(文科省文部科学審議官)
伊藤康一(在中華人民共和国日本国大使館首席公使)
特別講演: 野依良治(科学技術振興機構研究開発戦略センター長)
“Science and Technology for Future Society”というテーマで講演。
基調講演:①万立駿(中国科学技術大学学長)(日本の東北大学への留学経験者)
テーマ名:「サイエンスリーダーの人材育成」
世界一流大学としての使命、中国科学技術大学の紹介(学部生7400 人、修士課程10200人、博士課程3472名)、イノベーション創造力育成 の重要性
②里見進(東北大学総長)
テーマ名:「独創的・先端的研究を基盤とした人材育成」
さくらサイエンスプラン紹介:沖村憲樹(科学技術振興機構特別顧問)
中国政府国費留学制度紹介:張寧(中国国家留学基金委員会副事務局長)
パネルディスカッション①
テーマ「大学における教育と研究の両立をめぐって」
モデレータ:呉朝暉(浙江大学学長)
パネリスト:段献忠(湖南大学学長)
・関乃佳(南開大学副学長)
・王乗(蘭州大学学長)
・呉朝暉(浙江大学学長)
・袁駟(清華大学校務委員会副主任)
・鵜飼裕之(名古屋工業大学学長)
・羽田正(東京大学理事・副学長)
・藤嶋昭(東京理科大学学長)
・室伏きみ子(お茶の水女子大学学長)
パネルディスカッション②
テーマ「世界最高レベル大学の条件とグローバル人材の育成」
モデレータ:角南篤(政策研究大学院大学副学長)
パネリスト:朱崇実(厦門大学学長)
・蘆中昌(大連理工大学副学長)
・寧濱(北京交通大学学長)
・席光(西安交通大学副学長)
・周玉(ハルビン工業大学学長)
・久保千春(九州大学総長)
・西尾章治郎(大阪大学総長)
・橋本周司(早稲田大学副総長)
・松尾清一(名古屋大学総長)
・山極寿一(京都大学総長)
・山口佳三(北海道大学総長)
閉会挨拶:呉岳良(中国科学院大学副学長)
・安藤慶明(科学技術振興機構理事)
会場の中国科学院学術会堂
日中大学フォーラム会場
日中大学フォーラム会場
(2)「日中大学交流会」
日程:2016年5月6日(金曜日)18時30分~20時30分
場所:遼寧ホテル(中国北京市海淀区)
趣旨:日中両国の大学、産業界との交流
本交流会には、本学の理事に就任されましたJST濵口理事長および名大松尾総長もご参加されており、中部大学松尾センター長とご一緒に挨拶をさせていただきました。
日中大学交流会JST濱口理事長の挨拶
(3)「日中大学フェア」
中国国際教育巡回展に日本の大学が参加し、中国からの留学生の獲得を目指すもの。
研究開発や産学連携も期待しているが、参加者の多くは、海外への留学を希望する関係者であるため、大学紹介による留学希望者への働きかけとなる。
国際教育巡回展とあるように、日本以外に、米国、欧州(英国、フランス、ドイツ等)、オーストラリア等多くの地域から出展していた。出展大学では、日本 と英国が数多く出展していた。なお、日本の各大学のブースには、JSTが準備した中国の学生が中国語と日本語の通訳として活動。中部大学の通訳は、北京 での通訳(北京大学日本語通訳専攻大学院2年生)、山東省での通訳(山東大学日本語学科4年生)は、いずれも日本語も流暢であり、極めて優秀な学生であっ た。
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北京地区
日程:2016年5月7-8日(土・日)10時00分~17時00分
場所:全国農業展覧館新館(中国北京市朝陽区東三環北路16号)
日本からの参加校:36校
中部大学への訪問者:約80名程度 -
山東省済南地区
日程:2016年5月10日(火曜日)13時00分~17時00分
場所:済南万達凱悦酒店(中国山東省済南市中区経四路187号)
日本からの参加校:14校
中部大学への訪問者:約30名程度
北京会場の日本の大学展窓口
中部大学ブースにて高校生と父兄の質問に応対
(4)「日本技術説明会」
10校・社の日本の大学、高専、企業による中国側企業関係者向けの日本新技術を発表
- 日程:2016年5月8日(日曜日)10時00分~14時40分
- 場所:全国農業展覧館新館(中国北京市朝陽区東三環北路16号)
- 日程:2016年5月10日(火曜日)10時00分~14時40分
- 場所:山東大学知新楼(中国山東省済南市山大南路27号)
山東大学
1901年創立の中国山東省済南市に本部を置く 中国教育部直轄の名門総合大学であり、国内重点大学21校の一つに選定されている。教職員数は、3700名、学生数は約5万人(内院生は、1万人)。
済南会場の中部大学ブース
山東大学での技術説明会発表の様子
(5)中部地域からの参加大学
名古屋大学、名古屋工業大学、中部大学の3大学のみ。
名古屋大学からは松尾総長、名古屋工業大学からは鵜飼学長が、それぞれ日中大学フォーラムにパネリストとして参加するなど積極的な役割を担った。
名古屋大学関係者(中国交流センター)から、中国等で開催するイベントに中部大学からの参加を期待したいとのご提案がありました。背景には、名古屋大学 を含む愛知県の大学は、中国に事務所を有し、それなりの活動を行っているが、ばらばらなものとなっており、大きな成果を挙げにくい状況にある。是非、情 報を提供するのでご参加をお願いしたいとのことです。
日本の大学展コーナー
(6)日中大学フェア&フォーラムに参加する意義
中部大学が日中大学フェア&フォーラムに参加することの意義は、以下のとおり。
- 中国の多くの関係者(教員、学生等)に中部大学を知っていただくこと、
- 日本の大学で中国からの留学生獲得をめざす関係者との情報交換、および、
- JSTの中国連携業務を担当されている関係者との情報交換を通じた交流。
特に、JSTとは、さくらサイエンスプランの採択等で非常にお世話になっており、日中大学フェア&フォーラムの参加を通じて、きめ細かい交流ができるなど、日中大学フェア&フォーラムへの参加は、大いに意義があると考えます。
賑わう会場の様子