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教員からのメッセージ

自分の目と耳で確かめてみよう

テレビの情報バラエティ番組での捏造が大きな問題となっています。こうした問題は以前からも存在しました。もっともらしいデータを並べて、いわゆる専門家によるお墨付きが加わると、無批判に信用してしまう人は少なくないのです。
結論ありきで都合の良い情報ばかりを切り貼りして作られる、こうしたことはなにも映像メディアに限ったものではありません。まったくのでっち上げでなくても、都合の悪い情報は巧妙に隠して、読者を誘導する活字メディアは存在します。

人は活字になって出版されたものを「事実」と思いこんでしまいがちです。しかし著作物には、その著者の立場や思想、思惑が反映されています。それはあくまでも著者というフィルターを通した「事実」なのです。積極的にだます意図はなくても、こうした情報を鵜呑みにすると、判断を誤る危険があります。

ではどうすれば、そうした危険を回避できるのでしょうか。もちろん書物や講義などを通じて幅広い知識や理論(考え方、原理・原則)を学ぶことも必要ですが、それだけでは十分ではありません。そこで大事なのは自分の目や耳で確かめることだと思います。

経営学科 講師 山下裕丈

経営学科 教授 山下裕丈

生産管理の分野には「3現主義」という考え方があります。問題が発生したとき、解決策が見つからない時には、まず「現場」に行って「現物」にふれて「現実」を把握しろ、というものです。そうしないと本当の問題点はわからないのです。そして原理・原則に立ち戻って問題の解決策を考えるのです。

これは生産に限らず、流通など他の分野でも同様です。メディアで評判のショッピングセンターに実際に行って見てみると、報道されているものと随分違う印象を受けることがあります。活性化の例として紹介された商店街が、実は人影まばらなシャッター通りだったという経験もあります。そうしたことは実際に自分で足を運んでみないとわからないのです。

現在ではインターネットが大きな力を持っています。実際に現地に足を運ばなくても、キーワード一つで世界中の情報を短時間で集めることができます。大変便利で有用な存在であるがゆえに、私たちはこれに頼ってしまいがちです。学生の皆さんのレポートを見ても、ネットからの情報を切り貼りして済ませたとすぐにわかるものが少なからず見受けられます。

その一方で、流通経路を調べるにあたって、自らコンビニの店長にインタビューしたという意欲的なレポートもあります。大半のデータをネットで集めたとしても、実地調査と、自らの見解が加わることで、レポートの価値は何倍にも大きくなるはずです。

高校までの勉強と違って、大学4年間で皆さんが学んでいくことの多くには決まった答えはありません。自分で考えた自分なりの答えを出すことが求められます。その時に書物や文献のみに頼るのではなく、疑問に思ったら、すぐに現場に行って見てくる、聞いてくるといった、フットワークの軽さは大変重要だと思います。

皆さんが住む中部地区は、製造業を中心とした多くの産業が集積した教材の宝庫です。工場見学などを自主的に企画して、自らの目で、耳で、五感で確認してみてください。きっと本やネットでは知ることのできない新しい情報に触れることができると思います。

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