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質量分析計

「マス」って何のこと?

分析する試料を準備

分析する試料を準備

環境ホルモンの「マス」

環境ホルモンの「マス」

省資源型「マス」の開発

省資源型「マス」の開発

中部大の応用生物学部には"マス"と呼ばれる機器があります。私も卒業研究で使い始めるまであまり詳しく知りませんでした。「マス」とは"枡"や"鱒"ではもちろんなく、"マススペクトロメーター(質量分析計)"のことです。普通は滅多に学生が使えないそうですが、ラッキーなことに、私や友達は卒業研究で「マス」を使って農薬、環境ホルモン、洗剤などの化学物質、食品、プラスチックなどを調べています。

「マス」を使うと、測っている物質の分子量がわかります。たとえばスミチオンという農薬は分子量が277、ビスフェノールAという環境ホルモンは228と言った具合で、自分が作ったサンプルの質量がはじめてパソコンの画面に現れたときは感動ものでした。なんだかわからないサンプルに入っている分子の質量が「マス」を使うとわかるって凄くないですか。科学するってこんな感じなんだな、と感動しました。「マス」は分析機器のチャンピオンと思います。応用生物学部では、「マス」を環境汚染の研究や有用食品の開発、それに生命科学の研究に使っています。

「マス」を使った研究で何をしているか、私の研究テーマだけでなく、友達の研究テーマの一部を紹介します。(1)コンビニ弁当を電子レンジで温めたとき、容器から弁当に溶け出す物質の研究、(2)近くを流れる庄内川の環境ホルモンと農薬の研究、(3)無農薬の水田と農薬を使う水田で、水、泥、稲に蓄積される農薬の研究、(4)ハンバーガー包装紙やフッ素樹脂に使われている有機フッ素化合物の環境汚染の研究、(5)ユーラシア大陸から運ばれる汚染物質の研究、(6)環境に優しい分析技術の研究、(7)いままで測れなかった物質を測る新しいマス装置の開発、(8)食品に含まれる有用成分の探索などです。

いま、私は「マス」で環境中の化学物質の研究を進めているのですが、汚染物質の分子を見つけているとき、汚染を肌で感じていると実感します。環境、健康、生命科学に関心のある高校生諸君、中部大応用生物学部で「マス」についてもっと学びませんか。「マス」の技術は社会でも必要とされていて、とくに「エルシーマス」(LC/MS)の技術を持つ人材はまだ少ないので、しっかり勉強すれば社会で活かすチャンスもあるそうです。高校生諸君、「マス」を使って私たちの研究を引き継いでください。

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