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教員からのメッセージ

数学のできる人は頭がよい?

あなたは数学が「好き」ですか「嫌い」ですか。「得意」ですか「不得意」ですか。人それぞれ数学に対する思いは違うと思います。数学に対し、面白い思いを述べている本があります。故小針氏の著書『数学の七つの迷信』がそれです。要点を紹介しながら、その7つの迷信を紹介しましょう。

  1. 数学はむつかしく、数学のできる人は頭がよい。
  2. 数学は計算技術である。
  3. 記号は文字ではなく、数式は言葉でない。
  4. 公理は絶対自明の理である。
  5. 数学は答の決まった問題を解くことである。
  6. 数学は頭の体操として人間の役に立つ。
  7. 数学と政治は無関係。

経営情報学科 教授 足達義則

経営情報学科 教授 足達義則

あなたは、この内どれだけ信じていますか。

1番目、「頭が良い」を「数学ができる」と定義すれば「数学のできる人は頭がよい」は定義を言っただけになります。「自分の置かれた立場にすばやく的確に反応する」と定義すれば、数学者の殆どは「頭が悪い」ことになるはずです。

2番目、あなたが教わってきた中学高校の教師の中にも信者が多いかもしれません。その結果として、計算問題は得意だが、証明問題は嫌いだという学生が沢山入学してきます。「考えない計算技術」が数学なら、コンピュータにはかないません。

3番目は、「数~記号~概念の表象~文字」および「数式~概念の結合~文字の結合~言葉」の自然な帰結として、「数学は、人間の言葉そのものだ」と結論される。

4番目は、意外に信者が多いかもしれない。「公理」を証明不可能な「天から降ってくる永遠の真理」と思っているとしたら早く考え直して、「思考停止」しないでほしい。

5番目は、センター試験の弊害かもしれない。本来、「答」よりも「思考の道筋」が重視されるものなのである。入試で記述問題が重視されるのはそのためである。

6番目、数学が柔軟な思考を必要とすることは論を待たないが、頭の体操と混同されては数学が可哀想である。

7番目は、「学問は政治と無関係」と言い換えてもよく、「物言わぬ優等生」を大量生産する危険性をはらんでいる。

これらの迷信に苦しめられることなく、中部大学に入学して私達と一緒に改めて数学を学習しましょう。

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