ごあいさつ
経済や社会は絶えず変化していますが、これからの日本は日常生活の全局面にわたる情報革命の浸透、急激な少子高齢化の進展、近時初めて経験する人口減少社会への突入、BRICsや近隣アジア諸国の急速な経済的台頭等、様々な変動にさらされます。
このような変化に的確に対応し、持続可能な経済発展や快適な社会の実現あるいは自身の立場の向上を目指すためにはどのようなことが必要となるでしょうか。
本学科では、経済・社会の長期的トレンドや世界情勢の風向きを意識しつつ、直近の問題、当面する課題の本質を的確に把握し、情報機器による適切な情報の収集と取捨により、課題の解決策の提示ととこれを強力に推進していくリーダーシップが、これからの社会に必要とされる資質と考えています。
具体的には、人的ルートあるいは情報機器等による高度な情報収集・取捨・分析能力に加えて、優れたマネジメント能力、法律の知識や財務分析力に裏打ちされた高水準の経営戦略を展開する能力を備えた起業家精神を養うことが、次代を切り開いていこうとする人材に求められる必須の要素と考えるわけです。
人望を備えたリーダーであろうと思えば、課題とすべきテーマについての長期的展望、将来像、適切な目標設定とそこに至る明確なプロセスを自身の言葉で語り、疑問が出されればそれに対して適切な回答を用意するなどして、周囲の賛同を勝ち得るだけの説得力を身に付けなければなりません。このため、本学科では、狭い意味での経営だけでなく、経済、法律、会計、コンピュータの各分野を広範に学習し、知識を習得するプログラムを用意しています。これらの各分野の基礎知識を一通りマスターしたうえで、上級学年に進むに従い、自身がもっとも力をつけたいと考える分野へエネルギーを集中させていくことにより、その分野での競争力のある専門性を身につけることができます。
経営学科では、次のような人材として育ちたいと考える皆さんの入学を期待しています。
- 所属するグループ内で協調性を保ちながらも、リーダーシップを発揮できる人
- 自身について、あるいは自身の考え・感想、当面する課題について、明確に表現できるプレゼンテーション能力を備えた人
- 身の回りのことに常に関心を持ち、基礎知識や常識を取得しつつも、世間的な常識の妥当性については疑問を持ちながら、気になることはすぐにでも自分自身で考えたり調べたりしようと努める強靱な精神力を持つ人
- 旺盛な責任感と実行力で周囲から信頼され、助言を求められたり、重要な仕事を託されたりする人
具体的な卒業後の進路としては、代表的にはつぎのようなものを挙げることができます。
- 企業全体あるいは特定の部署・店舗などの課題を素早く察知し、改善の方途を具体的に示すことのできる企業パーソン
- 経営の財務状態を読み取り、あるべき方向を提示できる管理者
- 自社の製品の相対的な優劣を理解し、豊富な商品知識と真摯な対応で顧客の信頼を得ることのできる営業担当者
- 地域のニーズや問題点を把握し、市民の側にたって考え、行動できる公務員
- 時代の流れを読み、潜在的な需要を発掘して適切な商品化を提案することのできる企画者・設計者
- 知的好奇心と実行力・責任感に富む高校生を育てることのできる教員
- 日本的経営と新しい経営手法との両者を調和させ、企業・顧客・従業員の利益にかんするバランス感覚を備えた経営者
- 社会的正義や公平の観念を忘れずに行動できる公認会計士、税理士、弁理士、国税専門官。
一言で言えば、この学科は知識(Knowledge)と行動(Action)の双方を重んじ、そのための力をはぐくもうとするKA学科であります。


